渋茶さんのレビュー一覧

幼妻は極道の女神 小説

眉山さくら  北沢きょう 

アットホーム・マル暴

横流ししたダイヤを盗まれたという誤解からヤクザの組長の勘違いに発展して、受けに襲いかかってみたら身体の相性は合っていた…
なんて話の掴みに、「げっ、トンチキか!?」と最初は焦った。
でもその引っ掛かりも最初だけ。
誤解が解けてからの茂倉(攻め)と志弦(受け)がお互いの内面を知っていくうちに惹かれていく様子がテンポ良く書かれていて一気に読めた。

志弦については、『音楽以外の事となるとてん…

0

花は陽に向かう 小説

西野花  門地かおり 

エロシーン多めながらも話は王道なのだ

家の借金を背負い娼婦となっていた藤緒は、四年ぶりに再会した若宮に身請けされる。

過去に面識があった若宮に対しては、最初は子供心が抜けきらない理想を押し付け気味だった藤緒だが、そんなわだかまりも早いうちから溶けているのですれ違い度も少ない。
特に攻めの若宮が、地位や財力を持っていながらも藤緒に向かって「俺はただの男だ」ってストレートに言い放った事で、二人の関係を拗らせないつもりなんだなって展…

1

花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2) 小説

遠野春日  円陣闇丸 

花嫁として生きていく選択

自身の性に秘密を抱えた元大尉・秋成が中東の地シャティーラで皇太子のイズディハールに見初められ、嫁入りしてからのその後の話。

前巻では秋成の境遇が可哀想ってのが第一にきて感情移入しづらかったが、続篇ではちゃんと秋成の心境の変化に目を向ける事ができた。
イズディハールに気を使わせるばかりで新たな環境に馴染もうとしないのを反省して、妃として前向きになったし、芯の強い所も伺えた。

二冊続けて…

3

愛のコロッケパン~恋する商店街~ 小説

栗城偲  駒城ミチヲ 

コロッケパンの縁結び

精肉店の陽介とベーカリーの麦は、地元商店街のお隣さん同志で幼なじみの間柄。
一時期は家庭の事情で離ればなれになっていたものの、戻ってきて精肉店を再開したのをきっかけに、陽介はお隣さんのベーカリーで家業を切り盛りしている麦の気を引こうとアピールを続けるのだが…。

話は、地元商店街を盛り上げようというイベントを企画していく中でのアットホームな暖かみを背景に、二人がいい大人になっても始終じゃれあ…

2

隣人たちの食卓 小説

いおかいつき  みずかねりょう 

お父ちゃん、めっちゃ素直やなぁ(*´ω`*)

隣人のシングルファーザー×料理上手な高校教師というカップリング。
住んでいるマンション内のエレベーターで一歩は、出来合いの食事で間に合わせようとする小学生の洋平と出会ったのをきっかけにして、杉浦父子の食事の面倒を見る事となっていく。

話の中では高校教師である一歩がイマドキのドライな教え子に少し絡まれる騒動はあるものの、全体に派手な事件とか波風が立つような展開はない。
今回はそんなまったり…

1

愛しているにもほどがある 小説

中原一也  奈良千春 

神の手を持つ斑目、ピンチ!!

生活が不安定な日雇い労働者達の為に診療所を開設して切り盛りしている青年医師・坂下の奮闘記、シリーズ2冊目。

いや~、まだシリーズ2作目だってのに斑目を追ってきてヨリを戻したがる当て馬が執着系というか、坂下を追い詰めているのを解っていて楽しんでいる性悪さが強烈だった。
この当て馬・北原も、日頃から心身弱った患者を相手にしている医師という立場なのだろうに、自らの欲望の為に露骨にえげつなくなくな…

0

愛してないと云ってくれ 小説

中原一也  奈良千春 

雑草魂の逞しいおっちゃん連中と共に

生計が不安定な日雇い労働者達の為に診療所を開設して切り盛りしている青年医師・坂下の奮闘記でシリーズ1冊目。

ビンボー暇なしの慌ただしい日々の中、日雇い労働者の一人で渋い風貌の斑目が坂下の気を引こうと頑張っている。
実はこの男、人が良すぎてまだ世間の世知辛さに馴染んでいないせいで行き詰まりやすい坂下に対しての気配りやフォローが上手い。
雑草魂で逞しそうなおっちゃん達相手に上手く渡り合ってい…

0

守護天使に恋して 小説

メアリー・カルムス  こうじま奈月 

海外BL発、無自覚に魅力を振り撒く総受け主人公の異世界トリップもの

中世のような異世界から超大型犬の姿で現代のシカゴへトリップしてきたオーエンと、その時期連続して不運に見舞われていたジュードが運命的に出逢って繰り広げられるファンタジーもの。

ちなみに、異世界の住人・オーエンは向こうの世界に戻るときちんと人間の姿で活躍できて頻繁に変身する訳ではない。
他BLの人外攻めのように恰好良く変身するのを期待している人は当てが外れるのでご注意を。

この話は海外B…

1

うそつきなジェントル 小説

御堂なな子  高星麻子 

年下攻めの一途さと独善さは紙一重だな

ホームステイ先で家庭教師をしていた先の、年下の伯爵家の嫡男に対して芽生えていた恋心を押し隠して日本へ帰国した遥人。
七年後に高校教師となった遥人をイギリスのパブリックスクールに呼び寄せたのは、彼がその当時に身を引いた元教え子のアッシュだった…。

今回の御堂さんの話は年下攻め。
15歳の頃のアッシュは身体だけ大きくなっても内心はまだ子供なんだなって自覚を持っていて、初恋の人への想いが一途で…

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ヴァンパイアは我慢できない 2 コミック

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

アンリの優しさは嵐の前の静けさ

ヴァンパイアにとって特別な血の持ち主、『福音の薔薇』である湊を巡って周囲が騒がしくなってきた2巻目。

文化祭の準備中に思わせぶりな当て馬が接近する中、アンリも湊の行動をきちんと見守ってはいるが、いつものツンデレな態度はなりを潜めて妙に優しく気遣われる事で逆に湊に何が起こっているんだ!?と勘ぐられてしまう。

アンリが湊に対して気軽に手を出せずに悩んでいる理由や、吸血鬼一族の間で過去に何が…

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