むつこさんのレビュー一覧

世界が終わるまできみと 小説

杉原理生  高星麻子 

読みごたえたっぷり

二部作なんですが、前半部分がとくに好きでした。
14歳と14歳の、無力で寂しく、でも芯の強い少年ふたりが心を通わせてゆく様子は、胸が絞られるようでした。
二人の少年の父親同士の微妙な関係も良かったですねぇ。はっきりとは描写されないんですが、行間から伝わってくるんです。この父親二人の関係は最後までハッキリとは書かれていないんですが、どう想像しても、萌えるし、切ないです。肉体関係があっても萌えるし切な…

2

ささやかなジェラシー 小説

桜木知沙子  ビリー高橋 

胸キュンしました

焦れったくて切ないストーリーの王道みたいなお話です。ラストの数ページが最高でした。キュンキュンしました。

主人公は冷静沈着で頭脳明晰でスポーツ万能な高三生。完璧に見える彼には、口下手で人付き合いが超苦手で自分に自信がないという欠点がある。
そんな彼に告白したのが、後輩の清水。明るくて真っ直ぐな性格をしている。
「つきあうかどうかは試してからだ」と、返事を保留して交流をするうちに、主人公も清水に惹…

1

抱きしめたい(6) シーソーゲーム 小説

榊花月  荻山知弘 

旧版はここまで

抱きしめたいシリーズの旧版の六作目です。
旧版はここから出版されてません――が、話はまだまだ終わってません。旧版だと、彰と歴也は別れたままなのだ。
ちなみに新装版では完結してます。ただ、旧版にあって新装版には入ってないエピソードもかなりあるの。
まとめて読むなら新装版のほうがスッキリしてて読みやすいと思う。

この六作目では、いきなり高校編になります。中編が三つ入ってますが、ぜんぶ高校時代の二人の…

1

抱きしめたい(4) さよならは夢の中へ 小説

榊花月  荻山知弘 

シリーズ四冊目

抱きしめたいシリーズの、旧版の第四冊目です。
私はこの四冊目からが好きなんですよ。
わがままな攻めの傍若無人っぷり、極悪非道っぷり、身勝手っぷりが、最高潮になるこの巻。他の人にとったら、「え、なんで?」って感じかもしれないとは思いますが…。

前半は受け視点、後半は攻め視点です。
高校からの八年間、なんだかんだと小さないさかいを繰り返しながらも続いてきた恋人関係が、とうとう破局を迎えます。
きっか…

3

レザナンス・コネクション―共・鳴・関・係 小説

野村史子  麻々原絵里依 

二つ目の中編は神です

泣きました。
中編が二つ入ってます。
野村史子さんの本ってこの本と『テイク・ラブ』の二冊しかないみたいんですが、他にはないのかな?ご存じの方がいらっしゃるなら教えてください。二冊で五作あるどの中編も完成度の高い良作で、もっと読みたいと思わされただけに。
とくにこの本に収録されてる『グッバイ・ミスティ・ラブ』はめっちゃ良かったです。切なくて泣きました。

『レザナンス・コネクション―共・鳴・関・係―…

2

やってやるっ! 小説

剛しいら  石原理 

シリーズ完結編

『はめてやるっ!』『おとしてやるっ!』と続いてきたシリーズの三冊目にして完結編です。
面白かったです。
誘い受けの若頭の辰巳さんは相変わらずカッコ良くて、惚れ惚れしました。
両脇に狛犬のような巨大な男二人(安藤と中村)を従えて颯爽と立つ、若き美貌の極道辰巳。グッとくるものがあります。
今作ではいきなり、その両翼をもがれます。
まず元右翼で人斬りで飛行機嫌いのw中村が、濡れ衣によって警察に拘留され。…

1

是(2) コミック

志水ゆき 

いやーエロいっす

シリーズ二作目にして、ついに雷蔵と紺が結ばれました。
そこまでのすったもんだがめちゃくちゃ面白いです。この脳天にくる面白さ、文章で伝えるのは難しいw

雷蔵はヘタレっぷりをさんざん発揮します。
紺はクールで天然でシャイでツンデレで、しかも無表情なので、そのすべての性格を総動員して雷蔵を(無意識のうちに)振り回す。
ゲラゲラ笑いながら読みました。

しかしエロかった!
雷蔵、やるときはやる男!

2

シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

超絶焦れったい小説です

杉原理生さんの小説は、文章が大好きなので、もうそれだけで、どんなストーリーでもどんなキャラでも、うっとりと、海の中でプカプカたゆたっているような気持ちで読むことができます。稀有な才能だなと思います。

義兄弟モノで再会モノです。
主人公は翻訳家の兄。
両親の結婚によって義理の兄弟となり、離婚によって離ればなれになった義理の弟と、10年ぶりに再会します。
かつて自分より小さかった弟は、立派な青年に成…

1

テイク・ラブ 小説

野村史子  麻々原絵里依 

古きよき名作ですね

古い作品ですが、名作だと思います。
読みごたえたっぷりの重い中編が、三つ入ってます。

『テイク・ラブ』
表題作にして、この中編集唯一のハッピーエンド。といっても、正直ハピエンと呼んでいいのか迷うところなんですが。
エクアドルから15年ぶりに日本に帰ってきた主人公には、会いたい相手がいた。15年前、お互いに傷つけあい別れた恋人だ。
かつて恋人の痕跡を辿って旅をし、色んな人と出会って話をしながら、主…

2

短いゆびきり 小説

久我有加  奥田七緒 

心にじんわり染みる作品

幼なじみ・再会モノです。
何回読んでも私のツボをつくいてくれるこの設定、たくさんの作家さんが使ってくれてて、非常に嬉しい次第ですw

主人公は30歳を目前にしたリーマン(受け)。
ある日『短いゆびきり』を交わした、8歳年下の幼なじみ(攻め)と、12年ぶりに再会する。彼は立派な大学生になっていた。
攻めの祖母が病気になり、その祖母がやってる音楽教室を二人で手伝ううちに、二人は急速に親しくなる。
同じ…

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