葡萄瓜さんのレビュー一覧

やさしい水嶋先生 コミック

七ノ日 

おだし感覚

表題作をBLの枠に入れるかどうかの判断に迷う方が
きっとお出でだろうと拝察しますが、評者はアリだと
判断します。
BL枠の中で読み解いていく方が腑に落ち易いかと。

表題作は柔らかい口当たりの物語ですが、決して甘くは
ありません。それなりの塩加減が効いた上で淡く上品な
だしの感じになっていると判断しました。
そう言う下地があるので、殊更の香辛料が効いていなくても
満足できる味わい…

3

からあげハニー コミック

小林こたろ 

動機は不謹慎でした…

評者がこの本を手に取ったのは、実は萌え目的では
ありませんでした。
一時話題となった名古屋大須の某からあげ店を連想して
「もしかして…」と思いまず読んでみようかと。
結果、良い方向に裏切られて味わっております。
いや、実を言うと2ヵ所ほどかぶってるかなと
思える所があるんですけどね…。
だから九州方面と思しき方言になってるんでしょうか。
名古屋弁ならある意味完璧なのに。

まあ…

2

この世は神との恋次第 コミック

下條水月 

あやとりとられてどうなるか

あくまで私見ですが、BL作品に出てくる神様は
概ね人間よりも人間くさい様な気がします。
考えてみれば人間は社会にもまれている内に
色々学習して抑揚を覚えたり致しますが神様には
そう言う学習手段がない。最初から完成形として
世間に放り出されている。
だから失敗を知らないでドジっ子化したりする。
そう言う神様とこれまた少し天然な人間との
恋模様です。
初版帯の文句はネタバレに直結しま…

2

うちの嫁がすごい~だって竜神~ 小説

淡路水  駒城ミチヲ 

地中海では一寸違う

一口に言えばあとがき通りに甘いお話でした。
甘さの種類を当社比で言えば月餅レベルではなく
米こうじ100%の甘酒レベルと言う感じかなと。
悪い感じの後味が残る甘さではないと感じます。
そう言う部分も含めて勘案しますと、この物語は
ヨーロッパの童話が好きな方の口には恐らく合い難い
かなと。イギリスのマザーグースが好きな方の口にも
多分合い難いでしょう。
では日本の民話が好きな方の口に…

3

スニーキーレッド 2 コミック

たなと 

一歩、もしくは

この作品のこの巻もある意味では前巻以上に
好き嫌いが分かれてしまうかと愚考します。
正直評者もどう判断するか迷っていました。
この書影では外された状態ですが、帯の惹句を
どう判断するかで作品の印象ががらりと
変わってしまいますからね。
表も裏もそう言う意味では罪作りな惹句です。

この巻を一言で言ってしまえば割れ鍋に綴じ蓋。
一方的な関係で進む様に見えたのが実はそうでも
なかっ…

10

発酵青年 コミック

友江ふみ 

平成ならば、有り得る話

BLは基本的にロマンスである、と言うのが評者の信条です。
ロマンスと言う範疇であればどの様な調理法もありだろうし、
むしろそれ程幅があった方が実りも豊かになる、と考えて
おります。
故に、その展開を支える土台にはそれなりにしっかりして
欲しいと願ってしまう訳です。
そう言う願望の詰まったレビュータイトルです。
この物語の時代設定が昭和だったら、評者は容赦無く
ちゃぶ台をひっくり返し…

4

坊主かわいや袈裟までいとし 3 コミック

本間アキラ 

方向性の違いにつき

物語としては程好い加減で糸がもつれて参りました。
ある意味舞台裏みたいな進行はどうでも良いから
先に進めと言う方もいらっしゃるでしょうが、
この物語自体表よりも裏の進行の方に重心が置かれて
いる様なものでしょうから、乗り掛かった舟と諦めて
付き合うか一時下船して潮の流れともども見守るか、
と言う感じで対峙した方が良いのでは、と。

で、ネタバレにならない程度でこの作品の此処までに

2

フラット-flat- コミック

オオヒラヨウ 

色々あって秀逸

単行本化にあたりカタカナで開かれたタイトルに
なったとの事ですが、その機縁が物語の旨味を
更に深めた様な気が致します。

普段の評者ならSMと言う設定に関しては余り食指を
動かさず、割に薄眼で読みつつ外堀から何とか埋めて
お茶を濁しているのですが、この作品はしっかりと
味わう事が出来ました。
それは何故かと言いますと、作品のタイトル通りの関係も
また成立していたからです。どう言う…

8

からめるハニー コミック

拓平 

はちみつ風味の…

甘い一皿と言うのは他の味の一皿と比較すると
バランスがとても重要視されるのではないか、
と言うのが評者の見解です。
甘さに加えて何か一味がないと全体が活きて
こないでだらけてしまう。
折角の甘味が印象に残らないと言う訳です。

紙幅の関係もあるのでしょうが、正直勿体無い
一冊です。
素材も構成も多分申し分ない筈なのに何処かが
ずれて何かが足りない。だから何となく
収まりが悪く…

1

ラヴデリ コミック

茶古ねぢを 

脱力系肉弾戦

良い意味で屁理屈抜きの肉弾戦が展開されている
一冊です。だからこそ好き嫌いもかなり分かれる
でしょうが、そこはそれ、萌え萎えは銘々勝手と
言う事で。
評者はかなりさっくりと愉しませて戴きました。
肉弾戦も派生の心情も濃すぎるのは一寸…と言う方に、
とりあえずはとお勧めしてみたら程好いのでは
ないかと思われる一冊です。
心情描写は皆無と言う訳ではなく、肉弾戦からの
派生らしいあれこ…

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