雀影さんのレビュー一覧

キーリングロック コミック

ymz 

エロなし以前に、エロ度すらないけど

BLコミックにエロは絶対必要かって言われると、エロなし、ストーリー重視のコミックもいいよねって答えるんだけど、BLのボーイズの「ラブ」をどの位の範囲まで言うのかとなると、またそれはそれで、、、
そんな気持ちにさせる、監禁?から始まる「日常と非日常の狭間で揺れ動くセンシティブ・ラブ!」
「監禁」、、、、
この言葉、プレイのワードだと、このお話では騙された!ってなる。
でも、この作品にとって…

1

午前0時のジオラマ コミック

WAX 

月島推しで

初読み作家さん。
なんだか、とってもおしゃれだった。
特に1話目。
月島が買った、オフィス街のはずれのビルの最上階のマンションの部屋のベランダ。
そして、そこから見つけた、隣のビルの屋上にテントを張って住んでいる謎の男。
設定もだけど、イラストとしてもすごくおしゃれ。
なんというか、BLっぽくない絵で。
ストーリー展開は順当にBLらしく進んでいくんだけど、絵が新鮮で良かった。
登場…

1

嫌い、大嫌い、愛してる。 コミック

ARUKU  

本当に綺麗だと思ったんだ

久しぶりにヒリヒリするARUKU作品を読んだ!って感じ。
ストーリーの容赦なさと、硬質な絵柄の組み合わせ、この、簡単に読み飛ばさせてくれない感じ。
1冊全部を使ったストーリーは、一言でまとめちゃうと、定番の、変に意地を張ったせいで盛大にすれ違うお涙頂戴物めいているけれど、登場するキャラの表情の一つ一つに、愛憎がすれ違っていく様がありありとしていて、読んでいてぞくぞくしてくる。
女性キャラの登…

21

餌付けは夜半、あの部屋で コミック

ホームラン・拳 

これがこうなると、、、

飲食店「思色」を舞台にした3連作と、短編1作品の詰め合わせ。
表題作含めた3作品は登場人物もリンクしている。
最初は大学生同士の話。
以前から何となく顔を認識していた二人が、ある日飲食店で相席になり、荷物カゴにあったサボテンの鉢植えをきっかけに仲良くなって、、、。
この作品は普通にBL。
舞台となった飲食店「思色」とその店主に関してはあくまでも背景扱い。
2番目は高校同級生の話。
家…

2

つごもりの通り道 下 コミック

日野雄飛 

何かがあってもなくっても、人は変わっていく

上巻ではちょっと不思議な大正ロマンといった趣だったこの作品、上巻の最後で巌と未散の子供時代が少し語られていましたが、この下巻で巌と未散、巌と藍次の間に交錯する想いや、そして、藍次が藍次の姿になった理由などと、物語が大きく展開していきます。
色々なことがあって、それが妖に由来するものであってもなくても関係なく、当たり前に人は変わっていくし、人の気持ちは動いていく。
そんな未散の言葉で締めくくられ…

4

つごもりの通り道 上 コミック

日野雄飛 

和風ファンタジー

この中の1編「蝶の香炉」だけ読んだことがあったのをすっかり忘れて、帯のあおりみたいな人外エロエロを期待して購入。
でも、内容的には、「蝶の香炉」を読んだ時に感じた記憶に近い、ちょっと不思議な、懐かしく切ない、軽めの和風ミステリーで和風ファンタジーでした。
確かに月森のセックス(精力吸収)は鱗に尻尾に粘液にと、諸々エロエロではありますが、この上巻ではカップリング的な意味でのラブ要素は薄めです。

2

よりよりそいあい コミック

ハシスミオ 

その後に続く物語

表題作は、エロ度「なし」ですが、付き合いの長い同棲カップルの日常を描いた作品なので、ふとした瞬間に色っぽい雰囲気が漏れ出ていて、そんな些細な日常に潜むエロを嗅ぎ当てて楽しむ作品です。
普通に暮らしていれば、そんなにのべつ幕なしにさかりまくったりするもんじゃないよねって事です。
同録の短編二つのうち、一つはアンドロイドの話。
もう1編は、高校の同級生の、これからの二人の長い付き合いを予感させる…

2

仮面越しに、キス (2) コミック

峰島なわこ 

翌日は怜くんから色々ダダ洩れてしまうようです

続き物です。
1の方読んでいたつもりでこの2を買ったのですが、1は未読だったみたい。
ガチムチ君の方が受けでちょっとびっくり。
でも、怜くんを組み敷く上條さんの、年上の余裕っぽい男くささが、何とも言えずエロい!
そして体格は立派な怜くんが、上條さんに組み敷かれ、甘えてキュンキュンしているのも、えもいわれぬエロさで、大変よろしかったです。
受けの表情がほぼ見えない状態で、こんなにエロく感じ…

4

記憶の糸  坂の上の魔法使い外伝 コミック

明治カナ子 

ほぼ、非BLですが、傑作なのは間違いない

既に完結したお話の、その登場キャラたちの、その後のお話。
世界はすっかり落ち着いて、リーのことも、ラベルの力のことも、ちゃんとわかっている者はいません。
ラベルの本当の力を知らない町に住む魔法使いたちにとって、小さな幼生のままの使役を連れているラベルは、、、
「使役」と「魔法使い」の関係についてが、魔法使いギルドの長エイベンの失われた記憶についてとともに語られるこの作品、ファンタジーとしては…

0

例えば雨が降ったなら コミック

カサイウカ 

おっさんといえば

おっさんといえばカサイウカ!! ですが、今回も見事に、しょぼくれたおっさんのお話で、
もう、ほんと、
表紙詐欺やん
こんな、雨上がりの空をバックに、雲間から天使の梯子降りてきちゃってる体の、ブルーベースの切ない青春物かと思わせるカバーイラストで、中身ほとんど、訳アリおっさん二人が田舎のうらぶれたストリップ劇場で働いてる話だからね。
でもね、おっさん同級生が、初恋をやり直すお話は、なかなか、…

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