高階佑さんのレビュー一覧

ミステリー作家串田寥生の見解 小説

夜光花  高階佑 

鉄板コンビが活躍するユーモアミステリ

ミステリー作家串田寥生シリーズ、第2巻。
新刊ですが、原稿自体は3年前のもので、諸事情によりお蔵入りになりかけていたそうです。

変人攻め×強気受けという組み合わせは夜光さん作品の鉄板。
攻めの串田のマイペースすぎる言動に、受けの神凪が容赦なくツッコミまくるという関係性が面白く、二人のやり取りに終止笑わせてもらいました。

あらすじ:
「からくり人形館」で働く内野(『眠る劣情』の受け…

12

眠る劣情 小説

夜光花  高階佑 

トンデモ人間大集合

「ミステリー作家串田蓼生の考察」を購入したところ、本書「眠る劣情」のスピンオフだ、という事を知り、まずはこちらから、と読ませていただきました。
しかし。どこに串田が出てくんのよ〜と焦る。
「串田蓼生」はペンネームで、この「眠る劣情」では本名の久緒、としての登場なんですね。で、当然脇役です。終盤までほとんど意味のあるような登場はありません。
ではメインストーリーはどうなのか。
妹が誘拐され、…

3

AWAY DEADLOCK番外編 2 小説

英田サキ  高階佑 

どこかで幸せカップルとして生きてるみたいに感じる彼ら

STAY同様こちらもこれまで発表された非売品の番外編の再録集です。
このような形で読むことができて大変嬉しく思いました。

ファンサービスや熱心な読者への特典なのでしょうが、単に主役たちのその後や甘いひと時を描いただけでなく本編を補完するストーリーも多く新しい読者にも知って欲しいと思うので切望します。

ディックが大絶賛のユウトの作るエッグベネディクト食べてみたいです。

また、雑誌…

3

STAY DEADLOCK番外編 1 小説

英田サキ  高階佑 

ファンへの至高の贈り物

この本を出版してくれたことに感謝したい気持ちです。
DEADLOCKシリーズが完結してから出会ったので、商業誌として出版されていたものやせいぜいドラマCDの冊子などしか手に入らなかった私からしたら、至福の2冊でした。
古くからのファンで苦労して特典や全プレなどを手に入れた方々には申し訳ありませんが、後発の読者としては到底手に入らない非売品の作品が、本編に深く関連している部分について読みたくて仕…

8

御曹司の口説き方 小説

鳩村衣杏  高階佑 

御曹司×御曹司

共通の幼なじみである勇美(庶民)を巡って恋のライバル関係にある二人の御曹司が、いつの間にかお互いを意識し始め、やがて恋を自覚するーーという展開ですが…振り返ってみると虎之介はかなり早い段階でデレているので、千里が一方的に翻弄されるお話かも。

千里も虎之介もセレブ然としているところが何とも愉快でした。お金持ちってなんだか楽しそう笑 二人ともちゃんと大人の男性で、仕事のことも家のことも、もちろん…

0

AWAY DEADLOCK番外編 2 小説

英田サキ  高階佑 

その愛で生き直す…愛を乞うひと デイックという男

「STAY」に続く「DEADLOCK」の番外編第2弾。
小冊子、書き下ろし、漫画、作者様コメント等の15編が収録されています。
こちらには「外伝」の「HARD TIME」のCP、ダグとルイスのエピソードも盛り込まれています。これがまた甘い!
さて、ディック。
描写される彼の姿は、正にグッドルッキングガイ。素晴らしくハンサムで、深くユウトを愛している…でも心は?
強く信頼で結ばれていた仲間…

4

STAY DEADLOCK番外編 1 小説

英田サキ  高階佑 

その愛で包みこむ…ユウトという男

ドライで暴力の渦巻くアメリカの刑務所の中から始まる「DEADLOCK」の世界。その本編の番外編として、小冊子やCDのブックレットのSS、漫画、作者様からのコメント等、16編が収録されています。
テロと陰謀、死と復讐がメインの本編よりも、はっきり言ってこちらの方が甘くて好きかも…
あ、決して本編をdisっているわけではありません。あの本編があるからこそのこの甘さ、なのだと思います。
さて、ユウ…

3

ミステリー作家串田寥生の考察 小説

夜光花  高階佑 

孤島ミステリーちっく

「眠る劣情」のスピンオフ作品ですが、この作品だけ読んでも破綻はありません。前作とはかなり雰囲気が異なっていて、こちらは恋愛やセクシャルな描写は控えめでミステリー色が強くなっています。登場人物が多くて人間関係も様々なので、火サスあたりで映像化したら面白いかも。

串田先生、最初は厄介な不思議ちゃんかと思いましたが、最後まで読むと飄々としながらもカッコ良い男性でした。前作ではほぼ掴みどころがなかっ…

2

眠る劣情 小説

夜光花  高階佑 

サイコホラーちっく

うーん…サスペンスというより、印象としてはサイコホラーでした。

謎解きや推理の部分についてはタイトルと表紙絵から想像がつくので意外性は感じませんでしたが、どう着地するのかなーと気になって読み進めたので、章文の本性が少しずつ明らかになっていくのがちょっと爽快ではありました。

この先、晶は幸せになれるのだろうか…とちょっと心配な気もしますが、章文に魅入られる前の状態も決して幸せではなかった…

0

法医学者と刑事の相性 小説

愁堂れな  高階佑 

まさか、泣いてしまうとは……

電子書籍を購入。
まるまる、1つの話です。

サスペンスものです。
よくある感じの内容。
2時間ドラマでお約束的な。

なのに、なのに、
泣いてしまいましたよ。
まさか、泣いてしまうとは予想外。

プロローグとエピローグで泣いてしまいました。

主人公二人は、もう、どうでもいいかな(笑)

事件の裏で繰り広げられたであろうドラマを、想像(妄想?)して、胸を熱くしちゃい…

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