華藤えれなさんのレビュー一覧

オメガの恋は秘密の子を抱きしめる -シナモンロールの記憶- 小説

華藤えれな  コウキ。 

薄幸健気受けさんが大好物の方に

華藤さんの新刊はタイトルからも推測できるようにオメガバースもの。あらすじとタイトル、そしてコウキ。さんの描かれた表紙に惹かれ購入しました。




えっと。
あらすじに書いておる通りの内容です。

真雪は不完全なオメガ。
「不完全」というのは、先天性のオメガではなくベータから突然変異でオメガになってしまったから。息子の変異がきっかけで仲たがいし離婚してしまった両親、その後急逝した…

5

オメガの恋は秘密の子を抱きしめる -シナモンロールの記憶- 小説

華藤えれな  コウキ。 

あなたが居るから、世界の全てが愛おしい

こちら、エストニアの小さな街タリンを舞台にした、オメガバースで身分差ものです。
テーマが世界名作劇場風の昼メロとの事で、甘くてふんわりしたオメガバースを目指されたとの事です。

そんなワケで、私の感想はズレてるかもしれませんが、個人的には切なくて切なくて身悶えしちゃいましたよ。
これ、二人の愛と言うのが、最初から最後まで揺るぎ無いんですよ。
どんな状況だろうと。
だからこそ、二人を襲う…

19

裸のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

闘牛愛がこれでもかというくらい

作者さんの闘牛愛がつまったお話ですね。

理央の半生はレジェスと共にありますね。
傲慢なレジェスと記憶を無くした後の尽くすレジェス。どちらも愛しくて苦しむ理央。

回想シーンや闘牛シーンが多くて辛い場面も多く、昔も今もレジェスが何を考えてるのかわからないので、だからどうなるの?と早く結末を知りたい一心で読みました。

理央以外はわかっていた二人が出会った最後の一年半の記憶を無くす前の…

0

竜伯爵の花嫁選び 小説

華藤えれな  yoco 

人間の傲慢さや身勝手な思いに絶滅寸前の竜一族と花嫁

その昔、人との間でしか子を成せない竜と人は、外敵や災害から守り自然の恵みを与える代わりに70年に一度花嫁を差し出す契約をしました。

日向は竜の花嫁選びの祭事を司る子爵家の後継者でした。

花嫁選びの日に竜を退治して宝を奪おうと考えた村人によって殺されそうになったところ竜に浚われた日向です。
竜のもとから逃げ出した日向が偶然出会ったにが森の番人フィレンツでした。

日向は、子を成すた…

4

破滅の恋~meu amour~ 小説

華藤えれな  緒田涼歌 

芳醇な大人の香りがする1冊。

つかみは衝撃的でした。すぐに回想シーンに入りますが、ここがちょっとだるかった。この本の半分近くのページを使った回想シーンは、もう少し省くか、盛り上げる人物を入れるかしないとダルイ。読むのやめる人がいるかも。物語はちょうど半分のページから息もつかせず、引き込まれていきます。本当の恋を経験している人なら、主人公の受け様の気持ちはわかるはず。情熱的に聞いてくれる攻め様の視線がないと歌えない。攻め様が死ん…

3

弔いの古城 小説

華藤えれな  キヅナツキ 

泣いてしまいました(TдT)

フィンランドを舞台とした、恐ろしくも哀しい純愛ものになります。
電子配信中の「小説b-Boy ホラーBL特集(2013年7月号)」にも収録されてるそうなので、重複購入にご注意下さい。

で、こちら紙本だと134ページと中編になりますが、とにかく切ないのです。
ホラー作品になるのですが、ベースになるのが人造人間カインと、研究者であるアキとの純愛なんですよね。
いやもう、泣けて泣けて。
ホ…

7

雪の褥に赤い椿 小説

華藤えれな  小椋ムク 

寒く、淋しい。冬の情景と重なるストーリー

寒い冬に読むのにぴったりな1冊でした。
北陸の厳しい寒さが伝わる情景と切ないストーリーが重なります。

冬独特の空気は意味も無く無性に淋しさを感じる瞬間があったりしますが、読んでる間中ずっとそれに似た"なんか淋しい"を感じてました。寒いときだからこそ心温まる作品もいいですがたまには心まで冬に浸りきるのも世界観に入り込めておつかもしれませんねぇ( ´-ω-`)_且~~

3

背徳の情花 小説

華藤えれな  梨とりこ 

安珍と清姫

梨とりこ先生の挿絵目当てで購入(ho〇toさん)。挿絵はカラーの表紙1とモノクロ3でした。2009年の作品当時のものではないかと推測しています(今の梨とりこ先生のとりこ絵より鋭い感じの顔なので)。兄弟もの王道!と思ったので萌にしました。ho〇toさんでは挿絵コミで本文90Pほど。

丸の内のオフィス街でパラリーガルをしている朝人。ある日出勤すると、奈良の吉野の山奥、天隠村に住む叔父から電話があ…

0

背徳の情花 小説

華藤えれな  梨とりこ 

茨の道でも、止まれないのが愛なんだろうなぁ・・・

「小説b-Boy2009年12月号」掲載作品を電子化したものになります。
10年近く前の作品になりますが、古さと言うのは全然感じませんでした。

で、こちら「弟と兄、禁忌の妄執愛」と、兄弟もの好きとしては何とも惹かれて仕方ない内容紹介なんですけど。
強い背徳感に、背筋が寒くなるほどの執着、そして、それでもなお抑えきれない、もう情念とも言うべき思い。
内容としてはかなりシリアスなのですが、…

4

禁じられたアルファの子 ~誓いのはちみつマドレーヌ~ 小説

華藤えれな  八千代ハル 

苦い →甘い → 甘々 と甘い上にも甘いハッピーエンドです

オメガには辛く生きにくい世界感のオメガバースものです。

主人公は、エリートアルファの子を産む道具として隔離して育てられ、それが幸せと洗脳教育をされているオメガの一人である優杏。
けれどそこに現れたオメガにも人権があると声を上げた弁護士でもある伯爵家の後継者キース。
正義の人に出会って二人でオメガの解放に力を合わせるのか…と思いきや、オメガを資金源としているマフィアに狙われたり伯爵家の後継…

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