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剛しいら 小路龍流
しろたん9610
ネタバレ
受けが一方的に手錠で繋がれて監禁…というのではなく、攻めと繋がれる、というシチュがちょっと変わっていて萌えた。 相手は自分を拉致したヤクザなのに、大怪我をしていると見ると、救急救命医らしくきちんと手当をしてあげる松浦のキャラが絶妙。じつに肝が据わっている。容態が危なくなり薬が必要になると、祐司とふたりで病院に盗みに入ったり、ふたりで手錠を嵌めたまま、街に買い物に行ったり食事をしたり。変な話と言え…
剛しいら 小笠原宇紀
fandesu
かねてから思っていたんですが古のBLには『ジイサンもの』というジャンルがある様な気がするのですよね。 『オヤジ』ではないのです。あくまでも『ジイサン』。 そう言えば、今の時代って素敵なお爺様がいなくなりましたねぇ……70過ぎてもお若い方が多い。『枯れた魅力』という言葉が死語になりつつあります。ジジイ萌えがある私としては受難の時代なのですよ。 で、このお話はそんな私のツボを付いた、実に見事な『…
剛しいら 新田祐克
ふばば
「愛され過ぎて孤独」の続編。 元の設定に大いなる秘密がありますので、絶対に前作から読まないと、です。 さて本作は、次男でプロサーファーの千尋(チィ)と自宅歯科医院の勤務医・大樹の恋物語が中心です。 そこに弟・涼の実父が行方不明になって…という話が絡む。 千尋は子供の頃から大樹が大好きで、前作にてやっと大樹に抱かれて恋が成就したんだけど、そうなると今度は愛情が益々深く、本物になってくる。…
初っ端からネタばらし的な感想で申し訳ありませんが、まずこの一言しかない。 驚いた…! 実に驚いた、この展開。 これもある種のどんでん返し、というのかな。 舞台は湘南。 地元で人気の歯科医院の三兄弟プラス勤務医の4人は日々波に戯れるサーファーでもある。 兄弟と言っても家庭は少し複雑で、人気院長で自らも女サーファーだった母の大空真澄(通称マー)が若くして病死してしまい、葬儀の日にマ…
剛しいら 本間アキラ
まぎぃ
短く軽いんだが、THE 王道で安心して読める感じがよかった。 税務署の査察官である雅博。身分を隠してパチンコやに偵察に。 そこにいたのは華ちゃん。パチプロで定職のない貧乏暮らしながらも、イケメンでいい体。 貧乏アパートに招かれて親しくなる。 最初から体を繋げられるのはBLファンタジー設定で、準備とかないの?って思うけど、これはまさにラノベで、そういうことを気にせず甘い恋を楽しむやつ…
剛しいら 高群保
おお!凄い。 初っ端から如月先生と洸太くんが温泉旅行をしているぞ! 1巻目を振り返ると凄い進歩だねぇ、如月先生。 おまけに随分積極的ではありませんか! 如月先生が慣れないことをした所為なのか、2人は『夜の散歩』に出かけた先で、雪に埋もれて倒れている少年を見つけます。 自殺未遂か、殺人未遂か? 意識を取り戻したその子は、事件についての記憶を完全になくしていました。 降り積もった雪の…
剛しいら 北村小梅
如月先生と洸太くんのシリーズも3作目です。 この本の出版、前作の刊行から5年経っていますね(私はぶっ続けで読んでいますが)。剛さんもお気に入りだったのでしょうか。 もうこの巻では完全に『長く連れ添った夫夫』の様な2人です。連係プレーの様になっていること! 剛さんの書く『大人と子どもの境目の年代』というのが、読んでいてなんかとても悲しくなるのです。 今回のクライアントは有田英くん。 担…
剛しいら 雪舟薫
今回のクライアントは花輪燿くん。 『炎を見ると記憶が飛んでしまう』という悩みを抱えています。 問題は、彼が通う高校の近く(それは如月先生の自宅の近くでもあるのですけれど)で、連続放火事件が起きているということ。 燿くんは自分が意識を失っている間に放火をしているのではないかと不安に思っています。 今回は洸太くんが大活躍だと思うのですよ。 如月先生の『可愛い弟』のポジションから脱却し『恋…
2002年刊行か……古いですね。 でも、じわっと面白いんですよ、この『記憶シリーズ』。 剛さんの書く物語って淡々としているので「うわーっ!超萌え~っ!」とはなりづらいのですけれど、その面白さは読者を裏切らないと思います。 主人公は32歳の精神科医及び臨床心理士の如月東栄先生。 主にティーンエイジャーのカウンセリングを行っています。 相方の佐々木洸太くんは大学を卒業したばかり。 如月…
剛しいら 御園えりい
転落、孤児、身分差、不憫、虐待、奉仕…そんなキーワードにピンときた方にオススメ。 時は大正時代。 美しい櫛やかんざしなど小間物の卸をやっている家の長男・乙也。 美しいものに囲まれて、優しい両親、可愛らしい妹たち、何不自由ない暮らし、今は高校生でこれから上の学校に進学をしようとしていたその時。 関東大震災が起きる… 自分は学校にいて助かるが、家族全員亡くなり家屋敷は焼け落ちて、焼け跡で…