三池ろむこさんのレビュー一覧

恋をひとかじり 小説

桜木知沙子  三池ろむこ 

ピュア過ぎて悪いことしてる気分になる(笑)

現役高校生とリーマンが通勤通学バスで恋におちるピュアラブなのですが、
読んでいると高校生の秀成のピュアさに何か悪いことしている気分になりました(笑)
品行方正、礼儀正しく素直で真面目、そんな詰襟学ランが似合う硬派なイケメンくん、
高身長で目立つ秀成とリーマンで実家暮らしの朋樹がバスで隣り合い、
寝不足気味だった朋樹が隣に座っていた秀成くんにもたれかかったまま居眠りして
それがきっかけとな…

4

息もとまるほど 小説

杉原理生  三池ろむこ 

穏やかなる時の流れ

嗚呼、杉原理生先生の世界だなぁ、というのが真っ先に浮かぶ感想です。
あの表紙絵の背景は、ちゃんと物語にリンクしていて。
そういう細かい事も含めて、静かに感動します。

この物語では、主人公の透が幼い頃に両親を亡くし、東京から伯父の家(日本海側)へ引き取られるところから始まります。
幼少期、小学校、中学校、高校、そして十一年後の現在と、様々な時代にお話が前後して進みます。
伯父さんの家に…

8

息もとまるほど 小説

杉原理生  三池ろむこ 

家族

自分の好きな「スローリズム」とか「恋の記憶」とかその辺りをほうふつさせる、派手さはないがじっくりと進む物語。
激しい萌えはないもののこのテンポと紡がれる気持ち。
何よりも主人公達の障害となる背景が実に身近で突飛でない、家族や幼馴染やそういう人間関係が過去の積み重ねもあいまって
誠実に向き合う現実として表わされるのがとても良いのです。

両親を亡くし引き取られ実の子供のように育てられた透。…

7

裸足でワルツを コミック

三池ろむこ 

何だか気になる

 「裸足でワルツを」

 作家である阿部の家に突然やってきた中原。二人はかつて関係があったのですが、中原が阿部の家を訪ねてきたのにはある理由があります。

 もう恋愛ものは書けないとまで言っていた阿部ですが、また人を好きになってしまう優しいお話が萌でした。

 「さよなら、冬の日」

琳のリクエストで冬の海に来た敬介ですが、琳は敬介に別れ話をするために、わざわざ海に連れて行って欲…

1

言ノ葉ノ世界 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

スピンオフ‼ ここまでくると哲学書のようなBL作品を読んでる感じ‼

「言ノ葉ノ花」のスピンオフという事で、どんな絡みをみせてくれるのか、読むまでとても楽しみでした。

内容は、他人の心の声が聞ける仮原×生真面目で裏表のない大学准教授・藤野の年下攻めのお話。

前作とは、設定は全て真逆。
仮原は年下攻めは一緒ですけど、先天的に心の声が聞こえていたという設定。
先天的に声が聞こえてきたということもあり、それが仮原には普通の事だったので、余村とは違って、人を…

5

言ノ葉ノ花 小説

砂原糖子  三池ろむこ 

ファンタジックなお話‼ でも…リアルで泣けます!

初読み作家さんです。
ずっと気になっていた作家さんなのと、あらすじにひかれて購入です。
とても評価の高い作品なので気になっていました。
読んでみて、評判通り泣けるいい作品でした。

内容は、電気販売員•長谷部×電気販売員契約社員•余村の年下攻めのお話。

ある日突然、人の心の声が聞こえるようになってしまった余村。 それが原因で、恋人と別れ、前の会社を辞め、エリートコースからも外れ、電…

9

息もとまるほど 小説

杉原理生  三池ろむこ 

相愛でも一緒にいられない切なさ

従兄弟同士、それも長い間相愛な二人なのに好きだと言う気持ちだけでは
前に進む事が出来ないもどかしさや苦しさ切なさを感じさせる内容でした。

受けになる透は子供の頃に両親を亡くし叔父夫婦に引き取られ従兄弟たちと
分け隔てなく育てられ、それが従兄弟を恋愛感情で好きになってしまい
さらに互いが相愛だと知り、彰彦が東京の大学に進学した後に帰郷した時に
二人は結ばれる。
それは叔父夫婦が旅行で…

5

息もとまるほど 小説

杉原理生  三池ろむこ 

静かな執着の歴史

静謐な文体で、家族と恋人の間を行き来する二人の10数年越しの微妙な関係が描かれています。


両親を亡くして小学生の頃伯父に引き取られ、ひとつ年上の従兄弟と育った透。
17歳の夏、彰彦から求められる形で二日間だけ関係をもった。
自分との関係を密かに続けるため、伯父家族と疎遠になる覚悟の兄。兄にそんな負担をかけたくない透は、家族に戻ろうと別れを切り出した。
11年後、疎遠だった彰彦が実家…

9

魔法使いの恋 コミック

三池ろむこ 

魔法使いの恋と言うから

魔法使いが恋するのかと思っていたら
全然違かったというオチでしたw

率直な感想だと、絵や雰囲気、コマ運びなどは
物凄く好みなんだけど、物語の内容が
そこまで深く感じられず残念という印象でした。

魔法にかかったような恋、一目惚れから
遊び人だった西崎は変わるんだけど……
なんでこんなタイトルなんだろう??

他は短編が2本ありましたが、どちらもちょっと中途半端で
物足りな…

1

目を閉じて触れて 小説

真崎ひかる  三池ろむこ 

年の差ラブ! 出会いと再会の展開と雰囲気が良かった!

初読み作家さんです。年の差年上攻めの設定に魅かれて購入。

内容は、造形作家•永渡(30歳)×高校生•志央(17歳)の年の差&年上攻&再会もののお話。

年の離れた兄と2人暮らしの志央は、中学の時兄の務める病院の中庭で、永渡と出会います。
仕事中に事故で目に怪我をしてしまい、今はほとんど視力がない状態。
それでも宮沢賢治の短編集を読みたいと、永渡が苦心しているのを見かねた志央は自ら朗読…

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