茶鬼さんのレビュー一覧

白の輪舞曲 下巻 小説

音羽井廉  ぷりん&海こんぶ 

ヘタレ天使と健気ツンデレ男子の物語なのでした。

上巻からの続きです。
娼館からさる貴族に身受けされ、キースがヘタレている隙に買われていったレイテナ。
キースとイリヤが追っていたカルト集団のミサを追及する先でレイテナに再会。
レイテナな自分を卑下するあまり連れないそぶりをしてしまい、キースはレイテナに辛い仕打ちをしてしまい、と、二人はことごとく食い違ってしまう。
そして潜入したミサの教会で見た真実とは・・・

キースは輝神、いわゆる天…

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非BL作品

少年よ耽美を描け ~BOYS BE TAMBITIOUS~ 2 コミック

ミキマキ 

BL知識のない男子がBLマンガを描く!?

1巻よりの続きです。
相も変わらず、BL初心者の彼らの発見は、”そうそう!”ってBLの特徴を実に明快に突いています!!
たとえば、冒頭BLに登場する職業・・・これが彼らだと、オリジナリティーのある設定にしようと、どこをどう間違うのか「ヒヨコのオスメスを分ける人」という職業に飛ぶ・・・
しかし、これが萌えるからまか不思議♪
そんなでずっと展開してく本作品。

今回は、新葉を中学の頃からラ…

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その気持ちに名前をつける コミック

桃山なおこ 

みんな、その恋心ゆえに苦しむのですね

「恋の中」が大変に心に残り気になってしまった作家さんでしたので、速効読みです。
登場人物たちの過去があって、現在の気持ちの行方を静かに魅せている、その作風は大人な仕上がりで、じわじわと心に染みいるものがあります。

表題は、高校時代からの友人の結婚式をきっかけに、当時のつるんでいた仲間の一人の気持ちにあらためて気が付くノンケ男の話。
この主人公が、デリカシーがないと自分も自覚するストレート…

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白の輪舞曲 上巻 小説

音羽井廉  ぷりん&海こんぶ 

ゴスエロのエロエロです♪

昨年発刊になった新レーベル・タナトス文庫の第一弾小説『闇に小夜曲』のスピンオフ。
『闇~』で主人公だったイリヤと対で地上の活動をしている輝神のキースと、その話の中では悪神に殺されてしまったレイテナのその運命を綴るお話になっております。
ゴスエロがテーマだけに、再びエロエロに、喘ぎがものすごい登場しております!
ってか、喘ぎはイリヤの恋人アーシェが頑張っている気も・・・(汗、)

19世紀…

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椿の下で 小説

火崎勇  佐々木久美子 

思わせぶりが沢山で苦労しますわな

最初にこの本をパラパラっとしてすぐに気が付いたこと。
イラストが少なっ!冒頭2ページと最後1ページのみ。
ページ都合だったんでしょうか?
今回も火崎さん特有の謎解きな展開を含ませて、俺様でヘタレな攻めさまが受けちゃんを翻弄いたしました。

光美は年上で幼馴染の克己がオーナーである、今はラブホになっている「宵月」というホテルで、同じく年上で幼馴染の勝男と働いています。
克己の祖母が切り盛…

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酔っぱらったらものにしろ 小説

樹生かなめ  ジキル 

BL史上最強の酒乱!

続編が最近出たので、本編をば。
最初このジキルさんのイラストを見て、??と思ったのですが、野々村の色っぽい顔がそれにぴったりで納得いたしました。

野々村は全くアルコールに免疫のないゆえ、たった少量で意識がなくなり数々の奇行をしでかすのです。
同期で入社した色男の伍代が気に入らなくて歓迎会の席で絡むんですが、酔っぱらった野々村を嫌がりもせず家に連れ帰ってくれたことから見る目が代わり、どんど…

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ジンと猫は呼ぶと来ない コミック

SHOOWA 

どれも続きが気になる終わり

本作は「向日性のとびら」のスピンオフで、作中の脇役だったマリとジンが主人公です。
SHOOWAさんの作風は好きなのですが、黒髪同士の描き分けが今回はちょっと見にくくて、どっちが誰なのか判別つきにくい部分があったものの、それでも引き込まれる気だるい感が魅力です。

題名の『ジンと猫は呼ぶとこない』これは句読点を”猫は”の後ろに付けるとわかりやすいです。
要はジンはそんな奴なんですよ。
前作…

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欲しがりなキミ コミック

いつきまこと 

どれも猪突猛進エロなのです

このパワーすごいです!
ダダダダダーーーーー!!って駆け抜けていきましたよ♪全編。
すごいハイテンションで、まるでトランスなエロって感じです。
でも全然疲れるっていうことはなくて、思わず湯上りのような爽快感が!?

『欲しがりなキミ』
書店員・秋人が気になる子は、いつも来る客なんですが、
女だと思ったら男で、小説ばかりを買うかと思ったらエロ本も買い、毎日来るかと思えば、何日もこなかっ…

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鼓動の予感~ヴァイタル・ゼロ~ コミック

青海信濃 

しっかりもののS攻め様でした

本当にこの作家さんの作品はテーマを絞って集中いる為、明快でわかりやすく、またコマ割や絵も見やすくて本当にいい作家さんだなと読むたびに思うのですが、この作品もまたよかったデス。

冒頭、主人公の赤城が固まっていて”心停止”とか”フリーズ”とかって言われているので、思わずPC擬人化のマンガなのかと焦ってしまった(勘違い、、恥)

お話はデザイン企画会社のデザイナー赤城が、苦手な同期の榛名とぶつ…

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利息は甘いくちづけで 小説

いおかいつき  國沢智 

やくざ骨抜きになる

04年プラチナ文庫で発行されていたものに、同人作品を一本入れた新装版での登場です。
ちょっと「リロード」のシリーズが続いて飽きてきていたので、少し古い作品でしたが却ってこれが新鮮で、とても楽しく読めました。
舞台が大阪で、二人とも関西人なので大阪弁の会話がポンポンと軽妙にやり取りされておりますが、自分が関西人でないのでこれが正しいのかどうかは不明。

個人で事務所を構えない流し(?)の闇金…

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