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3/7(合計:62件)
ともふみ
若き王は、子供のような一途さと独占欲で小姓を愛した。 小姓もまた、与えられる以上の想いでもって国王を愛し返した。 疑いようのない愛によって強く結ばれていたはずの二人の絆は一瞬にして断ち切られ、狂ってしまった歯車は哀しみの音を軋ませながら動き出していく。 美しい旋律に彩られた、切なくも狂おしいほどの愛の物語でした。 どっぷりとドラマに浸かりきった1時間半でした。魂抜けました。返してちょ。…
↑と称えたくなる、それはもう痺れるほど完璧な雅紀兄さんでござりました。本領発揮の三木ボイスをたっぷり堪能。 なんすか、あのエコー台詞乱れ撃ち演出は。鼓膜が犯されたー。脳みそ溶けでるー。思わず鬼リピしちゃったぞw 震えがくるほど甘い声にねっとりとした執着を仄めかせ、優しげな言葉で脅し、決して「NO」を言わせない鬼畜ぶりがぎょわー!(怖わー) ささやき声で弟を追い込んで絡めとる雅紀兄さんの、精神…
木原音瀬 ヤマシタトモコ
ネタバレ
前科持ちデリヘルマネージャー・モモ×警察官のロンちゃん、という対照的なふたりの恋愛を突き詰めた、シンプルな物語。 読み終わった後には、格別な幸福感をもたらしてくれます。 カッコイイ素敵キャラもいいですが、みっともなかったり、不器用だったり…欠点があるキャラ造形でしか生まれないドラマや説得力ってあると思います。 人間クサイ体温が感じられるからこそ、フィクションの枠を越えて読み手に響いてくる…
佐田三季 上田規代
これまた不幸のオンパレード。 でも単純に、可哀想なシチュで泣かせるためだけのお話ではないと思う。 上手く言えなくてもどかしいんですが、物語の根っこには人と人の関わり合いがあって、切実で真摯な人間ドラマのような趣きがあります。でもちゃんと恋愛もの。 恋愛だって人と人が向き合う上で生まれる関係性の一つなんだから、人間ドラマとも言える。そんな風に感じました。 最愛の娘を事故で亡くした北川…
中村春菊
レビュー書くために久々に読み返しました。駄目ですね夜中に読むと。涙じょっぱーです。 持ち主の愛情を反映して成長するという、HC(ハイブリッド・チャイルド)。自我を持ち、泣きも笑いもするし怒りもする。 限りなく人間に近いけれど人間ではなく、かといって人形でも機械でもない。そんな不思議な存在。 異変が起きたHCとその主人、成長が遅いHCとその主人、そして制作者である男と幼馴染みという三組…
国枝彩香
ノンケの教師・健人×ゲイの美術教師・瑛の、ぎゅーってしたくなるくらい愛着がある一冊。読み返し率がかなり高いです。 特別感動的なお話でも、物凄く考えさせられるようなものでも、胸が痛くなるような切ない話でもありません。 二人が出会ってくっついて、そんでもって時々バタバタしてるだけのカップルの話なんですよね、本当に。結構バカップルだし。 ただそれだけなのにとても心に残る。 主役二人のキャラク…
いつき朔夜 金ひかる
デビュー作だけあって現在と比べるとやや荒削りな印象ですが、いつき作品の中でかなり好きな話です。 家族愛っていうのがツボどストライクだったっていうのもありますが、本を閉じた後の心がポカポカと暖まるような読後感がとにかく大好きで、その幸福感に思わず神評価を捧げちゃうほど。時々発作のように引っぱりだしてしまいます。 ゲーム会社社長・藤堂×嫁に子供を置いて逃げられ無職になった青年・絢人の、愛人契約…
松岡なつき 彩
この1冊で4回泣いてしまいました。 ナイジェルと海斗の会話で泣き、「自分は皆に支えられ、皆の愛で生かされているんだ」と感謝を噛みしめる海斗に泣き、ペンを走らせながら自分自身を見つめるジェフリーの心情に泣き、怒涛のラストでのジェフリーの行動に嗚咽…。 まさに急転直下、そして大きな折り返し地点の14巻でした。 執着しながらも、最後の最後では海斗を手離したビセンテの潔い愛。 僅かな可能性に望…
ひちわゆか 円陣闇丸
いったいどんな乳首好きエロ魔人攻めかと思うようなあらすじ文ですが(笑)、トラウマ持ちの偏屈な元医者と、彼の元に家政婦バイトとして通う高校生の、ハートウォーミングな出会いを、コミカルに、でも優しく描いた物語になります。 懐中時計の鍵の落とし主…幼少の頃に一度だけ出会ったその人を探している高校生の朋也(受け)は、ひょんなツテで、足を骨折して不自由している叶(攻め)という男の家へ、ギプスが取れるま…
寿たらこ
動物の魂を持って生まれる斑類たちのシリーズ第2巻。 1巻で引っ張られた米国とシロの決着編と、ノリ夫に横恋慕していた人の良い熊樫先輩編が収録。 米国×しろ編が好きすぎなので、先輩編を度外視しての(笑)神評価。 男嫌い女好きの米国(ワニ)×真面目委員長・しろ(猿人?) 諦めと背中合わせの片思いの奥に秘めた、しろの秘密の欲望が切なすぎます。 ひとときの時間が例えまがい物でもかまわないと自分…