雀影さんのレビュー一覧

素直じゃないにもほどがある 小説

成宮ゆり  金ひかる 

ムッツリヘタレ

金ひかる祭り開催中
金ひかるさんのイラストは美少年イメージが強いけど、この本の表紙絵はしっかり成人男性顔なのがちょっと珍しいかな。

成宮先生もたくさんご本出してはるけど、そういえばあんまり読んだこと無かった。
成宮ゆり=桜城ややイメージが強くて、主人公は受け攻めにかかわらず、どちらも男くさくてごついイメージ。
この作品も、金ひかるさんのイラストのおかげで主人公の雅は無自覚フェロモンをを…

0

三十二歳の地図 コミック

語シスコ 

三十二歳なんて、

まだまだ全然ヒヨッコよ!!

なんだかお久しぶりの新刊!と、喜び勇んで買ってみたら、結構以前の作品でした。
でも、コミックスにまとまって読めただけいいわ。

SEX&CITYは見たことないけど、タイプも職業もバラバラの、ただゲイであるという絆で結ばれた同志のが、恋に愛に語り合う。
若さって、、、
バカよね。
三十二歳なんて、全然ヒヨッコなのに、もう、若さが足りないとか、そんなことい…

1

執事と画学生、ときどき令嬢 小説

小林典雅  金ひかる 

これは音声化して欲しいな

ときどき開催「金ひかる祭り」

何故かツボにヒットする確率の非常に高い、金ひかるさんが挿絵の本。
今回は小林典雅作品。
後書きで作者様もおっしゃっているとおり、それ程「はっちゃけたお話」ではありませんが、「号泣ネタ皆無のストレスフリー」な「和みと癒しの読書タイム」。
登場するキャラ達や設定は、ちょっと浮世離れしているけど、時代の設定が絶妙で、こんな時代なら、それもアリかもとすんなり受け入…

2

茅島氏の優雅な生活~プロポーズ編~ コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

コミックス版の完結編

茅島氏は庭師と付き合いだして、随分と感情を見せるようになったし、行動的にもなってきたようです。
前半分はお盆休みに庭師が実家に帰るのを、一人で飛行機に乗って追いかけていく話。
田舎の普通の家庭での食事や、浴衣、手持ち花火などを体験する様子がかわいい。
何処へ行っても、何をしていても、自然にすっきりと姿勢の良い茅島氏。
こういう姿が見られるのはコミックだからこそ。
こんな茅島氏の姿を目の当…

2

恋を綴るひと 小説

杉原理生  葛西リカコ 

知らないということは

見えないということ。

家族にも愛されたことがないから、愛されるということがわからない。
家族にも愛されたことがないから、愛し方がわからない。
そんな和久井と、
同性とは恋愛するはずがないから、愛されていることがわからない。
同性とは恋愛するはずがないから、愛していることがわからない。
そんな蓮見が、
ずっとお互いに離れられずにいるのは何故なのか、
自分の本当の気持ちにだんだん気…

5

きみにあげたい恋レシピ 小説

李丘那岐  鈴倉温 

親の因果が

男夫婦に育てられた子どもが大きくなって・・・なスピンオフ。
スピン元、どっかに埋まっている気もしなくもないが、多分未読。
基本的に子連れ物はあんまり好きじゃなくて、表紙に子どもがいる時点で後回しにしがち。
BLなので大抵の場合、大人同士としては、すったもんだしても、男同士でも構わない、この愛を貫くんだって腹括って、添い遂げてハッピーエンドを迎えるわけだが、
じゃあ、その子供はどうなんだろう…

1

茅島氏の優雅な生活 英国旅行編 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

庭づくし

ドラマCD上編のDisk2に入っていた英国旅行のお話と、茅島氏がパーティで強制お見合いさせられちゃうお話の2編。
巻末には、小説で、茅島氏の秘書の小泉視点の、小泉が茅島氏の秘書になった経緯と、マンガで小泉が庭師に茅島氏をテーマパークデートに誘うようにそそのかす話。

麻々原さんの描く茅島氏はほとんど動きらしい動きはないのだけれど、端正で、上品で、ほんの些細な表情の変化だけで、充分に喜怒哀楽が…

3

王子とダイヤモンド 小説

愁堂れな  山田ユギ 

眼鏡のクールビューティ

アラブの王子様に一目惚れされちゃう、百貨店広報の三十路課長さんのお話。

一応攻めはアラブの王子様ですが、舞台は日本の老舗百貨店。
アラブ物と言うよりは、基本的にはリーマン物でしょうか。
もっと言うと、主人公の三十路課長の進藤が、百貨店社長に恩義を感じていて、あくまでも職務に誠実だったりするので、むしろ昭和の人情物の趣だったりします。
TVの2時間ドラマが一度見始めちゃうと、つい、最後ま…

0

茅島氏の優雅な生活 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

この絵で成功

茅島氏シリーズのドラマCDに触発されて、コミックス発掘。
ドラマCDでの茅島氏のポツポツしゃべりをイメージしながら読むと、麻々原先生の、この硬質で動きのない絵がすごくしっくり来る。
文庫版の日高先生のイラストも美形ですてきだけど、茅島氏の浮世離れ感は、このコミックの茅島氏のイメージ。

このコミック第1巻には、ドラマCD上巻には登場しなかった茅島家の飼い犬ラフマニノフが登場して、巻末にはラ…

2

箱庭 コミック

国枝彩香 

画力の破壊力が素晴らしい

銀髪に赤い着物の見返り美人が実に耽美な表紙で、
「箱庭」なんていう、これまた耽美臭芬々なタイトルで、
帯の惹句も耽美なキーワード満載で、、、

これが、裏を返すと、帯に並ぶのが「この本を読もうかどうか迷っているあなたへ」のチェックリスト。

確かに「息を飲む」珠玉の作品集でした。

超絶耽美から、超不細工まで。
国枝先生の画力あってこその破壊力。
どの作品も、冒頭ページの絵から…

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