雀影さんのレビュー一覧

17 初恋 コミック

木下けい子 

なるように、なりました。

シリーズ3部作の完結編。
「17」というタイトルと「初恋」というサブタイトルがとっても意味を持った結末でした。

「17」歳で「生徒」と「教師」ではすれ違うばかりでままならなかった二人の関係ですが、三島は長く長く思い続けてきた「初恋」にようやく決着をつけて、有岡が18歳になり、そして卒業して生徒でなくなったことで、ようやく自分の有岡への気持ちを認めて、自分の中の有岡への恋心を開放します。

3

STAYGOLD 4 コミック

秀良子 

どうしてほしい?どうしたい?

すれ違うべくしてすれ違う二人のお話。
10年恋を秘め続けちゃったせいで、キスからセックスに発展しても、日高はまだコウにちゃんと思いを告げられない。
心の中では、どんなに、どんなに嬉しくて、感動して、幸せでも、それをコウに伝えて、その重さに退かれてしまうことを恐れて、何も言葉にできずにいます。
何となくの、なし崩しの関係のままで、ずっとそばにいられたらいいのにと思っても、時の流れは容赦なく、就…

2

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

たてがみが色っぽい

人の心は一本道じゃない、一筋縄ではいかないよねってお話。
主人公の、あちこちに揺れ動く心が凄く伝わってくる。
絵は淡白でサラッとしているけど、ストーリーはけっこう複雑です。
主人公の加納に、主にかかわる人物は3人。
駅のホームで出会った高校生、別れた彼氏、今の勤め先の店長。
加納は、毎日淡々と通勤してお仕事していますが、心の中では、日々、妄想したり、後悔したり、困惑したり、期待したり、こ…

6

秋山くん (3) コミック

のばらあいこ 

二人とも、随分成長したのね

秋山くんの第3巻、秋山くんにも柴くんにも随分久しぶりに会ったけど、秋山くんが随分成長したなって、
だって、あの、何考えているかわからなかったというか、何にも考えてなかったような秋山くんが、ちゃんと柴のこと考えてるモノローグとかあるんですもの、
柴は柴で、秋山くんに、しっかり踏み込んでいこうとするし、
なんだか、最初の、訳のわからないほどのおバカ展開からすると、よくぞここまでというか、恋が二人…

5

ほしの動物園恋物語 コミック

小山 

動物が人間に見えるって、リアルな人間サイズで見えてるでいいのかな

動物が人間の姿に見えておしゃべりもできる人間の栗山君が、動物園で様々な動物たちと交流するお話。
ケモ耳世界のお話とも、人外ファンタジーとも違う、見える系ファンタジーな所がちょっと珍しい。
基本設定は動物同士の恋模様を、栗山君が相談に乗ったり観察したりするお話ですが、栗山君のいない時やいない場所でも彼ら動物たちの生活は続いている訳で、それが、人型であったり動物型であったりと混然として展開していく…

2

riht.-ライト- コミック

ISIKI 

下を見ないで、前を見て

幼馴染が大学生になってやっと恋心を認めるお話。

個人的な好みで言うと、もっと幼い高校生とかの、「のんびり」とか「天然」みたいなワードで、恋心になかなかたどり着かないってお話は割と好きなんだけど、、、。
この作品の幼馴染は、大学生になってからようやくモダモダしだしたりするので、片や考えすぎて臆病になってやたら後ろ向きだし、片やマイペースにも程があるだろうって感じで、なかなかスッキリと萌えられ…

1

the best time of youth コミック

相良ちえ 

甘酸っぱい青春物です

青い春!って感じのカバーイラストに惹かれて買った初読み作家さんのコミックス。
初コミックスじゃなくて、2冊目コミックスなのね。

帯には「都会からのイケメン転校生と田舎のおバカDK」とあるけど、イケメン転校生の真木は、まあ、ある意味見たまんまのひねくれ具合。
対して大智は「特に苦労も悩みもなく平凡に田舎暮らし」してきただけで、おバカというよりは素直で明るい、すれたところのない子。
この二…

3

よるとあさの歌 Ec コミック

はらだ 

ヨルってこんなに、、、

この続巻アンコール編、前作から随分時間がたってしまっていたので、細かいエピソードは忘れていたのだけれど、こんな風なノリのバンド男子BL、これはこれで単体でも十分楽しかった。
それにしても、朝一とヨルってこんなに終始さかりまくるような、っていうか,ヨルってこんなに積極的なキャラなんだったっけ?
でも、この位、エネルギー(性欲)が有り余っているのって、い。っそ清々しい。
今回、脇キャラにメンヘラ…

0

リスタートはただいまのあとで コミック

ココミ 

表紙を裏切らない

表紙買いの初読み作家さんのコミックス。
このカバーイラストは、つい買わずにはいられないタイプのやつだ。
内容も、カバーイラストの印象を裏切らない、誠実で爽やかなお話でした。

会社を辞めて田舎に帰ってきた光臣が、大和と関わるうちにだんだんと変わっていく前半のストーリーは、光臣サイドに恋愛要素はほぼないが、そこから徐々に大和を恋愛対象として意識していく過程が自然で説得力がある。
最後までエ…

4

東雲探偵異聞録 コミック

たらつみジョン 

見えないの、最強

ちょっと妖しい探偵事務所のお話。
この、カバーイラストのこ汚い微妙なお年頃の男性に、何かピンとくるものを感じたら、狭いツボにヒットする可能性、大!
っていうか、私は好き!
この、堂珍和貴、特殊な生い立ちのせいで、なんというか、引き寄せがち。
前半は、そんなオカルトっぽいミステリー色の方が強めで、和貴が好きでアルバイトしている大学生の理科くんとの恋愛が、どうやったら成立するのかしらと、まあ、…

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