雀影さんのレビュー一覧

剣と霧 コミック

琥狗ハヤテ 

狼だけど耳も尻尾もない

今まで呼んだ琥狗さんの作品は、耳や尻尾や角なんかが標準装備でしたが、この作品は「狼」と称される、暗殺者=人間のお話です。
ケモ耳も角もありませんが、中国は唐の時代の設定の、結い上げた髪やデコラティブな装備や装束のおかげで、もはや人外レベルの素晴らしい肉体美にも、違和感なく萌えられます。

それにしても、ウーの色っぽいこと、この上ない。
こんなに色っぽい美人に迫られたら、つい、たががはずれて…

3

あの子とジュリエット コミック

小嶋ララ子 

ふんわりです

表題作は、ロミオとジュリエットのように、親同士が仲悪い家の子供同士が愛し合ってしまい、駆け落ちをした一夜の顛末。
ふんわりかわいい短編です。
「ふんわりかわいい短編」は言い換えると、雰囲気だけで薄っぺらいとも言えますが、短編なので、物足りないを、余韻があると、思っておけばいいかな。

他には、アイドルになってしまった幼馴染みの話と、幽霊のラブレターのお話の2編。
こちらは雑誌掲載2回分で…

3

いけ好かない男 書き下ろしSSカード 特典

これって

蓮が仁科の事を「いけ好かない男」と思っている時点で、もう、終わっているって事よね。

仁科的には、可愛く言えば、好きな子をいじめてちょっと涙ぐんだりする顔を見たいって感じなんだろうけど、
蓮としても、仁科のエッチなキスを、ほんとに拒絶したいかっていうと、寧ろ、どんなところ、どんな時でも仁科のキスに感じてクラクラしちゃう自分が恥ずかしいってだけで、

こうやって、エロ特化のSSとか読むと、…

0

双子のご子息様 コミック

あそう瑞穂 

表題作は現代版

この本の前半は時代物「華咲かせましょ」
分量的には、この作品が半分以上。
で、これを元ネタにした現代版が表題作。
なので、この本を最初から読み始めると、あらすじやカバー絵と全然違う物語が展開。
「華咲かせましょ」はちょっと切ない、シリアスなお家騒動話。
細かく隅々まで書き込まれた絵も、シリアスな展開に似合っている。
表題作はキャラクターの容姿や名前は「華咲かせましょ」と同じで時代は現代…

1
非BL作品

珍神 コミック

永井三郎 

なかよし神様

神様が高校生で手芸部。

なんじゃそりゃ、っていう設定のギャグマンガ。
神様たちはみんな男の子で、グループ内で行き交うほのかな恋、みたいな。
神様たちの、それぞれのキャラクターが、なんともユルユルでかわいい。
でも、更にかわいいのがZ4の妖怪たち。
このおバカさのかわいさって!

ところで、この神様たち、学校では詰め襟の制服着ているけど、現世(中津国)へお仕事に行く時は、それぞれの…

2

いけ好かない男 小説

松雪奈々  街子マドカ 

お兄ちゃんの

性的経験値はいかほど?

まさかのドーテーくん?
自分の美しさは、ある程度認識しているのよね?

なかなか、おちゃめなラブコメで、楽しいのは間違いないです。
ただ、これはコミックで読みたい感じだったな。
涼太の愛らしさや、蓮の美人さ、仁科の格好良さ、
外見を言葉でいっぱい説明しているけど、今ひとつ伝わってこないというか、
お話の主題その物が、自分でも訳もわからず恋に落ちて右往左往…

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 富士見二丁目交響楽団(上) 小説

秋月こお  後藤星 

悠季、立ち上がる

この、長く続いた富士見シリーズも、いよいよ完結!
という事で、なかなか劇的な展開です。

近作では、ほとんど悠季の音楽的成長物語の側面が大きくて、恋愛面ではもうしっかり絆ができたカップルの二人、寧ろBL的なエチシーンを無理に描かなくてもって感じでしたが
、ここまで完璧に圭が不在って。
上巻では、ニューヨークと東京の距離に阻まれ、悠季がひとりで、かっかと燃え上がって、いろいろなところへカム…

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たおやかな真情 CD

三木さんの慈英

原作の内容密度が盛りだくさんなので、このCD、2枚組たっぷり使い切っても、本編の筋を追うのが精一杯な感じがどうしてもしちゃう。
それでも、よくここまでまとめきったと思う。

それにしても、三木さんの慈英!
臣の記憶がなかった時の、子どもっぽぃ慈英。
記憶を取り戻しても、すべて元通りとはいかず、ちょっと遠慮がある慈英。
そして、本当に元に戻った慈英。
その時々の慈英を、繊細に、鮮やかに…

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たおやかな真情スペシャルミニドラマCD CD

神谷さん、エロす

慈英が記憶を取り戻してすぐの頃のお話。
記憶をなくしてから今までの分を取り返すようなセックスをして、疲れ果てて眠っている臣を見ながらの慈英のモノローグ。
三木さんの慈英を聞いていると、慈英は、色々あって、今までより更に臣に対する気持ちが深まったのだと納得。
そして、神谷さんの臣!
眠っているところを慈英に挿入されちゃって、だんだん覚醒しつつ、快感に溺れつつ、、、。
いやぁ、とっても、とっ…

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サーカスギャロップ 小説

崎谷はるひ  今市子 

ノンケ受け

この作品、後書きによると、受けがノンケなのが珍しくて、自分的チャレンジだったそう。
へえ、そうだったっけ?
崎谷先生、作品数多いから、気がつかなかったなぁ。

この作品、美久という女をはさんで、二股三股されちゃった男同士がうっかりくっついちゃうお話なので、美久と付き合っている(っていた)時点では、日下も阿東も二人ともゲイじゃない。
それが、美久へ対抗するうちにお互いに惹かれ合うようになっ…

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