先生が紡ぐ、愛のコトバ 英語教師・クレイ×謎めいた医師・冬雪、愛の軌跡。

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表題作西町診療所の秘密~完全版~

クレイ(27歳)中学校の英語教師
冬雪(27歳)医師

その他の収録作品

  • 西町診療所の秘密 番外編
  • あとがき(描き下ろし)
  • 高久先生と私。~完全版~(描き下ろし、ゲスト寄稿)

あらすじ

「あなたの抱えているもの全て───私が一生守っていきたい」
英語教師・クレイがとある診療所で出会ったのは、謎めいた美しい医師・冬雪。 彼の秘密を垣間みてしまったクレイは、冬雪のいたむきな生き方に惹かれていくが…。 大量描き下ろしを加え完全復刻。

その後の二人のLove Life大量描き下ろし&藤生先生のスペシャルゲスト寄稿も収録

出版社より

作品情報

作品名
西町診療所の秘密~完全版~
著者
高久尚子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
コアマガジン
レーベル
drapコミックス
発売日
ISBN
9784862526021
2.6

(11)

(0)

萌々

(1)

(5)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
24
評価数
11
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数8

つらくて逃げ出したいことや、忘れた方が幸せなこと。

正しいとか、正しくないとかでは無くて。
「つらくて逃げ出したいことや、忘れた方が幸せなこと。」そんな記憶を消すことが出来たなら、もっと人は生き易くなるのに。
そんなことをしても何の解決にもならない、ただ逃げているだけだと愛するクレイは言う。
冬雪は考えてしまう。『そう思えるのはきっとクレイが強いから。』弱い、苦しんでる人たちのことをクレイは少しも分かってはいない…、と。
苦しみも悲しみも。大きな精神的負債をも自分で乗り越えていくしか無いのだが。
冬雪は特殊な能力があり、その力を他人に使うことが出来る。そして、彼もまた大きな精神的負債を抱えていて、そうすることでしか生きる理由を、存在意義を見出せないのだ。
何が正しいとか、正しくないとかでは無く、人が生きているというそれだけで素晴らしいことなんだよ、ということが作品に込められたメッセージ。そして愛するという事は全てを受け入れるということ。
かなりシリアスなトーンで、高久先生の作品の中では異色の方でしょうか。いや、意外にあるかな。
2009年発行とのことで、エチシーンもそのせいかぎこちなさもあります。

0

どこか幻想的な。

全く予備知識なしに読み始め、途中でちょっとビックリしました。こういう話だったのか…
対患者さん相手の診療にちょっと自信のない医師の冬雪。
この冬雪に秘密がありました…
自分だけ、家族みんなが持っている能力を持っていない。自分はいらない存在なのか?
存在価値が見出せない苦しみと劣等感の中で、自分だけのある能力に気付いて……
自分は人を救う事が出来るという拠り所を得ての治療行為をクレイに見られて、クレイは力なんか無くてもあなたが大切、と言ってくれる。

ファンタジー仕立ての一種幻想的な物語だけど、テーマは「ありのままの自分を受け入れられるか」「考え方が同じで無くてもいい、相手の全てを受け入れる」という事なのかな。
BL云々というよりもっと深い心理に触れてくるような読み応えを感じました。

0

小説をよんでいるような情景

タイトルの通り、秘密がある
診療所。その秘密がなんとも
想像を超えてました

忘れたい記憶、忘れていた記憶
忘れたくない記憶、思い出したい記憶、思い出せない記憶、
記憶って正解がないのに
確実なものとして
存在するときもあって
不思議なものですが

それをテーマの一つに選ばれたことが興味深いなと感じました。

ラブのお話ではあるのですが
記憶ということに気持ちが入ってしまい
BLとしてはあまりキュンとしませんでした

作品としてはぐっときました。

1

しっとり系のストーリー!

もう10年以上も前の作品です。
それを、今から約4年前に完全復刻された作品です。

中学英語教師のクレイ × 記憶を消す力を持つ医者の冬雪。

冬雪は、陰陽師のエリート一族のに生まれたものの、能力をそなわなかった落ちこぼれ(本人がそう思っています)
両親や兄達からいつも蚊帳の外にされ、役に立てない自分を悔しく思い、兄達を見返すためにも、医師になった…
意外と根性の据わったタイプ。

そして、ある日突然、記憶を消す能力が開花され…⁉

クヘイは、中学の保健医から用事を頼まれ病院にやってきます。
成り行きで、夏休みの間、冬雪の病院の仕事を手伝う事になります。

そして、クレイに秘密を知られ…
本当に記憶を消す事が正しい事なのか?
もし間違った事なら、自分は役立たずか?
と悩む冬雪!
また、自分はいらない人間になってしまうのか悩まされます。

記憶の為に、傷をおった人達の記憶を消し、微笑む患者さん…
それで幸せな人生を再出発できるなら、その事が、自分の存在意義なのかもと思っていた冬雪。
でも、クレイは、一時しのぎで逃げてるだけで、解決になっていないと言われます。

クレイも、子供時代、母親に虐待される辛い過去を経験しているから言えたんです。

良い事か間違いか…
クレイと冬雪の考え方は違いました。
冬雪は、クレイに嫌われたくない気持ちから、力を封印しようとしますけど、嫉妬心もあって…⁉
再び治療をしてしまいます。

でもクレイは責めたりはしません。
逆に、自分とは相反する考をもって悩む冬雪も、深く愛し、一生守っていこうと思ってくれています。

そして、冬雪も困っている人がいて、自分の助けを必要とするのであれば、またその力を使ってしまうんだろうなあ…
そんな感じのお話でした。

まさか、こんなファンタジー要素の強い作品だとは想像していなかったので、驚きでした。

高久先生=白衣と聞くと、他の作品の影響でエロを想像してしまうんですけど…エロはライトだったのは、少し残念でした。

若かりし頃の作品なので、全体的に少し幼稚な雰囲気は漂っているかなあ〜と。

それでも、冬雪を、懐の広いクレイが包み込んでくれようとする姿が、じんわり、ほのぼのした雰囲気で読める所は良かったです。
優しい気持ちになる作品でした。

0

ちょっと

萌えましたが、萌評価にするほどの萌えではなかったように思います。
(なんだか偉そうですみません)
BLファンタジーの世界にはと~っても慣れていますが、
普通の医療モノだと思って読み始めたので、
記憶操作ってのがちょっと萌え感抑えられてしまいました。

クレイが包容力もあり、個人的に好きなキャラなのですが、
冬雪がなんとも男らしさに欠ける性格で、ウジウジ君なのが残念。
クレイと接するうちにもっと明るい性格になってくれれば良かったんですが...
話の最初の頃は言葉遣いも態度も結構男らしくて好きだったんですけどね。

高久さんがまだ学生時代の古いマンガですが、
顔から上はしっかり高久さんですね~
首から下の絵がかなり雑なんですが、学生さんなんで忙しかったんでしょう♪

1

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