藻とカレー
先生自身海外生活の経験があるか、洋画をたくさん嗜まれているのかなと思わずにはいられないほど、相変わらずリアリティとロマンティックさが上手に両立しているなぁと感じました。ルームメイトかつバンド仲間であるビリーとニックのくっついては離れを繰り返す不毛さ、どうしようもなさが海外映画に描かれるゲイっぽいなと。結局最後までニックを捨てられないビリー。振り回されてばかりでも、彼にはニックという存在がどうして…
どの物語も良質な映画やドラマを観ているような気分になれ、描き込みもモノローグも最低限に抑えたシンプルな画面がとても心地良く感じられました。こういうタッチやストーリーのBL作家さん、本当に減ってきていますよね。個人的にはもっと増えて欲しいし、えすとえむ先生にはこれからも長く活躍して欲しいなぁと思います。
表題作も十分素敵でしたが、私のお気に入りは『cafe et cigaratte.』、『…