剛しいらさんのレビュー一覧

ホームドラマ 小説

剛しいら  本間アキラ 

ハラハラ+ほのぼの+エロあり、トンチキ風味

タイトルは「ホームドラマ」、表紙にもあるように可愛くて賢い3歳児も登場しますが、内容は命を狙われる外務省職員というドキドキのサスペンスものの側面もある物語です。
まず登場するのが、未成年とパートナーがいる人以外なら老若男女問わず性欲発動の医師・八千草毅(つよし)。
彼はいろいろとずれた人物で、毅がいる事で物語がいい意味でトンチキ風味に仕上がっています。
さて、毅が節操なく寝た相手の1人がいき…

1

描くのは愛 小説

剛しいら  朝南かつみ 

剛さんと朝南さんの仕事ぶりに敬礼

電子書籍で読了。挿絵、あとがきの他、その他の収録作品も全て入っているのですが、惜しむらくは朝南かつみ画伯のイラストが小さい!ipad miniで読んでいるのですが、×2サイズにならないのですよ。目を凝らして見る限りにおいては、このイラストが素晴らしく美麗なので大変残念。

(2018.07.18追記)-------
まりぽん812さんから「イラストをダブルタップすると×2サイズになりますよ」…

3

パパは大変! 小説

剛しいら  CJ Michalski 

ファンタジーです

軽いノリのコミカルなファンタジーで読みやすかったです。
父子家庭の香園寺家と父親の会社の上司、息子の学校の先輩が主な登場人物で、人間関係も明快なのですが、このお話のメインテーマのせいで多少複雑な展開があります。
BLでは余り読んだことのない設定だったので新鮮でした。
冒頭は父親視点で始まり、途中で息子視点、そして父親視点、また息子視点に変わり、それぞれの立場でお話も同時進行です。
メインは…

0

夜王の密婚 小説

剛しいら  亜樹良のりかず 

帯のあおりと内容が違った

ミステリアスな設定だったので、ドキドキしながら読み進めたのですが、意外に内容や真相がふわっとして優しすぎて肩透かしをくらいました。文章は無駄が無く美しい文体です。ただ物語の展開にスパイスが足りなく、さらっと終わった印象です。設定上どこかで頭を打たれるようなシーンが欲しかったです。

やはり帯のあおりとイメージが合わなかったのがどうも・・。どちらかというと、伯爵と仲間達のハートフルスト…

0

ブロンズ像の恋人 小説

剛しいら  兼守美行 

妄想を侵食する現実の肉体

かなり奇妙な読後感。
で、そこが面白い。

主人公は、彫刻家を目指したがそれは叶わず、マネキン製造会社でマネキンの原型を作る仕事に就いている真砂(まさご)。
彼は芸術家肌というのか、精神が繊細に過ぎるのか、幻覚や幻聴を見るのです。
それらに悩まされるのではなく、幻聴と対話しながら、幻影と戯れながら、創作に没頭する真砂。
母ひとり子一人で母のペットのように育てられ人付き合いが苦手な真砂。…

2

強引マイラブ 小説

剛しいら  東野裕 

攻め様がマイペース過ぎて…

剛さんの作品は何冊か読んだことがあり好きな作家さんなのですが、今回は攻め様が余り好きなタイプではなく、今一つ萌えられませんでした。
年下で強引なタイプの攻め様は大好きなのですが、相手の意志は全くお構いなく、自分のしたいようにするタイプの強引さです。
その上マナーもなってなくて、亮二が他の人と食事しているテーブルに割り込んでくる、という図々しさ。
非常に裕福な家庭の出身で、金持ちとしての悪い所…

0

教授の華やかな悦び 小説

剛しいら  華門 

剛しいら先生の文章力!Sの帝王、教授の悦びとは…?

前作の教授の密かな愉しみでは、本格的なSMの世界とペット天音との恋愛を読ませてもらいました。
今回は容姿、頭の良さ、家柄、品格、地位と完璧なSの帝王、勅使河原教授の真の悦びとは何か?というお話しです。

大事にしているMには、本当の願望を叶えてやり、手を尽くして奉仕してくれます。
ペットの天音は、外見は良く変えられ、大学では教授の指導で成績はA、衣食住も最高のものを用意してもらえて、教授に…

2

教授の密かな愉しみ 小説

剛しいら  華門 

精神的なSMの世界。剛しいら先生の文章力の凄さ

今は亡き剛しいら先生の作品の中で一番好きなシリーズです。

完璧な攻めでSの勅使河原教授とペット、家具、奴隷という三人の男が出てきます。

完全なSMの世界のお話しで、性交渉までするのはペットとして飼われている中性的な美少年の天音です。
文字通り絶対王者の教授にペットのように愛玩されています。
奴隷と違うので、痛みを快楽にするような鞭やピアス、緊縛などはありませんが、精神的に教授に依存…

1

盗っ人と恋の花道 小説

剛しいら  葛西リカコ 

欠けた魂を持つ二人

『答えて姐さん』で電子刊行をお教えいただき読了。挿絵、あとがきあり。

刊行当時に読んでいたら評価はもう少し下だったかも知れません。
9年前の作品を今読了して、物語の仕掛けが大変精巧であることに驚きつつ感心しています。
登場人物の心の動きを繊細に描写していくのではなく『それぞれの立ち位置からの関係性を描くことによって彼らの気持ちを想像させる』とでも言うか、余白が多い文章が読む楽しみを広げる…

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黒衣の公爵 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

SF王道の入り口

しいら先生の本を読みたくなって表紙買い。外国ものだろうと思っていたら、なんとSFで、しかも万能なコンピューターと人間のかかわり方なんかが書いてあって、びっくりすぎ。シリーズになっているようで、コンピューターとの続きが書いてあるのか気になりすぎるため、シリーズ続きを追いかける予定です。意外な拾い物だったというのが正直な気持ち。先生、もっと早くに読めばよかったです、今頃になって申し訳ありません(泣)

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