total review:300706today:36
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
3/4(合計:32件)
北ミチノ 二駒レイム
ポッチ
ネタバレ
初読みの作家さまでしたが、二駒さんの美麗表紙とタイトルに惹かれ手に取りました。 ネタバレ含んでいます。ご注意ください。 主人公はアレクセイ。 麗しい美貌を持つ彼は若干25歳にして中佐という階級を与えられている。貴族の出身で彼の父親への忖度はあったにせよ、彼はまじめで有能な軍人だ。そしてそんな彼は現在北方軍で狼部隊の指揮官を務めている。彼の住まう国では雪深く、さ…
北ミチノ 高久尚子
カラフル
前作「好奇心は蝶を殺す」でも思ったのですが、肝心のボーイズラブの方に読者を惹きつける要素が薄いところが気になります。 通常世界観やストーリーがしっかりした中で、魅力的なキャラ同士が惹かれあっていく過程は更に物語を盛り上げる…はずなのですが、かえって萎えました。いっそうBL要素が無かった方が楽しめたかもしれません。 当方はBL要素が9対1の割合でも、その1のBL要素が印象に残るもの…
ねこのしん
この作品は、天才と凡才の葛藤がリアルなまでに描かれている作品で、芸術に一時でも身を置いていた人ならあるあるすぎて地面にめり込みたくなるかもしれません(私もその1人です 笑) 美大を目指す青年たちのひたむきなまでの努力や一喜一憂、嫉妬と羨望、迷走が瑞々しく描かれています。芸術を目指す人を題材にするとドロドロなシチュエーションになりがちですが、受けが一貫して心根が真っ直ぐなので終始爽やかな印象です。…
てんてん
今回は美大予備校夜間部の高校3生と昼間部の浪人生のお話です。 受様が親友や攻様と交流を通して恋と未来を掴むまで。 弟妹のいる受様は 子供達のおもちゃのデザイナーを目指しています。 通信で予備校に通い、美大を受験しますが、 本命の美大はもちろん滑り止めの多の大学も惨敗、 現実の非情さを思い知ります。 しかし夢を諦めきれない受様は親を説得して 都内の画塾であるコミ美(小…
みざき
美大予備校が舞台の青春もの。 とは言っても、青春=爽やかさ全開というわけではなく、特定の専門的分野を学ぶ若者達だからこその悩みや葛藤が丁寧に描かれた作品だと思います。 なんと言ってもこちらの作品、心理描写が非常にリアル。 個人的な話となりますが、美術関係を少しかじった事がありまして、今作を読みながら「なんだこのリアルさは?」と驚いてしまったんですね。 本編読了後にあとがきを読んで、なる…
甘食
前回はフランスの全寮制男子校での耽美なミステリーを新人ながら文庫本の厚さ2センチ位のボリュームで書かれていた北ミチノさんの作品。2作目が読めて嬉しいです。 今回は以前の投稿作を大幅に改稿した作品だそうで美大予備校生達の青春ライフ。作者もこのような美大予備校へ通っていた事があるとの事で、あまり知らない世界がリアルに描かれていて面白かったです。青春と言っても予備校なので浪人生と現役生が入り混じり…
あーちゃん2016
高久先生の挿絵目当てに購入。なんでもデビュー前の投稿作をがりがり書き直したお話とのこと。大学受験を控えた子たちの想いがちょうどシンクロして、面白かった!絵描きの心境のお話として覚えてそうだなと思ったので萌にしました。本編350ページ程、読み応えたっぷり。 おもちゃのデザイナーになりたくて上京、受験したものの、見事に全敗、美大受験のための予備校に通う陽斗(はると)。「ぱっと見、インパクトにかけ…
いるいる
才能の差・劣等感・ほろ苦い恋心 あらすじのキーワードに惹かれ購入しました。 ……うん。……うん。……うん。 あらすじ通りなんですが、心にくるものがなかったです; なんだろうな。攻めの描いた絵に絡む劣等感の描写が非常に非常に多いので絵の存在感ばかりが際立ち、肝心の攻め本人の印象がイマイチ薄い気がします。恋愛感情が湧くのも唐突感が否めませんでした。これ憧れや友情で良かったんじゃ…?と思…
北ミチノ 円陣闇丸
長らく腐女子をやっており、BLの全寮制学園ものは、漫画や小説、ゲームなど身近なものとして嗜んできました。全寮制学園ものという事で、この本を読み始めた時もデビュー作でこの膨大なボリュームに慄きつつも、「書かれ尽くしたこのジャンルをエブリスタの大賞作ではどう料理されているのか?」という、まさにタイトルと同じく好奇心から手に取りました。 この作品は、他の人もおっしゃる通り、過去の偉大な作家…
本屋でまずその分厚さに驚きました。お馴染みキャラ文庫で約2冊分のボリューム。ちょっとあとがきを立ち読みしたらなんと新人作家さん。新人でこの量を書けるって骨のある方だと思います。内容も大好きな欧風男子寄宿学校ものだったので購入しました。 学園のある生徒の自殺事件から話が始まるっていうのは萩尾望都先生の名作「トーマの心臓」を思い起こします。あれはドイツのギムナジウムでしたがこれはフランスのミッシ…