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日高ショーコ
雀影
また巡り会う物語。 表題作は、 高校生時代の、奔流のような恋に怖じ気づいて、一度は離れてしまった二人が、 大人になり、いろいろ経験を積んで ようやく、最初の恋を受け入れるお話。 日高さんの作品って、なんとなく後回しにしていたけど、久しぶりに読んでみると、やっぱりいい。 絵はきれいだし、お話もきれいにまとまっているし、さすがだと思う。 ただ、あまりにもそつなくきれいすぎて、つい…
ヨネダコウ
一応、続き物というか、連作なんだけど、連載分の一話、一話、それぞれに、メインの視点となるキャラが少しづつ移動していく構成になっている。 そして、そのそれぞれのストーリーの内容が濃くて、同人誌なら、これ、それぞれ一話一冊か2冊のレベル。 それを1冊のコミックスに詰め込んであるなんて、 なんて、もったいない。 どこかですれ違ったまま、捻れ合って続いている矢代と影山の関係を軸に描かれていく矢…
雲田はるこ
もう、最初のカラーページの、二人の出会いからウルウル。 高校生みいくんの不安定な美しさにもメロメロ。 大学生けいちゃんの男らしさにドキドキ。 いったい、どうしてくれよう。 猫っ毛は、巻を追うごとに好きになっていく。 多分、この二人の物語が深さを増していっているのは、キャラクターの力っていうより、雲田さんの成長が大きいのだと思う。 私にとって雲田先生は、よしなが先生のあと…
剛しいら 宮本佳野
いつも思うんだけど、剛先生の書くお話って、中身てんこ盛り。 どんどんあふれ出てくるお話を、ガンガン書き留めてる感じだから内容は濃い。 この話もざっくりまとめると、産まれながらの大天才?が、自分正義で大金を動かす話なんだけど、とにかくエピソードが盛りだくさん。 それぞれのエピソードをゆっくり緻密に書いていこうと思えば、5部作ぐらいに簡単に引き延ばせそう。 でも、そうしないのが剛作品らしい…
木原音瀬
7巻は、前組長を撃った鉄砲玉の始末をつけたところで終わりましたが、この完結編では、嘉藤は惣一を次期組長にするべく、組内の裏切り者にも始末をつけます。 そして、嘉藤を庇って傷をおった惣一を、療養もかねて、襲撃から守るために隠した、山奥の高級旅館に迎えに行くのですが、、、。 嘉藤、この期に及んでも、やっぱりなのか、、、。 惣一がそこまで想っているなら、もうちょっとなんとか、、、、。 そ…
英田サキ 山田ユギ
言葉を使って語り尽くされる小説の方が、じっくり味わえるなぁ。 特にこの作品は、今まで深く自分の境遇を考えたくなくて、流されるままに生きてきた柊也が、椹木を愛することで、初めて自分自身と向き合って、前向きに進もうとするお話だから余計にね。 この本、積み本の中から発掘したので、コミック版の前段がどうなっていたのかほとんど覚えていないのだけど、と分それほど印象に残るような感じじゃなかったような、…
崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵)
最終版と銘打つだけあって、実に素晴らしく渋い素敵な装幀の本に仕上がっています。 カバーの紙の色合いや質感といい、本体表紙のの金一色の印刷も素敵。 この、BL的な甘さからは程遠い、渋くてガタイのいい男二人の表紙の本は、タンゴを通底メロディーにした、愛の物語。 旧版のカバー絵の方がBL的には成立していて人目を惹くし、こんなカバー絵の本、いったい誰に訴求するのか心配になるようだけど、大丈夫。 読…
鳩村衣杏 小椋ムク
まあ、カバーのあらすじで、ある程度は予想付くけど、 是非、先入観なしで読んで欲しい。 そして、最後まで読んでから、 もう一度反芻して欲しい。 取り違えて配達されてしまった宅配便の荷物を、うっかり開けてしまったことから知り合った、マンションの同じ階に住む沖野と吉永。 最初は気の合う友人としてつきあい始めた二人だが、沖野がゲイだと吉永が知ってから・・・。 「同性を好きになること…
榎田尤利 ヨネダコウ
あれ? この本、なんで未評価・初レビュー? 旧版「聖夜」に初期作品「名前のない色」と、「聖夜」の後日譚の書き下ろし「GRAY」を加えて、2段組380ページに及ぶ読みでのある一冊。 「名前のない色」 絵描きと編集者のすれ違い愛。 こちらのすれ違いは、夏から秋へ。 一夏の激情。 本の約半分はこのお話で、これはこれでよかった。 そして表題作「聖夜」。 17歳、27歳、37歳…
栗城偲 ミナヅキアキラ
人と妖の時代物ファンタジー。 もともとBLってジャンル自体が須くファンタジーだったりしますが、 更にその上に、 人と鵺という性別の他に種をも超えた関係で、 時代も何時とは知れない昔話の世界でと、 ファンタジーの上にファンタジーを重ねて、 そこに表れたのは無垢な恋でした。 物語ってたいていの場合、子供と動物には勝てないものですが、 この世にたった一人だけの鵺は、 純粋無垢な…