砂原糖子さんのレビュー一覧

セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

ほんとに変なツン受け

お人好しの攻めがひょんなことから出張ホストを引き受けてしまったが、訪れた先に待ってたのは全く理解できない美人ゲイだったー

というトンでも設定ながら、受けがあまりに個性的すぎて面白かった。
ホストはお金で体の関係を売るお仕事だったんですが、受けはただの性欲処理として思っていない。キスもなし、服を脱ぐのに何の羞恥も感じない。
そんな人間関係を知らない受けに説教してしまう臨時出張ホスト、外村。…

1

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

走馬灯が二人を照らしたら。

初読み作家さんです。
砂原糖子さんは、他の作品の表紙等を見る限り、
「明るい作風の作品を書かれる方なのかな」
なんて、先入観を持っておりました。

ところが、その先入観はこの作品で完全に打ち砕かれました。

ファンタスマゴリア(走馬灯)って美しい響きですよね。

今回の話は物語の奥行きが深くて…、
ちょっと陰鬱としているけど、芯はしっかりと通っていて…
そんな作品でした。

4

言ノ葉便り 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

奇跡のような当たり前の幸せ

内容は短編いくつかと、表題作の構成です。
今回は、前作のじめじめさやうじうじさ成分が少なく感じました。
(むしろ、糖度高めかと思います)

話の内容は、身内バレという物凄くありがちな展開なのですが、その困難を乗り越えて、特別な何かがあるわけじゃないけれど、とっても幸せそうな二人が久しぶりに見れて、読んでよかった、買ってよかったと思いました。

また、挿絵が多く、前作よりも三池先生のイラ…

13

職業、王子 小説

砂原糖子  小椋ムク 

いろんな意味で衝撃。

初っ端から、なんとぶっ飛んだ設定なんだと衝撃が。
アラブの王子さまはなぜか真っ白美肌の金髪蒼眼。
綾高大地はそんな王子に気に入られ拉致され、アラブ小国まで運ばれ、性奴隷となれと命じられ…犯されるっ?!と思いきやなんと犯されたかったのは王子なのでありました。

攻め視点から始まり、時折受けであるリインの視点が入ります。

真面目で正義感が強く一本気のアヤは王子だろうがなんだろうが間違って…

4

天の邪鬼の純情 小説

砂原糖子  一城れもん 

天の邪鬼ぶりを受け入れられるかがポイント

「天の邪鬼の純情」「天の邪鬼の憂鬱」の二本立てです。
両思いになるまでが「純情」、天の邪鬼を直すまでが「憂鬱」になります。

普段仏頂面の津山(受け)が好きな人にほど、心と反対に悪態をついてしまうのは分かるのですが・・・エレベーターから降りてきた時の野獣のような様はちょっと行き過ぎでは。正直引きました。口が悪いだけ、焦ってパニックになる、というのとちょっと違うので、それを受け入れられるかがこ…

2

「恋愛できない仕事なんです」封入おまけペーパー 特典

頑張れ塚原!

本編より半年後のお話。
二人とも非番でデートですか?とにやにや。
ところが雲行きはあやしく…とことん恋愛偏差値の低い男ですね本名さん。
パンダ見に行ってあげなよ。二人でおいしいもの食べなよ。
塚原、玉砕。笑

それでも塚原を転がす知恵は身につけたようです。
ズルいぞー本名。そこで名前呼びは。

塚原くん、頑張って恋愛偏差値上げてあげなさい。
…上げたら上げたでどんどん塚原が振り…

1

恋愛できない仕事なんです 小説

砂原糖子  北上れん 

それでもするんです、恋愛。

これはかなり自分のツボをついた作品でした。
強気で美人、腕っ節も貧弱じゃないよ!な本名とガサツで少し生意気、でも一途で男前な塚原。

薬物取引がるとの情報を得て張り込み捜査をする二人。
いよいよ突入となり本名と塚原も建物へ。
そこで男をひとり取り逃がしてしまう。

本名さんの見事な背負い投げが決まるも、その無茶さに塚原は本名を咎めるんですが本名は気にもせず。
けれど係長が窘めると素…

6

湯の町茜谷便り 小説

砂原糖子  花小蒔朔衣 

意外性が萌えを生む!!!

「灰とラブストーリー」にはまって以来、砂原先生の作品にもはまって買い集めています。
私にとっての砂原先生作品の魅力の一つが、「意外性」なのですが、この作品もそんな意外性が大きな萌えを生んだ作品だと思います。

訳あって女性のふりをして温泉旅館の女将に扮してる男性と、そこを訪ねるライラーさんとのお話なのですが、攻め様がまさかの女将さんの方なんです。
ちなみに表紙の絵からしても格好良い女将さん…

5

高潔であるということ 小説

砂原糖子  九號 

情景が浮かぶ

真岸(攻め)が復讐をするために、志田(受け)に近づくのですが、志田のあまりの不憫さに驚き、復讐する甲斐がないと嘆きます。そして、自分を好きにならせてから捨てることで、復讐しようとするのですが…と、ここまで書いたところで、復讐する理由が人の死じゃなかったなら、コミカルテイストにもできた作品じゃないかと思いました。男が男を好きにならせようとしている時点で、既にちょっと面白い。

でも、読んでいる最…

1

スリープ 小説

砂原糖子  高井戸あけみ 

ときどき眠り姫と不眠王子

おとぎ話ではありません(^^)
おとぎ話風にレビューしてみました。

幼い頃に心に傷を負って不眠症になった王子様は、同じく幼い頃に心に傷を負い睡眠障害(ナルコレプシー)のお姫様に出会います
王子様は、お姫様に惹かれますが、自分の心を隠してお姫様に尽くします。
しかし、あるときお姫様がつらい事件に巻き込まれ…
そして、自分の気持ちをお姫様に気づかれた王子様は…
お姫様に押し倒されるので…

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