Mさんのレビュー一覧

君こそ僕の絶対 小説

いおかいつき  奈良千春 

バランスのよい作品

 白バイ隊から刑事になった諏訪内真二は、ある事件をきっかけに担当エリート検事・高城幹弥と恋人同士になった。
 お互い忙しい身でありがながらも、なんとか時間をやりくりして会う時間を作り、順調に交際を続ける二人。
 真二は相変わらず高城に夢中で、高城も直接言葉にはなかなか出してはくれないもののそれに答えてくれていた。
 そんなある日、刑事課を尋ねてきた弁護士に敵意に満ちた態度を取られる真二。真二…

2

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

続きは買ってから!

 夢の島で猟奇的な殺人事件が発生?
 それは被害者が餓死させられた上、性器を切り取られ、喉の奥に詰められていた……という恐ろしい物であった。
 その捜査を担当することになったのは、警視庁の刑事である上條善成。

 事件の第一発見者は、間宮祥。
 ところが彼は、解離性同一障害という病気を患っていて、犯人と接触してはいたものの、その間の記憶がないという。
 そんな彼の保護者として現れたのは…

1

彼が変態すぎて困る。 小説

月舘あいら  こうじま奈月 

匂いフェチ以外はいたってまっとう。

 匂いフェチの男・日比谷譲。
 そんな彼に、出会い頭にいきなり匂いをかがれた友野千紘。
 いきなり「ああ、この匂いだ」と言われ、千紘は日比谷を変態だと思って慌てて逃げ出す。
 ところが、実は日比谷は千紘と同じ職場の研究室に勤めていて、千紘の参加するプロジェクトの主任が日比谷だった。
 すると日比谷が「お前の匂いに運命を感じた。付き合いたい」と言い出す。
 毎日匂いを嗅がれると共に愛の言葉…

0

甘い牙 小説

結城一美  高座朗 

ヤクザ×弁護士??

 弁護士の間宮英彬は新進気鋭の弁護士で、ヤクザが不法に組事務所としてマンションの一室を占拠している裁判に関わることになった。
 ところが、その裁判所に現れたのは、高校時代同級生だった八重樫政実。
 八重樫は、間宮が被告として対立する組員の所属する組の上の組の組長になっているのだが、かつて間宮とは高校の同級生であった。
 けれど、潔癖である間宮と八重樫は反目し合う間柄で、決して仲が良いとはいえ…

3

恋惑星へようこそ 小説

砂原糖子  南野ましろ 

ファンタジー触手??

 はい、触手ですよー! 喋る触手笑

 夏休みは憧れの西ケ谷先輩と南の島で過ごすはずが、チャラになってしまった未知也。
 それどころか、家に届いたのは「西ケ谷だ」と言い張るぶよぶよのスライムもどき。
 喋って動いて形を変える……。
 自分を地球外生命体だと言い張るその生き物は、食あたりを起こして元に戻れなくなったのだと言う。
 自宅に帰ることも出来ない、というその物体をどういうわけだか…

0

ソネット 小説

ひのもとうみ  金ひかる 

気持ちのすれ違い……

 芸大に通う仁科幸は、作詩をメインとしながらも自分の将来を決めかねていた。
 周りの同級生はどんどん就職先を決めていくけれど、自分はただこのまま漫然と試作を続けていていいのかどうか……悩んでいた。
 けれど、言葉は仁科の心の中に次々と浮かび上がり、「書く」ことには仁科は迷いを持ったことがなかった。
 そんな仁科の前に突然現れた男・広尾柾史は、仁科とはまた別の視点から詩に関わって行こうとする男…

2

偽る王子 運命の糸の恋物語 小説

矢城米花  王一 

受けがかわいそうな目に……

 政変によって父王を始め家族を失った王子・莉羽は、逃亡の途中で山賊に襲われる。そこを道士の雷鬼に救われる。
 そのまま雷鬼と共に生活するようになる莉羽だったが、雷鬼は顔面に大きな傷跡があり、それを隠すようにして生活し、時折、夜中に魘されていた。
 また雷鬼は定期的に住まいを変え、誰かを探しているような様子であった。
 そんな雷鬼と二人で庵を結ぶ生活の中で、正体がばれては困ると女の格好をしたま…

4

YEBISUセレブリティーズ 小説

岩本薫  不破慎理 

完璧主義クールビューティー受け!

 東京・恵比寿のデザイン・オフィス『Yebidu Graphics』。
 そこに所属するデザイナーたちは、容姿・実力共に超一流ばかりが揃っている。
 そんな彼らを、巷では『セビスのセレブリティ=セビリティ」と呼ぶ。

 今回の主人公は、そんなエビリティの1人である益永和実。
 彼は完璧主義で努力家。おまけに人嫌いで他人と触られるのも苦手、というクールビューティー。
 そんな彼は、同じエ…

0

身代わり花嫁のキス 小説

真船るのあ  緒田涼歌 

かわいらしいツンツン

 父親を早くに亡くし、二年前に母親も失った泉爽人は大学に通いながら、夜のバイトをし、学費と生活費を稼ぎ、たった1人で生きてきた。
 そこに、母方祖父母の代理の者であるという人間が訪ねてきた。
 実は、爽人の母親はとある財閥のひとり娘で、爽人の父親との結婚を反対され、駆け落ちをしたのだ、という。
 爽人の祖父母は爽人を引き取りたい、と申し出るがもっと早く連絡をくれていたら、母親は死ななくてもよ…

0

若社長の優雅な休日 小説

森本あき  タカツキノボル 

昼と夜のギャップがすてき。

 都心から5時間も離れたところにある、贅沢な旅館「山水館」そこは、セレブだけが知っている場所。
 一泊数十万からするその旅館の従業員は、特殊な制度の元、成り立っていた。
 かつて、ホテルに勤め「癒しのホテルマン」と呼ばれていた天野心はヘッドハンティングをされて、山水館に勤めることになった。
 一流の接客を提供するという山水館では、前職がある心にすらも最低一年間の一年の研修期間を必要とし、よう…

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