渋茶さんのレビュー一覧

夏祭りの夜に 小説

神香うらら  駒城ミチヲ 

あ~、拗れてる、拗れてるなぁ…

ボスっぽい風格の子と、どこか危なっかしい雰囲気を漂わせている子といった、同い年の高校生同士の組み合わせ。

母親の交通事故死をきっかけに、全く付き合いのなかった親戚一家に引き取られて地方で暮らす事となった恭は、同居している同い年の従兄弟・秀敬(ひでたか)が苦手だ。
元々恭自身は大人しい性格で、秀敬の威圧的な雰囲気にいじめっ子の空気を感じて内心怖がっている。
表面上は合わせてやり過ごしていた…

1

蜜色エトワール 小説

市村奈央  麻々原絵里依 

うら若きバレエダンサー二人の成長物語

バレエの魅力と愛が詰まった一冊。
私はバレエについて詳しくないが、この手の話を読むと何か観たくなってくるから不思議だね(笑)。

日本に来ても異国にいるような慣れなさを感じるナオキと、ナオキの母親が主宰するバレエ団の主役級ダンサー・キヨチカの出逢い。
最初は言葉選びが苦手で、角が立ちやすかったナオキのアドバイスも、キヨチカが状況を理解するのが早かったおかげで一気に打ち解けていく。
バレエ…

1

触手刑事は純情系 コミック

神崎柚 

エロさよりもシュールさが際立っていた

第一印象では、どうも絵柄が安定しないし攻め・岩竜の首輪が何なのか気になるし、刑事・相棒ものって設定や触手を定期健診している研究所もなんちゃって感が強くて『何じゃこりゃ!?』状態だった。
見た目が触手というよりはギリシャ神話の怪物・メドゥーサの髪の蛇のようで、そんな触手が途中から人格を主張してきた時はホラーにすり替わったかと思ったりもした。

でも、繰り返し読んでみると、こんな触手も有りだなっ…

0

ヴァンパイアは我慢できない 4 コミック

樋口美沙緒  夏乃あゆみ 

湊を中心に廻っていく日常

文化祭後に起こった騒動も一段落ついて、湊がアンリを受け入れようと本契約を望んで、さぁ、ハッピーエンドが見えてきました!!ってところになってまだ問題が残っていました…。

アンリを選んだ湊に、弟の航が猛反発して兄弟の仲が険悪になってしまう。
といっても、航が怒っているのはブラコン故の抵抗だというのは誰から見ても明らかなのだが。
しかし湊にとっては、アンリか兄弟達か、どちらかを諦めるしかないか…

1

眠れる森の博士 小説

いおかいつき  小山田あみ 

錯覚が現実となったような感覚

皆さんは睡眠中に、縁のあった故人が夢の中にひょっこりと出てきたことがあるだろうか?
自分は霊感といったものは無く、過去に何度か亡くなったはずの人が生前同然の佇まいで出てくる度に、えっ!?って夢の中で無駄に戸惑って、目が覚めるとそんな錯覚の落差にどっと疲れたものだ。

天才科学者である攻めの忘れ形見として遺された”彼”。
本来、この話の設定では『現代科学の常識を覆す存在』な訳だが、私が連想し…

2

月に棲む鬼 小説

毬谷まり  高橋悠 

そこにある寂しい気持ち

浄霊を生業とした受け・周(あまね)と、彼の世話を焼きたがるホラー作家の攻め・直人。
俗世に興味が薄く、生まれ育った村に引きこもっている周の為に、直人が梅の花の景色が綺麗な温泉宿に連れて行ったら、そこには何やら黒い空気が渦巻いていた…。

話全体は心霊現象が主体となっているが、怖くないのでホラーやオカルトが駄目な人も安心して読める。
こういった霊力の強い者と霊感ゼロな者のコンビって、大抵霊感…

1

兄と、その親友と 小説

鹿住槇  夏乃あゆみ 

兄ちゃんの嫌な予感的中(笑)

高校生の陽(ひなた)、大学生の兄の佑(たすく)と親友の崇匡(たかまさ)の三人が織り成す恋物語。

陽が片想いしている匡に近づく為に、まずは同じ大学を目指そうと予備校通いを始めた夏休みに、偶然にも接近するチャンスがあって…って展開でさくさくと話が進んでいく。
読んでいて引っ掛かりを覚えたのは、陽が高2って割には中学生っぽくて、年齢よりも少し幼く感じた位かな。

元々、鹿住さんの小説は読み易…

0

あまく溺れる恋の魔法 小説

月舘あいら  山田シロ 

人って顔だけじゃないのよ

地味顔にコンプレックスを持つ受けが、姉の凄腕メーキャップにより話題を集めるスチールモデルに変身。
そうしたら自身とは真逆の、誰もが見惚れる超美形な攻めに見初められ、熱心に口説かれるうちにほだされていって…って展開のラブストーリー。

受け・透は自身が作り上げたモデル『DOLL』の正体バレを恐れている割には、攻め・鷹条の気さくな雰囲気の前ではガードが緩くなってついつい見せる素の姿が可愛い。

1

狐火の夜 小説

水原とほる  タカツキノボル 

掴み切れない男の放つ灯

まず、タイトルや裏表紙のあらすじだけではどんな話なのか見当がつかなかった。
実際には特に奇をてらったものではなく、攻め受け二人の心情を読んでいく内容だった。

大学4年生で親の庇護を受けている身である皐が、図書館で出逢った木津根という男に惹きつけられていく。
木津根の素性を知って住む世界が違うと察した時に、彼への恋慕う気持ちをどうするのか?
その点については、皐が初めて本気で恋した人を想…

2

「豪華客船で恋は始まる (12) 上」初回限定封入特典書き下ろしペーパー 特典

エンツォ、日本の旅館で入浴後のいちご牛乳を満喫してみる

初回限定の特典として12巻・上巻に挟み込まれていたペーパー。
話は湊目線で、南極から帰ってきた後、湊がよく行く旅館にエンツォを誘ってのエピソードとなっている。

そこの旅館は湊がバスケ部の合宿でよく泊まる場所で、女将さんとも顔馴染みになっている。
湊からバスケ部全員で大浴場に入ると聞いて、恋人が他の男性に肌を見せるのを嫌がるエンツォは案の定不満げになるが、そこを何とか理解してもらおうと説得…

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