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尾野凛
御影
ネタバレ
大学の学食でバイトをしている正太郎は、いつも素うどんを注文する学生、蓮のことが気になっています。蓮はいつも素うどんばかり注文するので、こっそり揚げ玉をサービスしているのです。 正太郎はオメガの診断を受けていますが、大学生になってもヒートが来ず、本当にオメガかどうか調べるために、同じ大学内の理学部を訪ねます。 蓮が正太郎の相手をするのですが、正太郎のことが好きなあまり、蓮は自分がベータにも…
季田ビスコ
フォトグラファーの冬吾とデザイナーのすばるとのお話です。すばるは生まれつき脚に麻痺があり、車椅子を使った生活を送っています。すばるは、友人でもある方からずっと憧れていた冬吾との仕事の依頼を受け、そこで初めて冬吾と顔を合わせます。 すばるは車椅子生活のため、自分にブレーキをかけてしまうところがありましたが、冬吾と出会ったことで、やりかたったことに近づけたことがとてもよかったと思いました。 …
早寝電灯
不眠気味のデザイナーの小都は、同じ会社の総務の雨宮が昼休みにぐっすり寝ているところを見て、うらやましく思います。 雨宮は寝ることが上手で、かつては女性とも添い寝をしていました。雨宮は小都とも添い寝をするようになり、小都の睡眠の支えになります。 落ち着く場所、安心できる場所や睡眠、人間の欲求そのものがテーマのお話で、ゆっくりしたいときにぴったりの一冊です。
るびる 鈴木あみ
鞍掛家の八緒は捨て子でしたが、鞍掛家の公卿に拾われ、 鞍掛家が使えている九尾狐家の焔来の世話役を務めています。本来なら八緒は焔来と一緒に翰林院には進めなかったのですが、焔来の意向もあって一緒に翰林院に進学します。 焔来の世継ぎもあり、焔来のお相手を探す時期になりますが、焔来が好きな八緒はお相手の候補に名乗り出るのです。 焔来は狐で由緒正しき跡継ぎ、八緒は猫で捨て子、身分差が大きなカップ…
池森あゆ
後輩のクマの家で居候になりながら、漫画家のアシスタントとして働き出したアキですが、連載打ち切りのショックもあってか、アシスタントとしても、漫画家としても自信をなくしかけています。 アキがクマに「キス位してやろうか」とけしかける場面がありますが、それを本気にしてしまうクマは本当にアキのことが好きなのですね。 毎日状況が変わる中で、それでもアキと一緒に居たいクマが、「じゃあ毎日答え合わせ…
はらだ
ある日コウキの前にやってきたきれいな天使ですが、最初に天使がやってきたのはなぜなのかなと疑問ばかりでした。 コウキは顔が強面で、天使と並んでいることも不思議でしたが、コウキが天使を見捨てたりせずに、天使がこの世であったことと、やり残したことを一緒に探していく当たりからは物語がよく分かりました。 コウキがかつてはイマジナリーフレンドを作っていた子どもであったことは意外でしたが、悪い人ではな…
芹澤知
表紙のふたり、蒼大と彩輝のお話は『プシュケの恋』ですが、私はこのオムニバスのお話の中で『目覚めのワルツ』が気になりました。 彫刻科の高木は、実技モデルのダビデさんこと、ミハイルに目を奪われ、急に創作意欲がかき立てられます。高木は夏休みに先生のバイトで、ミハイルに個人的なデッサンの相手をしてもらいます。ミハイルとの交流の中で、ミハイルがかつてはバレエダンサーで、栄光の中にいたのに挫折を経験し…
yoshi
浅桜春希は、東京から米作りをするため北国にやってきます。落ち込んだときに新米で作ったおにぎり、お米の味が忘れられず、農業を志したのです。 賢太郎の家で同居することになるのですが、春希の顔立ちから周囲には女性、嫁に間違えられ、気まずい思いをします。 賢太郎と春希、賢太郎の双子の兄弟である孝太、遼太との交流が温かいコミカルなお話ですが、春希の「美味しいものを食べるってほんとに幸せだもんね…
芥
神楽坂組高遠会の高遠壱は、組に破門を申し出ます。それは、田舎の母を思ってのことでしたが、組長から額に角のある鬼を処分すれば破門を認めると交換条件を出されます。 額に角のある鬼は、名を九十九といい、いったんは高遠の家で引き取ります。高遠は、人間同様に九十九の世話をしますが、九十九はこれまで異質なものとして扱われていたため、高遠との生活で当たり前であるはずの生活をはじめて経験します。 相良に…
古矢渚
佑征と樹は幼なじみです。樹は勉強も運動もできて、その上人気もあります。一方佑征はどこにでもいるような男子です。ふたりは、ファミレスでのドリンクバーの飲み物も「いつもの」で通じてしまうほどの親しい関係ですが、佑征が、樹のことが好きなことは隠しています。樹も佑征のことが友達としてではなく、それ以上の関係で気になっている、好きなのかなと思いました。佑征の物語を書く行為は、樹と同じ彼の才能で、書くことで…