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ケイゴは、高校三年生の夏
はじめて足を踏み入れたゲイバーで
冷酷な眼鏡の男・草加に恋をするv
冷たい男だからやめておけと言われても
自分の頭をなでてくれたぬくもりを信じて
ケイゴは、ハタチと偽ってめいいっぱい背伸びをして
草加を追いかけるんです。
何事も諦めないでがんばるケイゴの姿は
ものすごく健気ですが、健気を売りにしてるわけじゃなく
健気であることすら隠して、草加に“遊んで”もらおうとするんです。
とにかくケイゴが、がんばってる!
はじめての恋に必死にしがみつく姿勢がほんとうに良かった。
天然でもなく、バカでもなく
鼻につくような一生懸命じゃないところがイイ。
卑屈にならず、女々しくならず、実に好感の持てるケイゴの恋v
ビシっとしたスーツに眼鏡の冷たい大人の男・草加は
酷いくせに、少しだけやさしくてv
萌えますよ~v
ありがちなシナリオのようでいて
登場人物や設定の絶妙な匙加減。
こんな恋がどこかにあってもいいかもvと、共感できた。
デビュー2作目という四ノ宮慶さん。
初読みでしたがかなり好みですv
ロマンチックでせつなくて、きゅんvきゅんv
大注目です!
読んで最初に、果たしてこの恋は実る可能性あるのか?絶望的だろ。。。と思いながら読み進めていたのですが、まあまあ!うまいこと締めくくってくれましたね。こういう受け(弱気女の子っぽい)ってあんまし好みじゃなくて、きっと好きになれないなーと思っていたんですが、いいんじゃないのー?(笑)頑なまでに他人との関わりを拒絶する攻めが受けによって人間らしく、徐々に変わっていくのにきゅんきゅん。
最初はうざい受けだな…←とか思ってしまいましたが、全然そんなことなくて、どちらも愛着が持てる感じに仕上がっています!
読んでよかった作品の一つです。
いやー、面白かったー!
連れていってもらったバーで乱暴されかけたところを助けてくれた草加に恋をしたケイゴ。
子供は相手にしない主義の草加に、それでもどうしても相手をしてほしくてケイゴは慣れたフリで関係を求める。
一夜限りの条件で草加は付き合うが、恋心に気付きどしても諦めきれないケイゴはセフレになってくれと頼み…。
好きなのに好きと言えない。
自分のついた嘘が自分の首を絞めていく。
玩具としての付き合いを求められているのがわかるから、深くまで入り込めない。
少しでも気を許してもらえたのかと嬉しくなっていると、勘違いするなというようにキツイ言葉で突き落とされて。
それでも、どうしてもどうしても諦めきれなくて。
一生懸命に初めての恋と向き合うケイゴがステキでした。
そして、「この掌にきみを~」での草加の変わりようといったら!!
そこまで、過去の出来事もあって感情を押し殺してきた草加。
信じれば裏切られる。
だから信じない。
信じなければ心を乱されることもない。
そう思っていたのに、真っ直ぐに自分の心に入り込んできたケイゴ。
信じたいと思っていたのに、裏切られたことはひどく草加を苛んでいたが。
それでも残る想いはあって。
ケイゴがまた自分に向き合ってくれたから、どうにか歩みよることができて。
臆病で、その臆病さを見せないためにぶっきらぼうにしか振舞えない草加までもわかってくれるような、包み込むような。
心を許せる相手に巡り会えてよかったなぁ。
…にしても、かなりのがっつきようにちょっとびっくりしました(笑)
相当、禁断症状出てたんだなぁ。
ベッドにいなくてわたわたする草加も好きです。
高校3年生のケイゴは、ネットで知り合ったガクと一緒に、ゲイが集まることで有名なバー、Ragtimeに行くのです。ケイゴはそこで、意に沿わない男から迫られ、そのバーの常連である草加に助けられるのです。
草加は年下は相手にしない主義だし、ケイゴのこともそれほど思ってはいないのです。
ところが、ケイゴは草加のことが気になって仕方がないのか、どうにかして草加に近づこうとするのです。
草加欲しさに「遊びの恋でもいいから」と言い切るケイゴ、そんなケイゴを疎ましいとしか思えない草加を見ていると、草加の方がはるかに勝っているし、どうしてこの二人が恋人になるのか疑問でした。
時々草加が呼び出して、そしてケイゴが会いに行く日々を重ねる中で、ケイゴの学校での成績はどんどん下がっていくのです。もう恋愛どころではないのではとずっと思っていました。
そんな下降する日々が続く中、草加は、ケイゴの決定的な一面を目撃してしまうのです。正直、「ようやく二人の関係が、あるべき場所に戻ったんだ。」と思っていたのですが、さらにここから物語がゆっくり動き出すのです。
ケイゴの一目惚れから始まったこの恋は、草加の抱えるもの、ずっと抱えていた氷の塊のようなものが、最後には溶かしてくれたようです。体の場面を描写した場面が、決して少なくはないのですが、傷ついた人が幸せになれるような最後、閉ざされた世界にもちゃんと春が巡ってきたような気がして、温かい気持ちになれました。
花丸文庫で奈良さんのイラストって初めて見た気がするんですが?
ヒイキするわけじゃないんですが、奈良さん絵だけで中身3割アップしちゃいます、、
自分がゲイだってことを認識した為に、恋人が欲しくて友人に連れて行ってもらったバーで、ずばり好みの男性に出会う高校生のケイゴ。
その男性・草加はバーでも、一度きりの関係しかもたない冷たい人だから辞めておけって言われるのですが、突っ走ってしまって「遊びでいいから」と何とか一回だけ関係を結ぶのです。
愛なんて面倒くさい、人と関わるのはいやだ、子供は御免だと、純粋で真っ直ぐなケイゴの気持ちをハナであしらう草加ですが、それでもケイゴは精一杯悩みながら喰いついて、突き進んで、、、
草加と関係が続くにつけ、身体だけでなく心も言葉も欲しい、草加の事がもと知りたいと思うようになり、自分のついたウソに苦しむケイゴが切ない。
草加もまた、面倒だといいながらケイゴと会うたびにしけめられる眉間に寄せるシワの描写とか表情が、とても悲しい。
それらによって、草加も自分の気持ちを計りかねているようなそんな苦悩を感じさせる。
この高校生ケイゴの夏休みの体験を経て、本気で恋をすることを覚えたヰタ・セクスアリスな面も持ち合わせながら、ケイゴの純粋さによって、草加の人を愛するという人間らしい心を取り戻す要素も持っています。
季節は巡り、櫻をバックに再会した二人のイラストの、特に草加の破顔した表情に魅せられました。
またケイゴのボヤ~ンとした表情がおっとりした性格を出していてピッタリでした。
歳の離れたカップルだけど、不器用な草加には真っ直ぐなケイゴお似合いの相手だったと思います。
一点、気になったのがケイゴをバーに連れて行ってくれたネットで友人になったというガクという青年!
ケイゴを弟みたいだと言ってましたが、ひょっとしてネコ同士だったのか?
そんな部分も気になったりしたのです。