剛しいらさんのレビュー一覧

相棒 小説

剛しいら  石田育絵 

穴があっても素晴らしい

強引だし、色々「ありえなーい!」と叫びたくなってしまう所があるんです、このお話。
これ、かなり昔に書かれたBLだと(これは17年前だものねぇ……)良くあることなんじゃないかと個人的には思うのですが。
「穴だらけ」って言ったら確かにそう。
でも、それを補ってあまりある魅力が私にはありました。

剛しいらさん(昔はゴジラさんと呼んでいたなぁ)は、私をBL小説世界に誘ってくれた作家のお一人なも…

3

青銅の愛人 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

愛は学べる

剛さんはシリーズ2作目『紅の大王』のあとがきで「私は憑き物系の物書きなので(後略)」と書いていらっしゃいますが、この物語を書かれている時、剛さんに憑いていたのは『SFの神様』なんじゃないかと思うのですよね。
北青王国と南紅大国の間で繰り広げられた大きな物語が終わった後に起きるこの番外編。今までの物語でもチラチラ見え隠れしていた『機械に心はあるか』というテーマと、がっぷり4つに組んだ話の展開です。…

1

白銀の麗人 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

人と機械はどこが違うのか

最後の1巻はアーサーとアンディが主人公の番外編ですので、シオンと天人の、というか北青と南紅という2つの国の物語はこれが最終巻です。
1巻目のレビューに『壮大な物語』って決まり文句の様に書きましたけれど、本当に壮大でしたわ。
特に今巻はね『機械の発想』って言うか、その学習能力を活かした転換の早さみたいなのがね、とっても面白かったんです。
良くも悪くも『シンギュラリティ』について語られている今だ…

2

紅の大王 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

命について考えました

決戦の巻。アクションがたっぷりです。
ドラマは、間にシオンの軍での過去回想を挟みながら、北青王国との紛争の原因であるコンピューター『イブ』との全面対決が書かれています。
前巻では腑抜けばかりかいないと思っていた北青大国にもちゃんとレジスタンスはいたし、第2王子はうつけのふりをしていた賢い人だったし、まずはその辺で安心しました。まぁ、第2王子、かなりの変人ではあるみたいですが。

いやー、こ…

1

黒衣の公爵 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

王道SFの始まりの巻

このシリーズ、出版社のフェアで何度も目にしていたのですがなかなか読むまでに至らなかったんですよ。
馬鹿だったーっ!滅茶苦茶、面白いじゃん!
作品紹介の『あらすじ』には書いていませんが、コンピューターが支配する世界で人がどう生きていくべきかという王道のSFです。ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』とか、その映画版なのに結論は全く別物の『ブレードランナー』とか、萩尾望都さんの『マージナ…

3

匣男 小説

剛しいら  吉村正 

これはヘンタイなのでは

狭いところに入ると興奮してしまうという風宮(ふみや)と、それを守る人、祐一朗。

小さい頃にこもった、蔵。小さな隙間から漏れた陽の光が作った逆象が鮮明に記憶に焼き付いている。一人だけの密室を隠れ家として心地よく感じるとともに、必ず自分を探し出してくれる唯一の存在がいることの安心感。

一方、祐一朗は、幼い頃から風宮に執着し、自分だけが風宮を見つけ出せる存在であることに満足を覚えている。

2

座布団 小説

剛しいら  山田ユギ 

BLより初助の伝記

『座布団』剛しいら先生 読了

もっと早くこの作品に出会いたかった。少なくとも先生ご健在の時に読んで感想のお手紙を送りたかったです。こんなに素敵な作品をつくりあげた作者様がつい半年前に亡くなられたなんて、実感が湧かない。ご冥福をお祈りします。

強いて言うなら唯一の不足なところはBLであるところでしょうかね。直接的な濡れ場シーンもなかったし、少なくともジャンルがBLじゃなかったら、もっ…

1

黒衣の公爵 小説

剛しいら  珠黎皐夕 

全力でオススメしたい作品

電子書籍で購入。
あとがきあり、挿し絵なし。
シリーズまとめて(三巻まで)の感想。

神評価です。
正直、ここまでとは思っていなかった。
すごく良かった。
みんなに読んでもらいたい作品です。
これから、全力でオススメしたい!

フェアで割引があった&剛しいら先生の作品だったというだけで、手に取りました。
前知識は、あらすじと表紙から受ける印象のみ。

ファンタジー…

5

夜王の密婚 小説

剛しいら  亜樹良のりかず 

イラストも萌える

18世紀末のイギリスが舞台ですがファンタジー色も濃いです。男カップルは2組出てきて、1組はミステリアスな伯爵×純情可憐な音楽家、もう一組は元傭兵の茶髪×海軍将校の金髪で2人共ガッチリ系です。

後者カップルの方が亜樹良のりかずさんのイラストが攻め×攻めっぽくて二人共男前で素敵です。しかも受けの方はそんな容姿なのに童貞っていうところが最高でした。末長く仲良しな様子も垣間見れて良かったです。

1

サスペンスドラマ 小説

剛しいら  本間アキラ 

強くて礼儀正しい攻めx綺麗で強い受け

「ホームドラマ」に少し登場してた、女性恐怖症で大食漢の警視庁公安部・後藤が主人公となるスピンオフ作品です。
視点は、後藤の上司である美しきキャリア警視・風間(ゲイ)。
特殊部隊SATの隊員として実戦をしていた後藤にいつ目をつけたのかその辺は曖昧ながら、風間は公安の国際テロリストの摘発業務に引き抜きをかけ、後藤を部下にします。
本作は、スピン元の「ホームドラマ」に対してほのぼのした部分は少なく…

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