吉田珠姫さんのレビュー一覧

堕ちた天使は死ななければならない 小説

吉田珠姫  yoco 

天使のように美しい少年たちの不幸

2017/07/24発刊の作品で、冒頭に「亡き父に捧ぐ」と入っていました。
著者の初の海外もので、ミステリー。
「神官シリーズ」を読了したので、気になっていたこの作品を購読。
「堕ちた天使は死なねばならない」という妄執を持つ連続殺人鬼による、或る宗教団体に拉致された被害者「天使」と呼ばれた7人の美少年達が、事件解決後も幸せになれず被害に遭う事件。「小さな天使」を庇って。

余りにも美しい…

4

神官と王の切なき日々 ―神官シリーズ番外編集― 小説

吉田珠姫  高永ひなこ 

・・・

あとがきを先に読みました。

311で津波の被害に遭った方へのお見舞いの言葉があって、この番外編は、ペーパーを震災で失った方へのお見舞いを兼ねた吉田通信のマトメ編なのだそうです。
ファンを大切にする著者さんの思いやりを感じました。

短編集の中で一番印象深かったのは、
永均と瓏朱姫・一話目 /永均と瓏朱姫・二話目  でした。
この二話の関連が、次の作品「神官は、王に操を捧げる」の中に…

1

パパは危険なお年頃 小説

吉田珠姫  森原八鹿 

内容はしっかりBL

表紙が大人向けではない幼児向けイラストなので、今までのテーマを一掃するような作風変化があったのか!?と思ったのですが、そうじゃなかった。
高IQの頭脳妖怪のような幼児が大人を動かそうとしている、内容はしっかりBL.

不愛想バツイチ獣医×ほんわかやもめ絵本作家。
祖父母はヤクザ。
この二人を親に持つ天才5歳児の息子たち・神威/凛太郎の悪魔コンビが奮闘する恋愛騒動もの。

天才児の口調…

2

神官は王を悩ませる 小説

吉田珠姫  高永ひなこ 

男らしく猛々しい羅剛

羅剛の母が自害した真の理由を永均から聞く羅剛
永均は、羅剛の母を慕っていた
羅剛の従妹の姫が嫁いだ国の祝儀に参加することになる
横恋慕がまた登場して、羅剛が奮闘する・・の巻でした。

純真なサシャを溺愛する、いつものパターンの羅剛の振舞い。
羅剛の愛の行動は、はっきり言って過剰で暑苦しい。
心配りが細かい羅剛は、至れり尽くせりで、サシャにとって執事のようなタイプ。

著者の再婚に…

0

神官は王に愛される 小説

吉田珠姫  高永ひなこ 

古いシリーズですけど、面白かった

オモシロイと評判の「神官」シリーズは、安心して読めるハッピーエンドのラブロマンスでした。BLの古典と言ってもいいくらい、古い作品。

羅剛王が、正しくあろうとしては失敗して、やっちゃった後に反省して悩む姿に好感を感じました、バカじゃない。
賢王たらんとする意識を強く持ってはいるけれど、サシャの言動に翻弄されたり、嫉妬に狂って暴走してしまう羅剛王。でもサシャを苦しめる立場に追い込むのは、いつも…

4

大奥恋情絵巻~夜桜恋し~ 小説

吉田珠姫  サマミヤアカザ 

面白かった

読み手によって好き嫌いあるようですが、
私は、面白かった、楽しんで読めました。なによりテンポが良いです。
昔の娯楽番組の時代劇調で、円満解決していくのでスカッとします。

空想世界の将軍を取り巻く大奥の陰謀物語なので、なんでもありっていうのも良かった。
将軍の御台所、正室に男性が入ってしまうと言うのも斬新。
紅緒は女子より美しくて、舞も謡もなんでもこなせて、剣術の腕も良い、ツンデレが可…

0

吉原春情絵巻~恋に命を捧げまし~ 小説

吉田珠姫  サマミヤアカザ 

「太夫」は男性の称号

仇討ち物語。
名前が父親を探す手がかり、「紅緒」の「紅」糸と工。
ナント!主人公に懸想して、養父に詰め腹切らせた仇が、実父。因果な物語です。

お話の詳しい粗筋は他のレビューにあるので割愛。

この作品で得た収穫は、「太夫」について。
作品中に左源太が「冠付の太夫は、本来は男」と言う台詞があったので、驚いたのですが、調べたらホントだった。
著者の資料調べ、深いですね。勉強になったー…

0

鬼畜 小説

吉田珠姫  相葉キョウコ 

人によっては「トラウマ」に…激ヤンデレ!


執着≠ヤンデレ攻めだ!
と、自信を持って言える一作です。

いきなり3ページ目で兄の帰りを始発から12時間待ち続ける弟。

さあ、この時点でもう「ヤバい奴だコイツは」という警鐘が鳴りました。

久しぶりに狂ってる攻めと出会いました。
執着を超えたヤンデレです。もう気が狂ってます。

成す行動が、途中からはもうホラーでした。

お兄ちゃんが可哀想で同情してしまうくらいなの…

4

誘春 小説

吉田珠姫  笠井あゆみ 

前世+今世を貫く純愛は 傍からみたら異常な禁愛 

笠井あゆみさんのイラスト作品を追って読んでます。(表紙から内容がほぼ推測できるのと、面白い内容が多い)
吉田珠姫さんの「近親もの」の、王道の1冊、とレビューにあったのと、紹介内容が高評価の「鬼畜」と比較して割合ソフトなので、電子版で購読。鬼畜は、私にはグロが重すぎる。

★この作品は、三部に分かれています
「誘春」(今世)
「狂秋」(その後)
「いつの日か、花の下で」(過去世の秘密)。…

3

パパは危険なお年頃 2 小説

吉田珠姫  森原八鹿 

お子ちゃま好きとしては大満足。ですが…。

スーパー幼稚園児が取り持つパパさん達の恋、第二弾です。前作で、かなり『お子ちゃま好き』の萌えが満足されたので、第二弾も楽しみにしていました。

今回も、スーパー幼稚園児の神威君が大活躍しています。
厳格なヤクザの祖父母達にパパさん達の恋が見付かり大ピンチな時でも、6歳児とは思えない頭の回転の良さで何とかしてます(笑)。
おまけに祖父が拉致された時にも、大型犬に乗って駆けつける格好良さで(そ…

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