渋茶さんのレビュー一覧

フラワー・ステップ 小説

ふゆの仁子  夏乃あゆみ 

多分ふゆのさん作品の中で一番可愛いカップルな気がする

見た目は無骨だが花を心底慈しんでいて温かみのある花屋の店主と、母親とのすれ違いを拗らせた末に花が苦手になった16歳の少年の心の触れ合いから発展していく恋物語。

始まりは花屋前のバス停でいつもポツンと時間潰しをしている将を店主の安藤が気に掛けてってきっかけから。
そこから将が花屋でのバイトを始めて打ち解けていく様子、恋心が芽生えていき両想いを確認するまでの過程がちょうど良い分量でまとまってい…

1

Deep Black コミック

麻々原絵里依 

あれ?インスパイア元ってこんなヒーローだったっけ(;・∀・)…?

怪盗ものとヒーローものを掛け合わせたようなこのコミック、これはもう数ページ捲るだけで何にインスパイアされたか丸わかりですよ…。
「あれ?バッ○マンってこんなんだったっけ?」っていう疑問は気にしない方向で(笑)。
実は私、恥ずかしながら全然映画を見ないもんで正直言って元ネタすら記憶が怪しいけれど。

結局、今回のこの話は怪盗ものでいいのかな?
敵対する同士でありながらの一目惚れがきっかけっ…

1

幽霊ときどきクマ。 小説

水壬楓子  サマミヤアカザ 

依り代のクマのぬいぐるみのほうがカワイイ?

くたびれた刑事・辰彦の元に突然霊体で現れた美青年の恵。
辰彦は、相手と波長が合った縁か刑事という職業柄か、恵の行方不明となった遺体?だかを探す事となった。

霊体のままでは恵にとって都合が悪いらしく、その際に活躍するのが辰彦の弟の形見のクマのぬいぐるみ。
このクマのぬいぐるみが依り代となったおかげで話全体のカワイイ度が一気にアップして、辰彦が世話焼きだって一面も出てくる。

ただこの話…

3

トレインビースト 小説

西野花  緒田涼歌 

主人公の壮絶な快楽への目覚め

2011年の発売当初、本屋でこの小説を見かけた時は<主人公が友人と思っていた男に騙されて謎の列車に乗り込んだ事から輪姦、凌辱にあう>というあらすじにぶったまげて、そっと平積みの山に戻したのを覚えている…。

数年のブランク後に腐界に戻ってからは、あ、これも大丈夫じゃん(笑)と許容範囲を広げつつ小説を読んできた身ながら、何故かこれに限ってはリアル犯罪と紙一重な痴漢もので萌えていいのか…

2

つがいの掟 -オメガバース- 小説

佐倉井シオ  白崎小夜 

因果に嵌った業?

実はオメガバースものを読むのはこれが初めてで、α(優勢種)、Ω(無明)、発情期とかにわかに覚えたてだったりする。
(もしかして優勢種、無明っていうのはこの小説のオリジナルかな?)
これらがいかに決まり事?などに忠実かってのは判断できないけれど、この話の設定上に上手く組み込まれていると思う。

もしオメガバース設定に則って話が出来ているってのを知らないと、いきなり初心な邦彦が発情して初対面の…

9

「愛執の褥 籠の中の花嫁」初回限定特別SSペーパー 特典

いつまでも冷める事のない蜜月ぶり

この小説、元々は別レーベルで出版されていたものの再販で、文庫版では後日談の短編が3本載っているが、更に初回限定のペーパーも付いていて何とも嬉しい限りだ。

内容は、実佐緒が家庭教師と一緒に美術展に出かけた際、会場に居た画家に絵のモデルになって欲しいと熱望されたという一幕を景山に話したところ、少し不機嫌になってしまって…という流れ。
景山自身は実佐緒の美しさを充分に理解している一方で、誰の目に…

1

夜と薔薇の系譜 小説

杉原理生  高星麻子 

過ぎた過去から未来へ、もう少し救いの光を

シリーズ3冊目。
相も変わらず櫂との蜜月ぶりが周囲にだだ漏れなのに関しては、もはや諦めの境地にある律也。

今回も、主役の二人よりも周りの脇役達の存在に焦点が当たっていて、新たな吸血鬼一族<アケディア>の長・ラルフの登場に絡めて、語り部の石の精霊・アニーの過去を掘り下げていく形で物語が進んでいく。

普段のアニーは律也のプライバシーに構う事なく新婚生活の蜜月ぶりや周囲の状況等…

0

夜を統べる王 小説

杉原理生  高星麻子 

脇役の活躍に期待を込めて

吸血鬼一族の新たな長となった櫂と『契の契約』を無事に結ぶ事の出来た浄化者の律也。
2巻では舞台が夜の世界に移って、益々キラキラ度が上がっていた。

結ばれたばかりの二人の関係は、お互いに信頼している気持ちが安定しているのですれ違いとかで波風が立つ雰囲気はない。
律也は櫂の側に居ると自身の態度が乙女化するのをやたらと恥ずかしがっているが、読んでいる側からすると伴侶になりたての初々しさが際立つ…

1

義父~梅花日記~ 小説

丸木文華 

義理父子より年の差感覚で読めた

<まずは注意事項を>
*丸木さん作品はエロ描写に定評がある作家さんらしくてそれは読んでみてその通りだった、ってのは問題ないけれど、最中に一度だけ排泄描写が有りました。
スカトロは絶対に受け付けられないっっ!!て人は気をつけて下さい。

可愛くて仕方がない徹雄(息子)が自分の元を離れていくという誤解から、清一(義父)が豹変してしまい力ずくで犯してしまう訳だが、正直な感想を言うと、…

4

秘密の村に嫁いでみました。 小説

黒枝りぃ  駒城ミチヲ 

村の因習根に持つべからず

この話、仕事ができると自負しているサラリーマンの日野鬼がライバルの同僚・陽人の口車にまんまと乗せられて、その男の弟の元へ嫁いでやろうって冒頭からして、ど田舎で繰り広げられるおバカなサラリーマンのコミカルな嫁入り奮闘記かと思った。

そもそも面識も無い男の元へ同性の男がいきなり押し掛け花嫁ってどうよ…ってトンデモ設定をどう持っていくのか心配だったけれど、旦那となる素朴な性格の月人とは初対面にも関…

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