ふばばさんのレビュー一覧

男色大鑑-無惨編- コミック

怖い話は1つだから。(大丈夫)

「男色大鑑」第3弾、その名も「無惨編」!
装画も前2作とは題字も変わり真っ赤な筆致、斬られた男達の血塗れの姿と正に切腹せんとする男の姿、となんともおどろおどろしい。
私もその昔は「死」や「殺」にドラマ性や甘美さを感じていたものだけど、この表紙にタイトル、開くのにもエネルギーがいります。
収録作は6作。

「形見は弐尺三寸」雁皮郎
若衆の仇討ち話。この冒頭の一作はハッピーエンドです。身構…

7

イケメン♥レスキュー コミック

南川ぺと 

おそれいりました

肉体美ヨシ!性格もヨシ!のイケメン消防士3人と、クールビューティの司令官のお話。
攻め3人に受け1人の4Pモノ!
これがなんともファンタジックで、軽いスパイス的な嫉妬は少々ありつつも、攻めのレスキュー隊3人は平等に司令の白貴をヨメとして愛でる展開なのです。
Hシーンは1人の抜け駆けなどは一切無く、常に4人で!
3人の攻めにあっちもこっちも弄られてる受けのお姿はエロいです。毎回同じような体位…

4

今宵、天使と杯を 小説

英田サキ  ヨネダコウ 

無感情ヤクザの初恋(とEDリーマンがまた勃つまで)

ヤクザxアルコール依存のリーマンのCP、黒い印象の表紙、天使という単語から、勝手にド・シリアスで死ネタ?という先入観で読み始めましたが、意外とユーモラスな面もあり、何よりハッピーエンドだったのが良かったです。
ヤクザの四方がなぜこんなに無表情なのか、なぜこうも受けの冴えないリーマン柚木に執着するのか、その理由は彼の酷い子供時代にあるし、また柚木の抱えるEDや家庭問題、リストラ事情は全く笑えない深…

5

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

ライトで後味の良いハッピーBL

相撲BL〜?と興味を持ち、読んでみました。
読んでみると、確かに受けの泉田君が大学の相撲部員ですが、いわゆるアンコ型ではなく細マッチョで挿絵もまわし姿は一枚だけ、相撲を取っているようなシーンもほとんどないので、相撲というイメージやおデブは萎える、という方にも全く問題なく楽しめると思います。
攻めの真木はノンケですが、ある合コンで出会った泉田君に一目惚れ。好き好きの勢いで相撲部の稽古場に押し掛け…

5

ゆみなり コミック

黒娜さかき 

愛しさと哀しさ

表紙の弓(きゅう、左の若い方)がキレイ〜!って思って、とっても期待して読みました。
タイトルもいい!
「弓道」もいい!
親友の息子、もいい!

でもね。ちょっと足りない?ちょっとずれてる?
いや、じゃあ私はどんな展開を望んでたのかなぁ…そう考えるとよくわからないのだけど、弓は年齢よりも行動が幼く、秀島は年齢よりも達観しすぎなような。
これが「年の差CPの恋愛としてのリアル」を浮かび上…

3

潜水士とクラゲ コミック

ともさくら 

鉱物や昆虫や、顕微鏡。オーロラに望遠鏡そして惑星、恋心。

答姐でおすすめされた作品です。
失礼ながら作者様も作品も全く存じ上げませんでしたが、読んでみてびっくり。元々大好きな「澁澤龍彦」的世界が感じられて、グイグイと引き込まれました。

「潜水士とクラゲ」
多分パリの、通りを挟んでお向かいのケーキ屋さんとカフェ。パティシエのジャンは愛想良し、ギャルソンはのアンリは無愛想、お互いが気になって。
アンリの無愛想には哀しい理由があったのです。その日か…

1

ぼくらの不思議な恋事情 コミック

かつらぎ 

気持ちが動いていく刻、それがときめきとスリル

大きく言って2つの物語が収録されています。

「ぼくらの不思議な恋事情」1・2
大学のオカルトサークル「超自然科学研究会」内の2組のCPの話。
1は、一年の三島x部長の森のCP。
森は部長のくせにすごい怖がりで、ある時急にブレーカーが落ちて三島と森で手動で上げに行くことに。肝試しでCPになりました、的な展開だけど、三島の抱いている恋心や妖しのネコの存在などで雰囲気のあるお話に仕上がってい…

1

嫌になるほど 小説

中原一也  佐々木久美子 

本気を信じてもらえない男と、素直になれない男と。

「両片想い」も、中原一也の筆にかかるとこう料理されるのか!

元々10年前に2年ほどセフレとして付き合っていた二人だけど、望我がギャンブルにのめり込んで失踪し、一度は終わっていた関係。だが2年前急に現れて一緒に探偵事務所をやる事に。
素直になれない波多野は、いつも望我に突っかかってしまう。
ある依頼で不良少年を探していた時、彼の使っていた覚せい剤?の炙りを吸い込んでしまった波多野は、性欲が…

4

学生服の彼氏 小説

鳩村衣杏  金ひかる 

先生のアドバイスは金言

生徒x教師のCP。
タイトルは「学生服の彼氏」となっていますが、告白は確かに攻めの詞音が高2の時だったけれど、実際付き合うようになるのは卒業後なのでちょっとイメージ違うかな……
受けの草太は元々カムアウトしていないゲイ。詞音が告白してきた時も、自分がゲイという事は伏せていました。
生徒との恋愛を絶対に無理と考える「教師」としての草太は、『卒業したらきちんと向きあう』と詞音に約束するけれど、自…

5

ファインダーの烙印 小説

砂床あい  やまねあやの 

飛龍の物語

ファインダーシリーズのスピンオフ、と言っていいのかな。香港マフィアの飛龍(フェイロン)の物語。
飛龍。美しく、気高く、アジア全土の麻薬組織「白蛇」の若きトップで、周りには一声で命を投げ出す部下たちがひしめく男。
でも求める愛だけが得られない男…
実の父に裏切られ、優しかった育ての父は死に、義兄は自分を疎み、麻見は決して手に入らない男であり、側近と思っていた葉(ヨウ)は実は麻見のスパイだった……

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