高久尚子さんのレビュー一覧

kissing コミック

佐々木禎子  高久尚子 

淡い想いが成就するまでを丁寧に描いた物語。

佐々木禎子先生の原作もの、という事なので、いつもの高久先生の『らしい』エロさは封印されて、それが好きな私としては少々物足りなさを感じてしまいますが、これはまたこれで、ジュブナイルとして出しても大丈夫なんじゃないかと思うほどに淡くて優しい恋物語になっているかと思います。15年近く以前に発行されたものとなるので、ファッションとか時代感を感じさせますが。(多分、友達の蓑田は当時のハイファッションなのやも…

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西町診療所の秘密~完全版~ コミック

高久尚子 

つらくて逃げ出したいことや、忘れた方が幸せなこと。

正しいとか、正しくないとかでは無くて。
「つらくて逃げ出したいことや、忘れた方が幸せなこと。」そんな記憶を消すことが出来たなら、もっと人は生き易くなるのに。
そんなことをしても何の解決にもならない、ただ逃げているだけだと愛するクレイは言う。
冬雪は考えてしまう。『そう思えるのはきっとクレイが強いから。』弱い、苦しんでる人たちのことをクレイは少しも分かってはいない…、と。
苦しみも悲しみも。…

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花束を抱く男 コミック

高久尚子  雪代鞠絵 

閉じた心を開いてくれた恋。

設定タグだと、「精神的負債」これに尽きます。陣内はなぜ、そんなにも冷たいのか。この男の過去がだんだんと表れていく物語です。壊れてしまった、心の再生、というと簡単になってしまいますが。
裕は「恋がどんなに激しく狂おしいものか 」まだ知る由も無い、ほんの小さな子供なのだ。知らずに陣内に寄り添っていくことで、彼はきっと大人になっていく。
大人は何も知らない子供たちを消費するしか、その心を守れないのだ…

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僕はすべてを知っている(3) コミック

高久尚子 

強いて言えば和倉くんの巻かな。後半徐々に金沢先生編へ。

私は確か1-4巻を最初まとめ買いしたと思うので一気に読めましたけど、2巻と3巻の間って2年半ぐらい開きがあるんですね。

この巻の半ばから徐々に金沢先生編に移っていきます。
正直ビックリでした。
金沢先生は私の中では完全にバイプレイヤーだったし、万が一スピンオフが出たとしても攻めキャラだと思っていましたから。金沢先生×和倉くんあたりかなって。13話の扉絵とかめっちゃそんな雰囲気じゃないです…

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僕はすべてを知っている(2) コミック

高久尚子 

当て馬ならぬ、当てチン投入で歩くん苦難の第2巻

最初の1巻がヒットして連載続行となった場合、続編にはお話を広げていくために新キャラ(当て馬)が投入されるのが世のお約束。
本作においてのそれは「別の美チン」。
高久先生、天才か?!と大真面目に思いましたよね。
超絶イケメンがあっちにもこっちにも存在するBLだもん、絶世の美チンがあっちにもこっちにも存在したって、えぇ全然おかしくはありませんとも。

おふざけとコミカルの匙加減って描く側にな…

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僕はすべてを知っている コミック

高久尚子 

「俺以外にも美しいチンコがあると信じたい!!」

このシリーズ、メインカプより金沢先生編の方が長くなっていて犀川先生がすっかり脇役化していますが、元は↑こんな犀川先生のアホな叫びから始まったお話だったそういえば。笑
第1巻はもう8年も前ですか。

この1巻は犀川先生のモノローグがもう可笑しくて可笑しくて。
それ以外は【超王道BL!】って感じなのに。
犀川先生だけが大真面目に可笑しい!

というわけで、お気に入りの名(迷)セリフを厳選…

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17才の密かな欲情(小冊子付初回限定版) コミック

高久尚子 

オトナなのに全く余裕がない、一途過ぎる高村先生の恋。

本編では女生徒にも人気そうな高村先生だけど。正岡先生が主役の「あなたが欲しい」では全然イケメンでは無くなっている様に。この人は所謂イケメン勢では無いのかもしれない。ずっと10代の頃の初恋を拗らせたまま大人になってしまっただけのただの男なのだ。
そしてたぶん当時小学生だった凛もそれは初恋だった筈で。重さは高村に叶わないかもしれないけれど。共学の高校なのになお、男子生徒に告られる程の可愛らしい凛に独…

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晴れたら君を迎えにいく コミック

高久尚子 

スコーンと振り切った感がもはや清々しいまでの、エロエロ。

当初、ここに「オレはかわいい弟と」が入っているとは知らずに買ったものですから相当ビックリしました‼︎ あの、18禁の⁈ 超読んでみたかったヤツ‼︎‼︎(興奮‼︎)
あとがきで高久先生も書かれていますが、『まさに雷に打たれたかのように 萌えが来ました!』
『弟が兄ちゃんを好きすぎて、変態プレイを嬉々としてやっておりますが、この弟は兄ちゃんがいなければ、こんな風にはならず、普通の好青年になったのか…

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僕はすべてを知っている(4) コミック

高久尚子 

鈍い。あまりにも鈍い(だが可愛い♡)金沢先生にクールな加賀先生。

最新の6巻を読了した今、読み返してみれば。この時の金沢先生の圧倒的な鈍さよ。そして無防備過ぎる。ただ、そろそろ意識してはいる。加賀先生の方はもう既にだいぶ意識していて。だからこそ、金沢先生の鈍さに呆れもしていて、少しだけ意地悪な対応にも見える。お互いに、一人の時に。または仕事の合間に。ふと、お互いのことばかり考えている。これはもぅ恋なんだけどなぁ〜。っていうモダモダ回。そして、金沢先生は酔うと直ぐ…

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僕はすべてを知っている(3) コミック

高久尚子 

この巻から、加賀先生と金沢先生がじわじわとスタート!

この巻から盛り上がって欲しいからと、表紙が加賀先生 × 金沢先生になっていて。現在6巻目が発行された現在では、もはやこの2人の方が表紙、ってのが多くなっていて。当初の主役だった筈の 犀川先生 × 歩 のカップルがもはや序章の様になっています。
しかし、この表紙のメガネの無い金沢先生も可愛いですねー。すごく可愛い。前半は前巻の終わりに登場した当て馬くん、研修医の和倉先生を中心に、彼の歩への横恋慕、…

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