雀影さんのレビュー一覧

夏影に、さよなら コミック

青葉いくら 

いきなりお外は無理じゃないかな

思春期の「痛み」と「欲望」ねぇ。
表題作は、高校生の夏のバイト先でのお話。
他に小学生の時に色々あった同級生と高校で再会する話の2本立て。
どちらも、子供ゆえの傲慢さや思慮のなさが、思春期の痛みや欲望とつながっているのねって感じのお話。
表題作は、風雅が、年下の純に振り回されながらも、徐々に惹かれていく所まではいいんだけど、ラストがなぁ、ここでいきなりズッポリしといて、それで「夏の光へ」と…

1

僕のかわいいストーカー コミック

金魚鉢でめ 

どの子もかわいい

高校生のお話が2編と、小学生のお話が1編。
表題作は、ひっそり片思いがストーカーに発展してしまったおとなしい男の子と、ストーカーされるほどの好きをうっかり受け入れちゃうお人よしの男の子のラブコメディ。
ストーカーする池田の髪で顔を隠しているのに目元とか地味かわいいし、相澤のガサツで大雑把なやさしさも男の子っぽくていい、相澤の友達のえぐっちゃんの冷めた目もいい。
エロ要素はないけど、キスだけで…

0

エデンのうらがわ コミック

みよしあやと 

拓海はこれから先の長い人生をどうするつもりなんだろう

お人よしのカメラマンが、仕事の恩人に頼まれたからってだけで人を一人預かり同居することになった青年は、天真爛漫そうなのに元ゲイビ男優でした。
なんだかふわっとしたお話だった。
拓海が実家から東京に出てきたきっかけも、ゲイビに出るようになったきっかけも、有村に対しての感情も、さらっとしているというか、なんというか、
秋葉も平然と同居させるし、そのうち絆されて、挙句にどこにも行くなとか言うし。

0

華客の鳥 小説

菅野彰  珂弐之ニカ 

難しかった

「HARD LUCK」シリーズのスピンオフ作らしいですが、そちらのシリーズは未読です。
こちらの本では、主人公がスピン元作のキャラクターたちに出会う前のまだ子供時代の話と、スピン元のキャラクター達の関係性がすっかり安定した後の話なので、単独の作品としてこの本だけ読んでも大丈夫なようです。

子供時代の二人の出会いと事件を引きずって、大人になってもシンとの関係に踏み出せないハルカと、そんなハル…

4

夢のつづきをおしえて コミック

みつこ 

雌おにいさん

スクールカースト物を押し出した帯がついていたので、ちょっと恐る恐るな感じで読んでみたけど、これは大丈夫だった。
スクールカーストを打ち破りたくて努力したカーストトップの生徒会長と、カースト自体が馬鹿らしいと思っているクール眼鏡君のお話。
むしろ、眼鏡君自身が容姿、成績、家柄ともにハイスペックなので、カーストなんか気にしてなくて当然だろうと思われ、
そんな、学校内での微々たる差異でしか自分のポ…

2

カレは男とシたことない。 コミック

都陽子 

最強キャラは、美園姉か、村上か?

ノンケ男子と女装男子、中学校の同級生同士が、お互いの兄と姉が結婚したため親戚となって再会し…。
この、兄と姉のお見合いから結婚までのお話「カレは女としたことない」と同時に読んだ。
っていうか「カレは女と~」もBLかと思って一緒に買ったらNLだった。
聖くん、「女と~」で登場した時は超女子力高いブラコン妹にしか見えなかったけど、こちらの「男と~」編では、きれいでかわいくても中身は男感がしっかり…

0

ナイトミルクヘッズ コミック

秋吉しま 

双子コーデ?

カバーイラストがとっても美しかったので購入。
男性専門の風俗店でのキャストと黒服バイトのお話。
ナンバーワンの売れっ子キャストのつばめが、黒服バイト君に対して、最初はツンツンしていたのに、なんやかやあって、だんだんデレてく表情とかはかわいらしかった。
話の展開も、コミック1冊分になる長編だけあって、いろいろ詰め込まれてはいる。
ただ、つばめの髪型に関するエピソードはちょっと違和感。
もと…

0

2119 9 29 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

泣かされました

これは、もう、最初から泣くよね。
冒頭の美憂との最初の出会いの話からもう、ずっと、ズルズル、グスグスしたまま一気に読んだ。

スピン元となった前作「ショートケーキの苺にはさわらないで」も感動的なお話だったけど、個人的にもやっとしてた、アンドロイドについての疑問とかがこの作品内でだいぶ解消されたので、戦争後のトラウマを抱えて、思考がより人間に近くなったアンドロイドと本気の恋をする話にも納得でき…

7

この恋、革命系 小説

田知花千夏  三池ろむこ 

厄介なのは

正義と善意が一番厄介だよねって、読んでいて途中で挫折しかけましたが、何とか最後まで読了。

憧れの作家の担当になった若き編集者の奮闘記。
はたして彼は気難しい作家に原稿を書いてもらえるのだろうか。

これ、傲慢な俺様小説家様に振り回されるワンコ編集みたいな、ありがちっていうか、王道なお話ではなかった。
小説家の樫谷の方は、出会った当初こそ傲慢のようでいて、小説を書くためにも自分の内面を…

0

堕ちた天使は死ななければならない 小説

吉田珠姫  yoco 

ギャップ萌

過去に、カルト教団に捕らわれていたレイモンド。
その背中には薄く天使の羽根の刺青が残っていた。
金髪碧眼の男ばかりを狙って、殺してから背中の羽根の入れ墨を剥がす連続殺人。
果たして犯人の狙いは?

この本、とにもかくにも、表紙のカバーイラストに惹かれて購入。
中の挿絵も、レイモンドの美しさに説得力がありました。
分量的にはかなりのボリュウムの翻訳調サスペンスで、内容も幼少期の虐待が及…

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