冥花すゐさんのレビュー一覧

イトウさん コミック

冥花すゐ 

「記憶操作できないほどの深い想い」

こういう物語を耽美作というのかもしれない。
無駄な線が無い画風 
とても不条理で哀しい世界で育った二人を、無駄な線描が無いシンプルで白っぽい絵で描いています。版画の絵と似ている。垂れ眼のイトウさんの笑顔と和風のキョウスケ君の風貌が醸す雰囲気は哀愁。

生まれおちたのが、その世界だから当たり前に育った殺し屋と男娼の恋。
どちらも心の一部を麻痺させていないと正気を保てない仕事。

イトウ…

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イトウさん コミック

冥花すゐ 

思いの外ほのぼのとした恋模様

一コマ目のキョウスケの絵にハートを撃ち抜かれたので購入しました。絵がすごく雰囲気あって良いです。

殺伐とした設定と世界観ですが、イトウさんとキョウスケの恋愛模様は初々しく、ほのぼのとして可愛いです。

あと、イトウさんのキョウスケの前でデレてるときと仕事の時のギャップが良いです。一撃必殺カッコいい。目付きの鋭さが半端ない。

同時収録の先生×生徒のSMも良かったです。生まれついての王…

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I -イトウさん 2- コミック

冥花すゐ 

タイトルが秀逸

1.2巻通しての感想です。攻めも受けもアンダーグラウンドな職業。小説だと結構好きな展開ですが、なかなか漫画では多くない系統だと思います。答えて姐さんで見かけて興味を持ち購入したので質問した訳じゃないけど教えてくれた姐さんに感謝。

受けのキョウスケも攻めのイトウさんも救いようのない悲惨な境遇で育ちました。18歳になってからも男娼キョウスケの悲惨さは変わらず周りの悪い大人に弄ばれその命は風前の灯…

1

Kyrie #2 -隻眼の狼- コミック

冥花すゐ 

信仰とはエゴと紙一重

 どういう方向に話が進んでいくのかなぁと1巻時点ではまったく見当がつきませんでしたが、2巻は勢いもそのままに、濡れ場もしっかり挟みつつ、深い闇の世界観を存分に描ききった上で、最後の最後に救済も待っている、というほとんどの読者が満足できる流れだったのではないでしょうか。改めて冥花先生の構成力と画力に痺れました。神にひたすら従順に仕えてきたけれど、実はずっと憎んできたのだと振り返るシグレと、辛い日々の…

2

I -イトウさん 2- コミック

冥花すゐ 

「イトウさん」の育て方。正しい愛(アイ)の育み方。

多くのレビュアーさんが、この続編と併せて読む事をお勧めされていて。その事に納得が行く。
前半は、前作の為のプロローグにあたり、「イトウさん」の成り立ちの説明になっている。
「イトウさん」はやはり、マッドサイエンティストであるボスに、幼ない頃に拐われ、脳をいじられ、殺人兵器として育てられた。名前を付ける事は、余計な感情を生むと思われ、この頃彼は「I」というコードネームを与えられる。
I=アイ。…

8

イトウさん コミック

冥花すゐ 

大切なことは、心の奥深くに沈めて。

ちるちるの記事で「殺し屋」稼業というのに心惹かれて購入しました。
以前から気にはなっていた作品なんですが、とても重苦しい雰囲気と、絵の独特の怖さに恐れを為していたのです。
キョウスケくんの、何も映していないかの様な瞳。もしくは瞳孔が開きっぱなしにも見えて。
それはとても恐ろしい。
対する「殺し屋」である「イトウさん」の、いつも薄目で笑っている様な。
閉じられている様な、眼も恐ろしい。

7

Kyrie #2 -隻眼の狼- コミック

冥花すゐ 

大好きな先生

‪呪蛇キリエ(受け)を一目見て恋に落ちた‬聖騎士の‪シグレ(攻め)。‬
‪#1を読んだ後、神に忠誠を誓い、天国への道を求める元奴隷だった攻めが受けのためどんどん堕落していく話かと思いました(受けの美しさに天使だと勘違いし発情しひたすら求める描写が最高に好き。罪人である受けに恋して罪を犯した自分の目をえぐり出すのも、もぉ〜)‬
‪#2→受けを愛して落ちていくというより、受けと出会ったことによって…

4

Kyrie #2 -隻眼の狼- コミック

冥花すゐ 

愛をください

究極で唯一の愛をビリビリ感じさせられました。
シグレはキリエの為に神様をも捨てて、全てを捧ぐ…煮えたぎる様な愛でした。

ヤンデレ攻め界隈にニューヒーローが登場しました笑
かなりの上位です。

作家買いの作品でした。2巻楽しみにしてました。
仄暗いが作品が多いけど、必ず救いがあります。ハッピーエンド。この世界観が好きです。
もっと読んで欲しい。ハマる人はきっとハマるはずです。
ち…

3

Kyrie #2 -隻眼の狼- コミック

冥花すゐ 

ダークさと、そこに差し込む「光」に萌える。

『Kyrie #1-呪われた蛇-』に続く2巻目にして完結編。
続きものなので前作未読だと理解できません。前作未読の方は1巻を読んでからこちらを読まれることをお勧めします。

冥花先生お初となるファンタジーものの今作品は、奴隷階級が存在する、獣人たちの世界が舞台。下位下層である狼族のシグレは戦争孤児。子どものころから神に尽くし、鍛錬に勤しみ、清廉に生きてきた彼が、蛇族のキリエに出会いー。

8

I -イトウさん 2- コミック

冥花すゐ 

幸せな行く末を信じたい

フォロワーさんから数が月前にオススメされていた『イトウさん』
題名はポップなのに、中身がものすごくてしばらく手を付けられずにいた。
今回勇気を出して(苦笑)読んでみたら…ドハマり。
すぐに『I』を読みました。

『I』の出自。成育歴。
彼が何故こうなったのか。
キョウスケとの真の出会い。
再会。そして恋をして…イトウさんになる。
ああ…これは本当に痛い。
壮絶すぎる。こんな不幸…

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