うーゆむ
この愛の形は確かに理解するには難しいものがありますが、akabeko先生のこの絵と雰囲気だからこそひとつの愛の形として共感出来ました。
過去が分かるようではっきり明かされない描き方と、ひとつひとつの章に副題が付けられているのですがそれがなんだか小説を読んでいるような気分にもなりました。
BLとか恋愛ものとかを超えて考えれば、ひとつの話としてぞくぞくしたものがあって面白いと思います。
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てっきり。てっきり幽霊かと思ったんですよ。BLあるある幽霊BL!
なので、疲労困憊の社畜・美春が出逢ったのは幽霊の藤男かと。早々にそれがただのドラ息子だと分かって拍子抜けしました。
乗り過ごした電車で辿り着いた廃旅館。後継ぎ息子の筈のドラ息子は、AV俳優をしていたかと思うと舞い戻って来て、旅館をヤリ部屋にしているという。
廃れた温泉街をAVの撮影地にしているのだ。
行きがかりで美春は会社を…
作者あとがきに本質がザックリ書かれているので。それを読めば全貌が見え、なんと人騒がせな、という感想しかもはや出て来ないんだけど。
カインコンプレックスを下敷きにしているそうで。親の愛情に飢えていた誠はひたすら羨望で弟の相を見つめていたが、当の相は愛情を受けていたというわけでは無く、孤独で。自分を見つめる兄の存在だけが、自分の拠り所になっていて。それが異常な執着の始まり。
幼ない頃のように、誠に…
アイとマコト。2人のにびいろなのかも知れない。
作者もあとがきに「おっさんずはラブしません。」と書いているように。
ラブ要素低めの2巻。というより、フツーにヤクザ漫画。それでいてちょっとややこしい。
親父(会長)は実子である誠をバカだと知っていて。目を背けているものの、おそらく可愛いと思っている。
役に立たない誠を預かっていた山之辺だが、一旦は策にハメて放逐しようとしたものの。
バカな子…