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今井真椎 松本蜜柑
茶鬼
ネタバレ
作者の今井真椎(いまいましい)さん、元がSM小説の作家さん。 題名の通りに緊縛をメインにSMと純愛の世界を描いています。 この本、一度読んだだけよりも、何度も読み返すとしみじみと味が染みてきて、その世界に浸るのでした。 この作品ができたのは、佐渡島へ旅行したおりに、”さどがしま”→”さどのしま”→”サド”→”SM”と連想がわいてきたそうで、ゆえに舞台は佐渡島であります。 時代は大正…
石原ひな子 北沢きょう
表紙の通りに受け一人を巡る攻め2人の3Pモノ。 この攻めは兄弟。 眼鏡でスーツが兄、美形が弟、真ん中に挟まれている受けは女性用紐パン装着。 レーベルで決めつけちゃいけないけど、ライトなノリであるとはわかっていたけど、 この話、どうもそれぞれのキャラクターありき、というかキャラが立っている。 で、物語の展開とこの組み合わせが好きかどうか、というのと、キャラクターが好きかどうか、というのがマ…
結城一美 亜樹良のりかず
要人警護を任務とするSPが主人公のシリーズ2作目。 前作の主人公達もちらっと登場はいたしますが、全然単発でもOK♪ 攻めとなる黒木が実に実に見事な尻尾ブンブンのワンコぶりを発揮、冷徹な美貌のクールな上司もペースを乱されちゃって、実に軽妙なタッチで展開してテンポよく進むストーリー。 難しい事いっさいなく、恋愛と仕事と事件が絶妙なバランスで組み合わされて実に実に愉快(?)で読みやすい一冊でした。…
水原とほる 小山田あみ
花丸、しかもブラックで初の水原作品。 まず目につくこの表紙の美しさ!見惚れてしまいます!! 中のイラストもとても素敵なんです♪また小山田さんの絵の雰囲気が変わった?と思われるような、しかし登場人物達は外国の人の設定ですので、だから目鼻立ちが綺麗に描かれているのかな? そして黒髪の人物はまるで女性のようなのですが、これは設定もありますのでそう思うと実にぴったりなのですよ。 最初にイラストに言…
今井真椎
昨年出た『告解の死神』の番外同人冊子。 本編の主人公たちであった刑務官の深沢と教悔師の神父・菅谷の1カ月後の姿の話と、死刑囚だった深沢の兄・吉田と菅谷の出会いと過去の話の2本が載っています。 本編、とてもとても苦しいお話でした。 深沢と菅谷の話では、相変わらずの菅谷の姿がありながらも、ひょっとして彼ら基準でものすごく甘いのか?というような話を、 吉田の話では、再び慟哭をおぼえるような苦しい…
愁堂れな 奈良千春
表題【純愛】は02年にサイト掲載だった作品を改作し09年に小bに掲載、続き【忘却】も同じくサイト掲載作を加筆修正。 そして、その2本に決着をつける話として【回帰】が書下ろしで1冊にまとまった本。 あとがきにあるように『世にも奇妙な物語』風な話を書きたいということで書かれた作品らしく、前半2本ではまさに謎を謎のまま残し、一体誰が?一体何が?な状態で、実に奇妙な物語。 何者かわからないまま、彼の…
中原一也 佐々木久美子
今回のこのお話も中原さんらしい要素が満載で、とても自分には好きな男同志の関係でした。 ヤクザではないけど危ない橋を渡る彼等。 勝負をかける代打ちの高レート麻雀。 腕っ節はハッタリじゃなく強い。 そして本気だか冗談だかのエロおやじ発言。 甘い雰囲気は一切ないのに、愛情がヒシヒシと伝わるドライなのにウェットな関係。 こういういかにも「男」な同士が関係あるって、すごく自分の萌えツボなのです。…
和泉桂 街子マドカ
まさに題名通りの本でした。 こうなると、判断基準は好きか嫌いかのどっちかしかありません。 攻めにメロメロに愛される、超ツンツンの自覚のない受けというシチュが大好きな人にはたまらない話でしょう。 じゃあ、自分はどうかっていうと展開や設定にもより好みの場合もありますが、この設定の場合は好きじゃありません。 しかし、客観的にみれば作品としてはそれなりの作家さんですから上手くはできているのです。 …
松雪奈々 神田猫
『ウサギの王国』の続編というかスピンというか、また一人、日本人がやってきました♪ 最初題名が発表になった時、「ナス!」野菜がどうして!?と興味深々でしたが、それは果たして・・・ 世界観があるけれど、また新しくこの国に来たということと、作中で色々なこの国の事情は触れられていますので、 というか、それがあるからこそのビックリ展開(?)設定(?)なので、この1冊単発でもお国事情はわかるようになって…
和泉桂 小椋ムク
これ、すっごく気に入りました! 本は分厚いですが、グイグイとひきこまれてあっという間です。 実はぶっちゃけちゃうと、和泉作品のドラマティックロマンティック路線が超苦手なのです。 対してこの作品、ある街を舞台にして世界や設定が庶民的なのです。 多少変人みたいな人が主人公の一人として登場するのも楽しいですし、やり取りも面白い。どちらかというととても日常的なのでコメディタッチな様相も呈していて、…