渋茶さんのレビュー一覧

拾われヤクザ、執事はじめました 小説

茜花らら  乃一ミクロ 

色眼鏡を外せば有望な男かも知れない

根城としている暴力団事務所が跡目の組長の不甲斐なさによって分裂・消滅してしまった三宗は、ヤクザ同士の喧嘩で怪我を負い倒れていたところを通りすがりの香ノ木グループ当主・葵に拾われ、手厚い看護を受ける。
ヤクザ者の俺なんかわざわざ助けてもそっちが迷惑を被るだけだろ、ってつっけんどんな態度の三宗に対しての葵の返事は、何と「私の執事をやってもらいたい」だった。

三宗はヤクザってよりもチンピラの域を出ない…

3

天龍皇子の妻恋 小説

高塔望生  Den(den) 

う~ん、どうも前世ものは不得手だ…

前世で結ばれる事が叶わなかった天龍界の皇子と豪族の姫君。
人である故に転生を繰り返してきた葦耶(かや)姫の魂は五百年を経て生まれ変わり、祓魔師の凛久(りく)として封印から解き放たれた琉黎(りゅうれい)と再会を果たすものの、果たして今世で添い遂げる事ができるのか?

話のほうは、琉黎を慕う天龍界のキャラクター達の登場や、過去の葦耶姫の記録を探していく凛久の行動を通して、読み進めながらどういう経緯で二…

2

愛に終わりはないけれど 小説

中原一也  奈良千春 

恩師はお見通し、なのだろうね…

生活が不安定な日雇い労働者達の為に診療所を開設して切り盛りしている青年医師・坂下の奮闘記、5巻目。

斑目が医師を辞めて街にやってきたのは未だに拭えずにいた過去の罪悪感が原因だった。
そういった過去を知るきっかけとなるのは、坂下達が暮らす街に貧困者の保護を銘打って活動し出したNPO団体『夢の絆』のスタッフの一人に医療過誤で亡くなった元患者の身内が居たから。

今までもヤクザに追い詰められたり執着心…

1

魔女の血族 オリジナルウィッチ 小説

西野花  笠井あゆみ 

悪魔に呑まれる

いや~、表紙の過激さといい、おとなしい大学生の身体を強引に開いて快楽の沼に突き落としたりと、冒頭から攻めていってますね。
魔女と認めなければ快楽責め、認めても快楽責め…って、どっちに転んでも魔女オタク・浅葱(攻め)のやりたい放題なんですけれど…
こんな強引な手段も、主人公・司(受け)の母方の祖母がクロアチアで由緒ある魔女の血筋で、当人が秘めている能力を開放する為らしい。

西野さんの小説というと毎…

2

骨董通りの恋人 小説

遠野春日  夏乃あゆみ 

雛人形の縁結び

大学生の桂一が偶然に見掛けた、骨董屋で店番をしている和装姿の可憐なちなつに一目惚れしてから、その想いが伝わるまでを見届けるといった、爽やかな初恋物語だった。
女装している受けというと何やら深い事情がありそうだが、あくまで骨董屋の店主が提案した目の保養って事で済んでいる。
個人的には、夏乃さんの描く和装キャラは可愛いと思っているので、この本を手に取る機会があったら挿絵もお薦めしたいな~、と(*^_^…

0

沼底から 小説

宮緒葵  藤村綾生 

”おかあさん”の記憶

『義理母攻め』というイロモノカテゴリーに期待して読んでみたら、想像していたコミカルな話とは違っていた。
始終ほの暗い雰囲気が漂っているシリアスな話で、宮緒さん得意の変態犬の強引さとは違った趣だった。

幼少期に、神隠しから戻って以来父親から疎まれて、祖父母に預けられていた受け・琳太郎が葬儀に呼ばれて戻ってみたら、待っていたのは建前上の義母と義兄。
そんな家族関係の裏では琳太郎を巡って二人の間に見え…

2

国民的スターと熱愛中です 小説

小林典雅  佐倉ハイジ 

どんな時でもラブラブ

人気絶頂の波に揉まれても尚、ファンの為にと超過密スケジュールをこなす国民的アイドル・真中旬。
王子さまイメージを壊さない為の細かい努力やスキャンダルを取られまいと厳重な用心深さの中、根をあげる事なく頑張っている日々だ。
旬が頑張っていられるのは、前巻のファンクラブ限定ツアーで知り合った旅行会社のスタッフ・葛生とめでたく恋人同士になれたから。
マネージャーと付き人の協力を得て、限られた時間逢う…

2

極上紳士の溺愛エスコート 小説

神香うらら  こうじま奈月 

極上紳士の意外な一面

迷い犬マックスを保護したのをきっかけに出会った若手弁護士のロッドと大学生の瑛。
もう初対面からしてロッドが瑛に一目惚れしたのが丸分かりだった。
熱心に口説いても無理強いしないロッドに対して、最初は警戒していた瑛も次第にほだされていき…。

話はアメリカ人らしい大らかさを程よく感じる読み易さで、傍からいい雰囲気な年上攻め×年下受けが無事くっつくまでを安心して見届ける事ができる。
受けの瑛は…

1

恋のしっぽをつかまえて 小説

L.B.グレッグ  えすとえむ 

どいつもこいつも隠し事だらけ

舞台はニューヨーク。
マニアックなアートギャラリーでのイベントで展示品の胸像が盗まれてしまったうえに、その場に居合わせたスタッフ達が何者かに脅迫されるトラブルに巻き込まれるっていうハプニングもの。

海外翻訳ものっていうと、文章が独特の言い回しになっているってイメージだが、この小説はそれほど読みにくいとは感じずにテンポ良く読めた。
登場人物の会話が粋で、何だか映画を見ているような感覚だ。

2

死にたがりの吸血鬼 小説

成瀬かの  街子マドカ 

満たされた萌えと理解しきれない不思議さとが入り混じったファンタジー

帆高が12歳の頃に出会った、幽霊屋敷に住む謎の男リオン。
彼の出会いと同時期に得体の知れない化け物に襲われて、危険な目に逢ったところを助けてもらったのをきっかけに、せっせと食事の世話をして面倒を見ようと頑張る日々だ。
それから8年後、穂高は一時的になりを潜めていた怪奇現象に再び巻き込まれるって展開から話が進んでいく。

いくらつっけんどんに振る舞っても、可愛さを残したまま綺麗に成長した帆高…

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