むつこさんのレビュー一覧

何でやねん!(1) 小説

久我有加  山田ユギ 

漫才バンザイ

のちにカリスマとして若手漫才師の憧れの星になる、漫才コンビ『バンデージ』の高校時代の話です。(『月も星もない』等で)
漫才が主題ということで、コメディ色の強いドタバタな作品になってるのかなと思いきや、意外や意外、受けの過去の笑いに対するトラウマを中心とした話で、コミカルではありますがドタバタではありませんでした。
面白かったです。

主人公の相川には、関西弁を理由に笑われイジメられた過去があり、笑…

1

是(7) コミック

志水ゆき 

琴葉の子供時代

一巻からずっと脇役として登場してる琴葉と近衛のコンビがついに主役です。
このシリーズにはメインキャラがたくさんいますが、そのなかでも一番無口な琴葉。なのに、能力値が高く口いやしいため、存在感だけはたっぷりある琴葉。子供時代も可愛かった。
あーもう、超可愛かったよ!
そんな琴葉に出会い、面倒を見るうちにどんどん琴葉に魅了されていく近衛。
面白いです。振り回されまくってほしい。
初エッチするらしい次巻…

3

是(6) コミック

志水ゆき 

隆成と守夜

言霊師の隆成と紙様の守夜のエピソードが決着つきます。
やっぱ守夜好きだな。
ずっと無表情なんだけど、少しずつ隆成に惹かれていく気持ちの移りかわりがよく分かる、キュンとなる。
ずっと打算的に行動してきたのに、最後の最後には打算なんてすべて捨てるのだ。
巻末のオマケエピソードで、さらに好きになっちゃった。死姦てww

シリアスな展開が好きな人にも、コミカル展開が好きな人にも、エロエロ展開が好きな人にも…

2

それは言わない約束だろう 小説

久我有加  桜城やや 

夢破れる人もいる

『何でやねん!1・2』『月も星もない』『月よ笑ってくれ』で、明日のお笑いスターを目指して夢をつかむ芸人コンビのお話を書いてきた久我さん。
今回は、夢破れる芸人さんのお話です。『何でやねん』や『月』に出てきたコンビも、話のなかだけで登場します。
もう自分の才能を見切ってるんだけど、迷いつつもズルズルと続けてしまっている。

主人公は大学生。
『夢を諦めないで』という大学生も正しく、『夢をあきらめんな…

0

隣の彼 コミック

木下けい子 

やっぱ絵が好き

もちろんストーリーも好きなんですが、木下けい子さんの描く絵、本当に好きです。

隣のアパートのゲイのシングルファーザーに、恋する大学生の話です。
最初は怖くてアヤシイ隣人でしかなかったのに、娘のはなちゃんに対する愛に満ちた接し方などを見てるうちに、だんだん好きになっていく。
はなちゃんが可愛いです。子供を上手に使ってるお話って、いいなァ。
キスされて、振り回されて、それでも一生懸命に恋してる大学生…

2

Blue Rose(2) Sleeping Rose 小説

榎田尤利  金ひかる 

シリーズ二作目にして完結編です

前作『Blue Rose』の完結編です。
前作ではチラチラとしか語られなかった青薔薇と呼ばれる高級男娼の過去。それをど真ん中に据えてのストーリーです。
青の生き方が痛くて苦しかった。
面白かったです。

ちょっとだけ残念だったのは、攻めにまったく魅力を感じなかったところかな。狂気じみたなかに、魂を引きずりこむような魅力があれば良かったのになと。
青はこいつのどこが良くて惚れたんだ?いい男ならホラ、…

2

ロンリー・キッズ 小説

原田千尋 

古さが新鮮で、やっぱり古い

約20年前の小説です。
古さは感じましたが、それが逆に新鮮でした。最近の小説のセオリーのなかに収まっていない感じが新鮮。
読みやすく、十分に面白かったです。

沖縄を舞台にした、カメラマンとストリートボーイの恋です。
カメラマンの悲惨な過去の事件が少しずつ明かされ、沖縄の土地で様々な出会いを通して浄化されていく。
道徳観念や貞操観念の薄い人たちが、それぞれのルールで生きてます。
なんていうか――昔…

1

Blue Rose 小説

榎田尤利  金ひかる 

高級男娼ブルーローズに癒される男たち

連作短編が三つ入ってます。
青薔薇と呼ばれる男娼を買った男たちが、それぞれに抱える問題を、青薔薇との関わりのなかで癒していくお話。
視点を変えながら進むストーリーの中で、その男娼の抱えるトラウマも明かされていくという構成です。
鞭使って血まみれになるSMシーンも出てくるので、苦手なかたは気をつけて下さい。

青がピュアすぎて、高級男娼らしくなかったのが不満かな。
もうちょい計算ずくで客を手玉に取っ…

1

満天星 小説

神江真凪  立石涼 

綺麗な文体だなぁ

まだ三冊きりしか出てないのが残念です、神江真凪さん。
ストーリー以前に文体が好きで(もちろんストーリーも好きですが)、読んでて心地よいです。

図書館司書と小説家の恋のお話です。
二人は酔った勢いで身体を重ねます。
小説家は司書に情熱的な愛情を示し、司書もその愛にほだされていきます。
二人にはそれぞれ悲しい過去があり、物語が進むにつれ明らかになります。それが関係を軋ませていく。

全体的に暗い雰囲…

1

スウィート・フェイク・メイク・ラヴ 小説

金丸マキ  CJ Michalski 

ダークな魅力

暗くて雰囲気のある小説でした。
厳格な家庭のなかで、優等生の学と、その従弟の悟が暮らしている。よく似た顔をしてるんだけど、性格のぜんぜん違う二人。
二人は中二のときから、ずっとセックスしている。
がんじがらめの生活のなかで、学はすべてを憎みつつ、受け入れている。悟とのセックスも、したくてしているわけではない。

ダークでした。
インモラルでした。
とにかく痛かった。
学の鬱々した気分が伝染したかの…

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