Krovopizzaさんのレビュー一覧

約束の楽園 小説

砂床あい  小椋ムク 

楽園までの道程

砂床あいさんがデビューされて間もない頃、某社雑誌で連載される予定だった作品とのこと。
300ページ越えの大作で、昔のJUNEを思わせるシリアスな作品です。

あらすじ:
家にも学校にも居場所を見いだせない高校2年生の里玖(受け)は、憂さ晴らしにコンビニで万引きし、店長がホモでショタコンとの噂の真偽を確かめることに。
店長に本気で犯されそうになったところを交番の警官・浮木(攻め)に助けられ…

8

楽園暮らしはどうですか? 小説

夕映月子  高峰顕 

読み応え抜群のゲイ×ノンケ物

あらすじ:
地方鉄道勤務で鉄道オタクの朝霞(受け・24歳)は、5歳上の先輩で運転士の市川(攻め)と仲良くなり、自宅でたびたび鍋を囲む仲に。
ある夜、「俺とつきあう?」と冗談のような口調で問われ…

朝霞は、鉄道好きが高じて鉄道会社に就職した鉄オタ。
職場で唯一の東大出身であることから周囲にやっかまれ、そのことに居心地の悪さを感じています。

そんな朝霞にフレンドリーに声をかけ、彼が鉄…

16

蝶と花の関係性 コミック

akabeko 

素晴らしい女王様攻め!

麗人の試し読みで気になり購入。
絵柄やキャラ設定がとても好みで、次回作が楽しみな作家さんです♪

■表題作(全2話)
体育会系の新入社員・花田(受け)。
優しい上司ばかりの環境にちょっと物足りなさを感じていたある日、先輩社員の蝶野(攻め)にドM嗜好を見抜かれて…

大柄でワンコっぽい花田と、細身で美形の蝶野。
普通の作品なら受けとして描かれそうな蝶野をあえて攻めにして、その攻めとし…

5

獄中 -寵辱の褥- 小説

日向唯稀  タカツキノボル 

リアルな刑務所描写が◎

2007年の作品の新装版。
当時の刑務所の様子をリアルに再現されたとのことで、なかなか男臭くバイオレンスな世界観。
甘さやコミカルさもあり、楽しく読める一冊です。

あらすじ:
冤罪で収監された弁護士・蜂谷(受け)は、刑務所でヤクザの二階堂(攻め)と出会う。
二階堂は、12年前助けてくれた憧れの人物に瓜二つ。
二階堂を慕う蜂谷だが、二階堂は他の受刑者たちの目の前で蜂谷を犯し、自分の玩…

5

極道さんは今日もパパで愛妻家 小説

佐倉温  桜城やや 

ラブ度が増した続編

『極道さんはパパで愛妻家』の続編。
前作と違って命の危険があるような大事件はなく、全体的にほのぼの甘々な雰囲気。
賢吾と佐知が史を育てながら更に愛を深めていくような内容です。

あらすじ:
前作で賢吾(攻め)と恋人同士になった佐知(受け)。
ある日、幼い史が佐知のことで友達と喧嘩するという事件が。
更に、賢吾の昔馴染みで他の組の組長の娘・美鈴が、家事を手伝いに入り浸るようになり、自身…

5

狗神サマにお仕えします!  小説

小中大豆  鈴倉温 

神社描写がリアルなケモ耳ファンタジー

あらすじ:
山奥の神社で働くことになった朝比(受け)は、神様たちの姿が見える能力を見込まれ、主祭神の狗神・大真名神(攻め)の世話係に。
優しく面倒見の良い大真名神に惹かれていくが…

ファンタジー設定ながら、その世界観ならではのリアリティを感じさせる描写にセンスを感じる作品。
ほのぼのコミカルな雰囲気ながら、神様たちのキャラクターや仕事内容など、妙にリアルで人間味あるのが魅力的です。

7

放課後は獣の時間 小説

真宮藍璃  すがはら竜 

ケモ耳三つ巴に萌萌

あらすじ:
獣騎士の階級社会で、亡き兄に代わり伯爵家当主となった葵生(受け)。
母が人間の葵生は、未だ獣に変身できない未成熟な段階。
強い貴族の精を受け覚醒すべく、学園の先輩のアレクシス(攻め)と ジャスティン(攻め)に、自分を抱いてくれるよう頼み…

ケモ耳ファンタジーで3Pモノ。
攻めが受けを抱くときの姿が人間・半獣・獣と3パターンあり(獣verはチラッとしか出てきませんが)、

4

家に王子が泊まっています 小説

鳩村衣杏  yoco 

王子様は和菓子がお好き?

あらすじ:
大手菓子メーカー勤務の蒼生(受け・28歳)は、ヨーロッパ小国の王子・コンラッド(攻め・28歳)とその弟、侍従らを自宅にステイさせることに。
日本のお菓子に目がないコンラッドの来日の目的は…

「ほんまもんの王子」(byあとがき)が登場する華やかなお話ですが、作品全体の雰囲気はほのぼの。
和菓子の製法や販売方法など製菓業界のお仕事描写も楽しく、鳩村さんらしい読み応えある作品に仕…

6

真音(3) 小説

谷崎泉  麻生海 

人間ドラマ溢れるシリーズ集大成

シリーズ第3巻。
本書でシリーズ完結となります。

2巻が波瀾を予感させる終わり方だったので何か大事件が起こるのかと思いきや、最後まで淡々とした雰囲気。
しかし、メイン二人を中心とした人間関係や二人の気持ちが最後まで丁寧に描かれていて、シリアスかつ温かみある人間ドラマとして大変読み応えある内容です。

暴力団幹部・富樫(攻め)と曖昧な関係を続けている進藤(受け)。
気まぐれにやって来…

3

花舞う夜に奪う愛 小説

和泉桂  yoco 

王道の大正浪漫譚

あらすじ:
ときは大正、ところは帝都。
没落した子爵家の次男・幸人(受け)は、世間を騒がす怪盗「夜叉」を追う記者。
兄の親友で人気作家の天笠(攻め)の力も借り、夜叉を捕まえようとするが…

怪盗と記者ということで、真生るいすさんの『日報群雲浪漫』を思い出しますが、こちらは怪盗とはキスどまり。
怪盗の正体(読者にはバレバレ)など、設定自体はかなり王道ですが、大正浪漫の魅力たっぷりの世界観…

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