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栗城偲 高緒拾
碧雲
ネタバレ
バーナードショーの「ピグマリオン」を思い出しながら読んだら、 この本に著者が仕掛けた秘密を見つけてしまった気分になってしまった。 読後の最初の感想は古臭い言葉でいうと、 「生きる智慧の学習/教育は無形の財産」「努力は無駄にならない」 ・・まるで、格言の列挙になるけど、この小説が言いたいのはソレ? ▶「学ぶことで本来の自分を知った」青依 主人公の青依が印南と酒匂と出会う前は、ビッ…
水原とほる 高緒拾
渋茶
2004年刊、再読。 衝撃作『夏陰』の続編だが、この一冊も容赦ない痛さだった。 岡林も鬼畜一辺倒って訳ではなく、雪洋の様子を見ながら慎重に甘やかそうとする素振りもあるかな?って感じるものの、まだまだ痛いっす。 過酷な状況の中でも岡林に歩み寄ろうと、ようやく彼を「祐司さん」と呼ぶのに馴れてきたところだが、それでも二人の間柄は世間一般の夫婦とはかけ離れたものだ。 濡れ場も満載で、岡林は淫蕩…
自分はよく水原さんの小説のレビューで「痛い」と騒いでいるが、その由縁となるのがこの一冊なのだ。 2003年刊、再読。 どうして当時新刊で平積みになっていたこの本を手に取ったか不思議だが、未だに手放さずにいるのもまた不思議なのだ。 何せ冒頭から初対面のヤクザ者にレイプされ、有無を言わさずに囲い込まれて同居を余儀なくされ、強引に周囲の者達にバシタ(ヤクザの奥さん)として認知されていく… 痛…
中原一也 高緒拾
fandesu
「うおーっ!滾ったぞ!」 と、読み終わってから確認したら紙の本の発行が2015年なのね。 もっと前かと思っちゃっていました。 だって酒と煙草と、その他何か判らないいかがわしい昭和のかほり。 主人公の鬼島は経済ヤクザ。 受けさんのくせに、勝負の興奮で『男を喰う』。 金は稼ぐし抜け目はないし、若頭にも一目置かれているし。 でも、唯一の弱点が両親の死後、親戚宅に引き取られて真直ぐに育っ…
ぴんか
らぶらぶとかほんわかとかからは程遠い、 男×男のぶつかり合い! 片や頭が切れる上に格闘もイケる頼れる男。 片や黒子も妖艶な色気溢れるこちらも切れ者ヤクザ。 攻の伏見は隠すことなく鬼島を口説き、そんな鬼島を鼻先であしらう鬼島。 同等の立場でぶつかり合う二人は、 無事にBがLの関係になってくれるの?と、 途中ちょっとやきもきしますが、 その辺は鬼島の溺愛する弟君が ひと波乱起こし…
木原音瀬 高緒拾
ゆーちん24
冒頭から巻き起きる事件。嫉妬。憎しみ。復讐。執着愛。 最後まで付き纏う、何とも言えない不快感と妙な切なさ。 夢中になって読みました。 才能ある部下・青池の持ってきた企画を尽く握りつぶす上司の大河内。そんなパワハラに加え、ゲイであることをバラされた青池は、ある日大河内に襲いかかってしまい退職に追い込まれることに。 そこから始まる復讐と愛憎劇の行方を描いたこの作品。 青池に脅迫され、…
ひみた
苦味ばかりの男が気まぐれに落としていく飴は、ことさら甘い。 作中の一文、まるで木原さんの小説のようですね。スペイン映画「私が、生きる肌」を彷彿とさせる監禁と愛(こちらの方が先ですが)、最後の1ページまでハッピーエンドなのかバッドなのか全く読めないのは相変わらず面白く、半端ない読み応えでした! 素敵な挿絵は今でも古くありませんし、内容とのイメージが私にとって差がなく助かりました。 ゲイ…
高緒拾 栗城偲
chikakumaco
このタイトルからして。めっちゃスパダリが甘やかしてくれるんだろう!と期待しちゃうんだけど。印南はまだまだスパダリ予備軍であった。只今成長中である。 そして、あああ!こんなところでー⁈ というところで本作は終わる。もちろん全然さり気なくない伏線が張られているので、続きは想像出来るんだけれど。このまま完結している原作を読んでしまおうか、コミカライズの続きを大人しく待とうか迷うところ。 15歳で…
えすむら
さまざまな視点から3巻以降の二人の様子が描かれている短編集でした。 二人が夏休みを利用してフィリピンへ婚前旅行(?)する”玉の輿に乗ったその後の話”以外は、確かにBL?的な感はありますが、個人的には、二人についての周囲の証言みたいな掌編好きなんでアリです。青依と出会う前の印南さんのポンコツぶりが伺えることで、彼が本当に大切な人を得てどんなに変わったかという変化がよくわかります。そこから、青依とい…
2020年のGWはこのシリーズにささげています。 紙版だったのですが、電子には限定SSがあるんですね。ずるい。 読みたいじゃないですか。読みましたよ(1巻から)。結構ちゃんとボリュームも内容もあるので、買ってよかったと思いました。(でもクーポン使いましたよ。) 3巻のSSは印南さんが、冒頭ちょっとおかしな酔い方してるよ?の理由が明かされています。いや、これ結構大事な部分なんですけど! …