佐倉朱里さんのレビュー一覧

月と茉莉花 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

殷か周の時代?のアジアンファンタジー

紙初版日 2003年6月30日 240頁

BLと言っても、読み物として楽しめる良作でした。
こんな小説が、BLジャンルにあると知らなかったので、見つけた時とても嬉しかった。

背景は、殷の後の時代かな?周辺りだと思う。
「昔、太陽が10あった」・・・天照大神の原型、『山海経』に載っている、扶桑国の「義和が産んだ10の太陽」の伝承についても触れて居たり、殷の文明の資料をよく調べているん…

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月と茉莉花 -月に歩す- 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

ハッピーエンドにも様々な種類がある

心臓とまるかと思いました(;▽;)
と色気もくそもない言葉から書き始めるのはこの美しい物語に似合わないのは承知なのですが。


この物語を読むに至ったのは、素敵姐さまに教えて頂いたから。
その時、好みが分かれるかもと仰られていたのですが、シリーズ1冊目を読んだ時はその言葉の意味がまだ分かっておらず。
あまりにも思い当たるフシがなく、時代モノを読み慣れぬ人には耳慣れない言葉が作中チラホラ…

3

月と茉莉花 小説

佐倉朱里  雪舟薫 

中華モノ!
とっても面白かったです。
中華風な作品のキャラクター名を覚えるのが少し苦手……ひどい時は間違った名前で読み進めてしまい、書き下ろしやあとがきで間違いに気付く私です_(:3」z)_
こちらの作品はありがたいことに、地名、人名共に一般的な漢字の音読みで事足りることが多かったです。
大牙(たいが)×月心(げっしん)のように。
これならさすがの私も大丈夫。
そういう意味でも読みやす…

3

唇にコルト 小説

佐倉朱里  朝南かつみ 

キャラ萌え、シチュエーション重視よりも雰囲気重視っぽい

2011年刊。
表稼業・探偵業、裏稼業・殺し屋の翼(たすく)と、元刑事だけあって飄々としているようで観察眼の鋭い輝之。

洒落たハードボイルド調なのかと思いきや、高尚めいた部分もチラリとあるし、肝心の翼や輝之に体臭味がないというか、ベッドシーンも盛り込まれているというのに生々しさを排除している感が見受けられ、活きの良さってのを感じない。
キャラ萌え、シチュエーション重視じゃなく雰囲気重視な…

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小説リンクス4周年記念プレシャスBOOK 特典

表紙イラスト等につけた小説ショート12作品

カラーイラスト見て、それにつけられた小説を読んで、先生方のコメントを読んでまた読み直す…と繰り返ししました。
イラストを描かれた先生の当時の心境、小説を書かれた先生の思いが楽しい小冊子でした。

「美しき獣たち」佐倉朱里 イラスト:円陣闇丸(テーマ「帝王」)
首長国の若き首長×山岳民の族長。神として捧げられた若者をさてどうするか…という話。

「恋も色づく春の夜に」杏野朝水 イラスト…

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小説リンクス6周年記念プレシャスBOOK 特典

イラストを元にしたショート12作品

いくつか抜粋しての感想です。

夜光花「甘い薬」 イラスト:松本テマリ
保健室でもらう薬に中毒になっていく様子を見せる高校生と、保険教諭の話。危険な薬と思わせておきながら…というオチが良いなと思いました。

かわい有美子「恋愛嗜好論」 イラスト:円陣闇丸
攻×攻というテーマどおりのイケメン二人のイラスト。ストーリーが進むごとに二人の関係性が明らかになっていくのが楽しくてニヤけた作品です…

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秋のリンクスフェア2008プレミアムマガジン 特典

漫画5・小説5の小冊子

漫画5作品、小説5作品のショート10作品です。

自分の中で一番インパクトがあったのは、稀井けんご先生の(原案:沙野風結子)「間接性交」でした。
主人公には片思いの相手がいますが、彼が好きなのが実兄。どんなセックスをするのか知りたいと泣く彼のために、主人公はその実兄に抱かれて、そのすぐ後に覚えた方法で、彼を抱く話です。切ないし、主人公が抱かれる側・抱く側の両方をするというのが、14ページで描…

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唇にコルト 小説

佐倉朱里  朝南かつみ 

こちらはビターチョコ

スピンオフ作品の「眠り姫とチョコレート」から読んだので、主題もテイストも私の想像と違っていて、ちょっと戸惑ってしまいました。「眠り姫」がミルクチョコなら、「唇からコルト」はビターチョコという感じ。とはいえ、シリアスなんですが、そう重い語り口でないのですんなり読めました。なお、私はイラストレーターさんが違うのは気にならなかったです。

主人公の平沢(受)が殺し屋を生業にしているうえ、平井(攻)は…

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扉の先に 小説

佐倉朱里  青井秋 

茉莉花シリーズと同じ作家さんとは思えず

表題作は2011年の雑誌掲載作品のせいか、今は減った受けの一人称。
同時収録のスピンオフは三人称です。

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受けの郁磨は自分では自由にコントロールできないものの、時折予知のようなものを見る大学生。
攻めは長身でイケメン、大型犬風の穏やかな渡部。
父親を突然亡くしているため、母親が少々過保護気味。

そしてスピンオフ(といっても本編のカプも…

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唇にコルト 小説

佐倉朱里  朝南かつみ 

スタイリッシュな大人の恋物語

先に眠り姫の方を読んで、こちらを知りget。
佐倉先生、相性がいいのか、肌になじんで とても読みやすい。
そして大好きな大型犬×寂しがり女王受け と感じたのですが
萌2に近い萌。
馴染みすぎて しゅるるん と読めちゃったから萌2に到達できず。。。自分でも無念。

受けさんは殺し屋稼業もする探偵さんという設定。
(元外人部隊というところがちょっと無理ないか?という気がしますが・・)

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