高階佑さんのレビュー一覧

堕ちゆく者の記録 小説

秀香穂里  高階佑 

ホラー小説か、ミステリー小説のような作品

会社の尊敬していた社長に、突然に拉致、監禁、調教されるというお話しです。

あらすじからはblにはありがちな展開かなと思いましたが、こちらのお話しは甘い展開や萌えられる要素がないです。

身体の調教も少しありますが、どちらかというと食事を抜いたり、お風呂に入れない、排泄を我慢させる、放置するなど、生命の危機を感じさせて、精神的に受けを追い込んでいくのが、主体のお話しなので、攻めが受けに愛情…

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ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

CDを聴きながら 船旅を楽しめる … カモシレナイ。

蟹工船のような悲愴感はなく、威勢のいいガテン系あんちゃん達がマグロ漁してます。

人の良い船長さん と ワケアリのイケメン君のラブアフェア。
非常に流れのいい展開で スッス スー と気持ち良く聴き進められます。

総合的に上手いこといった作品。聞きごたえは充分。

浅倉が志岐の夢を見ていた途中起こされ、せめて挿れるところまで… と悔しがる(≧∇≦)以外とエロターンも多い。


2

夜明けには優しいキスを 小説

凪良ゆう  高階佑 

ちょっと合わない

内容は他の方が書いて下さっているので。

この方の作品は合うものと合わないものがあります。
合わない作品はとことん合わないというか・・・

内容が薄暗くじっとりとしていて救いようがありません。
私には夜明けがあまり感じられませんでした。
暗い割にはテーマが深いわけでもなく、読後感があまりよくない作品でした。
ちょっと残念。

2

法医学者と刑事の本音 小説

愁堂れな  高階佑 

すれ違いすぎ!

2作目は事件と二人のすれ違いがメインかな?
話の7割くらいすれ違っていてあまり二人のやり取りがありません。

攻めの誤解で受けを避け続けるのですが、これは誤解しちゃってもしょうがないようという場面を目撃してしまいます。

受けも攻めが合コンに参加する話を聞いて、もう自分には好意がなくなったのか!やっぱり女性がいいのかと荒れます。

二人とも辛いです。

攻めは早く受けに事実を確認…

0

法医学者と刑事の相性 小説

愁堂れな  高階佑 

事件がメイン?

これが襲い受けか!初めて読んだ!

他のレビューにもあるように私も中◯先生の作品を思い浮かべました。
攻めは男盛りで無精髭で体格がよくて素材はいいのにヨレヨレの無頓着。
仕事熱心で思いやりのある男前。

事件を追う中に濡れ場が2回。特に1回目は襲い受けで、初めて遭遇し興奮しました。こういう感じなのか!と。

BLらしさは濡れ場くらいかな?お互いにひかれあってく描写も少しあったのです…

1

タナトスの双子 1912 小説

和泉桂  高階佑 

ストーリーは面白いが、肝心のBL面が弱くて残念

この小説は帝政ロシアの時代に生き別れの双子が、革命にまつわる対極的な立場で運命的に再会する事から物語が動き出します。ストーリーは王道中の王道です。帝政ロシアの時代考察や風俗も調べられていて、その時代のロシアの空気感が伝わり、先も気になる展開で面白かったです。舞台となったサンクトペテルブルクという美しい街にも興味が出てきて、行ってみたくなりました。

ただ不満な点もありました。この上巻…

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2009全員サービス[小説Chara創刊10周年記念]ココだけCOMICフォーカス!!extra 特典

懐かしい10作品のちょこっとコミカライズ

小説Chara創刊10周年記念の小冊子。小説の一場面をコミカライズした10作品が載ってます。
このうち「DEAD LOCK」「二重連鎖」は連載されてコミックも出てますし、この小冊子から興味を持って購入した本もあったと思うとなんだか感慨深いものがあります。懐かしい!作品ごとにある「ツボ度チェック」も見事でした。

菱沢九月「年下の彼氏」漫画:穂波ゆきね
文庫114ページから。恋人となった二…

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タナトスの双子 1917 小説

和泉桂  高階佑 

もう少し救いが欲しい・・・

ひゃーな所で終わった「タナトスの双子1912」の続き。1912で書き損ねましたが、裏表紙と表表紙は1枚の絵になっていて、裏にはそれぞれの攻めがいる構図になっています。

1912では、1912年、1913年のエピソードが書かれ、当巻では1914~1917が という時系列になっているお話。後半になるにつれ甘くなるんじゃないの という予想を裏切り、最後の最後まで、どえりゃーシビアなお話で終わってしまい…

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タナトスの双子 1912 小説

和泉桂  高階佑 

2冊まとめて読まないと!

ちょっと前に答姐で「季節感あるお話」とご紹介いただいていた記憶のある本。タナトスとはギリシア神話に登場する「死そのものを神格化した神」だそうで。本当にその印象通りの、シリアス路線まっしぐらなお話でした。舞台が主にロシアなので、めちゃ寒い。しまった冬に読むんじゃなかった と思います。1912,1917の2冊同時発行だったみたいで、これは是非2冊横に並べて、表紙の美しさをまずご堪能いただきたいです。本…

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堕ちゆく者の記録 小説

秀香穂里  高階佑 

確かに実験作です

非常に恐ろしい物語です。
凝った構成やみなぎる緊張感、息を詰めて読む感覚、呆然とするような終結…
この読み応えは神級ですが、BLの萌えは?と言われたら、いわゆる「萌え」は無い、のです。
美しい社長はサイコで、1人の社員を全く前触れなく拉致し、監禁し、人格を奪ってゆく。
確かに肉体的なレイプ、陵辱はあるけれど、終盤まで被害者は狂った社長を憎み、どうにかして正気を保ち、逃げ出してやる、と考え続…

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