金ひかるさんのレビュー一覧

理想≠運命 小説

幸崎ぱれす  金ひかる 

最悪な出会いなのに…!

短編です。読みやすい文章で、さくっと読了しました。最低最悪の出会いから始まる、実は変態な外見王子様と外見ヤンキーなオトメンとの恋!
両視点なのでストレスなく読み進められました。
とんでもない出会いだったのに、お互いが転げ落ちるように相手に惚れていく様が面白かったです。攻めが受けの泣き顔に惹かれ、その人柄を知り、惚れてー…両思いになった後の溺愛っぷりはすごかったです。受けの無自覚なあれこれに煽ら…

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草食恋愛サバイバー 小説

幸崎ぱれす  金ひかる 

草食系男子同士の恋

100ページちょっとの短編ですが、すごく満足しました!草食系男子同士の恋、面白かったです!
両視点、交互に描かれているのでお互いの勘違いすれ違いっぷりがよくわかるので「あら!こう勘違いしちゃったのね!」と思うことが何度もありました。

事務職だと思って入社したのに営業職になっちゃったけど、一生懸命お仕事頑張ってる主人公。そんな彼が厄介なお宅へ営業をかけて軟禁されちゃって、上司として謝罪に駆け…

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セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

あと一歩何かが噛み合えば……

出張ホストと客として出会った二人のお話。この設定がクセモノで、外村が出張ホストをやっていなければ、最初から違う関係性で進んでいれば、とても魅力的に見えていたキャラだったと思う。強引な展開も多かったかな。

外村は出張ホストとして派遣された先で、失礼にもいきなり客に説教をかます。金で呼び出されて来ておいて、何を言ってるんだという印象。
この外村の成長が見られる作品かと思ったら、相手役の碓井のめ…

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夜明けには好きと言って 小説

砂原糖子  金ひかる 

“卑屈は人を醜くする”

再生の物語かな、という作品。応急処置の再生から、本当の意味での精神的な生まれ変わりを遂げたような。黒石の一途さが素敵で、適度に待つ姿勢を見せながら白坂に関わっていくのも良かった。泣きのシーンは最高に萌えた。

大きな事故に遭い、別人として生きることにした白坂は、因縁の相手黒石に再会する。過去に付き合い騙された、と恨む理由を語っているが、白坂の心理描写から黒石への怒りはあまり伝わってこなかった。…

1

真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

虚勢がなぜかなんとなく切ない

別作品のスピンオフらしい。スピン元より先に読んでしまったが、特に問題なく読めた。ただ終わり方がスピン元カプに絡む感じなので、そちらを知っていた方がいろいろと感慨深かったのかも、とは思った。スピン元もぜひ読みたい。

一作通してずっと新二視点。このキャラは社会不適合者っていうのかな。幼少期の家庭環境が良くなくて、自分を保つためにたくさんのバリアを張っている。
でもバリアだけならまだしも、外に大…

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草食恋愛サバイバー 小説

幸崎ぱれす  金ひかる 

短めストーリーだけど大満足な読後感

この尺の長さでこの読み応えはすごい。

勘違いだらけの恋愛ストーリー展開なんですが、これが絶妙にカチリとハマります。
アンジャッシュの勘違い・捉え違いのお笑いネタみたいな、そんな感じ^ ^
兎のユキちゃんをこよなく愛する江越の文仁に対する脳内ボイスが、めちゃおもろでした!

盛大な両片想いの恋にムッフフフ……(〃ω〃)
この2人、こんなにも惹かれ合っているのに、どうしてこんなにすれ違…

2

草食恋愛サバイバー 小説

幸崎ぱれす  金ひかる 

二人ともいいんですよね〜

こういうのがいいんだよ!なお話でした。

短いのですがギュッと無駄のないお話で、とにかく二人が一緒に過ごすところをニヤニヤ微笑ましく読んでいられます。

文仁が可愛くて可愛くて仕方ないCSの江越、江越が好きで好きでな社会人1年生の営業の文仁。
なのにお互い気持ちを打ち明けられずに現状維持でいたら…?

恋愛も告白へ至る部分も社会人や人としても、とっても良いお話でした。

なのに!…

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あなたのカラダを愛したい 小説

吉田ナツ  金ひかる 

いつまでもモヤモヤが晴れない

メインの登場人物三人のうちの一人がクズすぎて、最後までムカムカしっぱなしだった。おかげで相手役の大庭は、強烈キャラなのに印象が薄まる。主人公の日向は自己肯定感の低い従属タイプで、これもまた合わなかった。

日向は共感できない視点主。クズに何を求めても無駄なので岩崎はどうでも良いが、日向の行動は岩崎をさらに増長させる点で好きになれない。あんなに何もかもしてあげたのに、という自己満足の押し付けが、…

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二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

無自覚に攻めを振り回す受け

自分に自信のない受け、と言うのはblでは定番ですが、今作の受けはその中でもかなり自分に自信がなく、自分なんて…自分が選ばれるわけない…と常に考えています。
ただ、うじうじと言う感じではなく、さっぱりと自分に関して全て諦めている感じで、私は鬱陶しく感じませんでした。
受けは自分に自信はないのですが、変に頑固な所があり、攻め二人を無自覚に振り回しています。
あとがきにもある通り、大きな時間等はな…

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夜明けには好きと言って 小説

砂原糖子  金ひかる 

トラウマと愛憎の末のカタルシス

数回目の再読。
自己肯定感が低く性格難ありの受けが、七転八倒でボロボロになりながらようやく自分と向き合い、ずーーーーーーーーーーっと差し伸べ続けてきた攻めの手をようやく握る。
砂原作品でしか得られないカタルシスがありますが、これもその一つです。

受けの一葉は砂原さんの作品で時々見かける「めんどい受け」ってやつです。
継母から「気持ち悪い顔」と言われ続けたせいで、自己肯定感が皆無で、自分…

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