ココナッツさんのレビュー一覧

ノーモアベット 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

カジノルールブックのごとく

一穂さんは一番大好きな作家さんです。
ピュアな硝子細工のような心情を書かせたらピカ一!と思っていますが、最近は年齢層の高い、自立系のキャラが多くいまいち乗り切れません。
今回も数ページすすめて休むという読み方でした。


受けの逸は、容姿も性格も職業もザ・公務員。
今は公営カジノで広報として派遣されています。

攻めである一哉はカジノディーラー。
従弟だが、逸の両親の養子となって…

7

カフェオレ・ランデブー 小説

栗城偲  藤たまき 

主人公よりも他のキャラに印象が…

ゲイのサラリーマンとノンケの若者のお話です。
フルール文庫はあまり読んでいないので手元にある物しかわからないのですが、こちらの作品も一行の文字数が少ないからか、妙に1ページがスカスカしています。
セコイかなあとも思いますが文庫で700円近いのですから、出版社さんももう少し読み応えがあるようにして欲しいですねー。


受けの久能は綺麗系なサラリーマン。
上司である恋人に、29歳の誕生日を…

11

セブンティーン・ドロップス 小説

砂原糖子  佐倉ハイジ 

ふたりとも良い子なんですけどね


自分が大人になってしまった分、高校生ものはピュアで大好きなんですが、こちらはあまりピンときませんでした。
攻めも受けも、大人ぶったりしていても、どこか可愛らしい高校生なんですけどね。


受けの広久は父子家庭で、携帯電話の一つも欲しいと言い出せない家族思いの少年です。

攻めの侑は母子家庭で、女性に囲まれて育ったせいか扱い方がうまく、しかも見目も良いのでモテ男子。


小学生…

2

王様の恋愛美学 ~准教授杉崎桂一郎~ 小説

chi-co  陸裕千景子 

ささっと読みやすさが魅力です

嫌なやつが出てこない作品。
あ、好みによっては攻めが嫌かもしれませんが。(わたしがそうでした)
サブキャラ達は皆面白いですし、同じ准教授の溝部は次回作では主人公として登場します。


受けの三郎は家族思いで、友人からも好かれる世話焼き長男気質。

攻めの准教授・杉崎はマイルールがあり、生徒には厳格で恐れられています。


三郎が杉崎の授業に遅刻し研究室へ出頭した際に、あまりに研…

1

オタクな俺がリア充社長に食われた件について 小説

丸木文華  村崎ハネル 

淫靡さはなく、えっち特化かな。

丸木作品ですので、かなりえっち度高しです。
ただ、内容はナイヨウ…な……すみません。

このお話、詳しい描写はありませんが女性とのからみもあるので、地雷な方はご注意ください。


受けの倖太郎は、童貞だけどエロゲーライター。
いわゆるオタクくんです。

倖太郎いわくリア充で社長の泉田が、攻めです。
ノンケだったんですが、倖太郎に出会い、殻が破られたといいますか…


メイ…

4

ラスト 小説

宮緒葵  乃一ミクロ 

口調が合いませんでした

宮緒さん、初読みです。
ちなみに表紙の短髪くんが、受けです。


受けの真人は大学四年生。
誰にでも好かれる穏やかな気質で、今は友人の大西から借りたゲーム『LAST』にはまっています。

攻めの空閑は、真人の高校時代の同級生で100キロオーバーの巨体の持ち主でしたが、現在はモデルのような容姿へ激変しました。


真人は学生時代、愛猫を自分の不注意で無残に殺されてしまったことを悔…

2

玩具の恋 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

乗り切れず…

内容は、タイトルまんまです。
草加の暇つぶしのケイゴが、そんな冷たい草加に恋してるという…
もう少し、タイトルひねりが欲しかった……


受けのケイゴは、高校生。
知人に連れられ始めて出かけたゲイバーで襲われかけたところを、草加に助けられ一目惚れ。

攻めの草加はゲイで、バーの常連。
子供は相手にしない主義ということで、最初、ケイゴのことはまるで無視です。


「一回だけで…

2

獣の妻乞い 小説

沙野風結子  実相寺紫子 

ひたすら飛月が可哀想で切ない

高評価の作品なので、心苦しいのですが、うちには犬がいるもので、こういうお話はやっぱりダメでした。
悲しいとか泣いちゃうとかではないのですが、気持ちが激しく上下すると言いますか。


受けの尚季は幼い頃に母を亡くし、高校生となった今は父が海外赴任で一人暮らし。

攻めの飛月は尚季にまとわりつく不思議で一途な青年。


父親が仕事で留守がちだった子供時代。
そんな尚季の淋しい心を救…

1

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

無理に大団円にし過ぎ

『ダブル・バインド』四巻です。
やっとラストですね。
前巻で葉鳥がピンチになったところからのスタートです。

全巻通して、視点が上條であったり瀬名であったりと色々な人物に飛びますが、驚くほど「今って誰目線?」と迷うことがなく、英田さんてやっぱりうまいんだなあと素直に感じました。

ただ、事件内容自体は猟奇的なんですがおどろおどろしさがなく、英田さんの文体により妙に清々しくなってしまって…

4

恋するソラマメ 小説

久我有加  金ひかる 

わたし、置いていかれました

久我さんの作品を読むのは三冊目です。
前半は雑誌掲載、後半の『恋する太陽』は書き下ろし。
この、後半部分の方が可愛くて好きでした。


受けの翔大は、無口で人見知りけのあるお好み焼き屋の従業員。
大阪出身で、このたび東京初進出をはかった店舗に転勤させられガックリきています。

攻めは人気芸能人でゲイの百瀬。
大阪出身者で、気さくな人柄。
今や、翔大の勤めるお好み焼き屋の常連とも…

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