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英田サキ 奈良千春
ふばば
ネタバレ
「エス」シリーズのスピンオフ、「デコイ」の完結編「迷鳥」です。 「囮鳥」で提示されてきた過去のテロ事件と今の暴力団会長射殺事件の隠されたつながり、登場人物達の絡み合った因縁と情念が解けていく巻です。 火野と安見、加賀谷と那岐、火野と那岐、篠塚と泰原の関係性が、代わる代わる視点を変えながら解明され、緊張感を高めていく構成。非常にスリリングです。 安見が記憶を取り戻していく過程も、よくあるわざと…
「エス」シリーズのスピンオフ作品。 「エス」の4作品はずーっと前に読んで、「デコイ」未読のまま「最果ての空」も先に読んでて、別に「デコイ」読まなくてもいいかなぁ、なんて思っていたわけです。 読んでみたら! なんで順番通り読まなかった私!と怒りと反省です。 イヤ、はっきり言って「エス」本編よりも読み応えあr………むにゃむにゃ…… 英田サキ先生はヤクザとか警察とかの設定が多くて、クールでハー…
松本花
最終巻。さびしいな。 とりあえずそれぞれのCP(黒x緑、はっちゃんxスズキ、影x草)は相変わらずのほのぼのムード。 そしてもう1人、新たな登場人物が。 平和な王国に割り込んでくるニジュウヤホシテントウの集団「二十八(にとや)組」の弥星(やほし)。 弥星は七星の天敵で、ドSでドMの面倒なヤツ。 ズバッと叱ってくれる亀児と緑に怒られたい一心で、七星と黒に危害を加えるのです。 もちろん、ド天…
第3巻。 もはやメインCPの黒x緑はBLというよりも、優しいお兄ちゃんと幼稚園児みたい?… 2人の仲はハグとチュウまで。でもそれが可愛くって仕方ない! 表紙は2巻で登場した七星と亀児。でもこの2人も「恋愛」ではありません。 本作では元々天道組の居候として迎えられた亀児が、いかにして七星の舎弟になったのか。その過去のいきさつが明かされます。 任侠の、甘やかされたお坊ちゃんの七星。でも彼は子…
よしながふみ
1巻から数年後。 田宮は帝能大学の20代助教授となっています。 一方藤堂は親のカネ、コネを捨てて、自分のやりたかった理工学部の博士課程に進んでいます。 そして2人は同棲中! 藤堂のルックスが劣化してるー。 髪型は同じ。メガネかけて疲れたお顔。 お互い忙しくて生活時間もすれ違い…淡白な田宮も本当はスキンシップを求めてる(でも自分からは言えない!)。だから藤堂から… よしながふみさんの描…
舞台装置はね、古いっちゃ古い。 甘すぎるゼミとか。楽勝の就職とか。色仕掛けとか。 でもそこを勘案しても、ひとの行動原理とかって変わらないんんだなぁ…と感嘆してしまう。 この作品、すごい。 よしながふみさん、すごい。 スポイルされた学生たち、潔癖な秀才、人付き合いの隠れたオキテ、表面上の浮ついた関係性、そしてカネ、コネ、縁故… そんな設定の中での、トップヒエラルキー・議員の息子で金持ちで…
恋煩シビト
恋煩シビト先生の大ファンです。 本作はシビト先生によるオメガバースもの。 舞台は、βの教師にβの生徒が集う学校のようです。そこに勤める教師の月ヶ瀬は、αを公言はしていない?、そしてβであったはずの生徒・日浦にΩの兆候があり… という冒頭。本作のカップリングはα教師xΩ生徒です。 本作でのΩ設定は、風俗でしか働けないと周りも見ているように差別された存在。 Ωである事に絶望しつつ、匂いに引き…
秀香穂里 佐々木久美子
秀香穂里先生ご自身のあとがきにある通り、「昼ドラ」な小説でした! なんか、うわぁ〜〜っときた…読後のこのなんとも言えない疲労感… 既婚者の端くれとして、この物語の昼ドラ的側面のリアルさ、肯けるんだよなぁ。 既得権はそのままに、何かをまだ欲しがる。 持っているものの価値に麻痺して、欠落を感じる。 時間の流れにふと恐怖感を抱く。 そんな時、心に、躰に、忍び込むドロドロ。それが昼ドラだと思う…
宮本佳野
宮本佳野さんによる時代もの。 それも、お江戸の怪異ものです。もうそれだけで面白いですよね! で、「麗人」レーベルですがエロは非常に控えめ、いやほとんど無く、宮部みゆ○作品的な読後感です。 内容は、短編のオムニバス。 「一期ノ夢」 江戸の何でも屋・利助登場! 吉原のある揚屋で立った妙な噂。そして目撃してしまう空飛ぶ首! ひょんな事から知り合ったカタブツ旗本の宗次郎が怪異に対しての知…
秀香穂里 みずかねりょう
秀先生お得意の「お仕事BL」系統の作品。 カップリングは、画家x編集者。 「編集者」ってBLでよく出てくる職業ですよねー。攻めが「作家」で、原稿と引き換えにヤらせろ、みたいな展開が鉄板ですが。 本作もそれにのっとっております。 編集者・本郷は異動で畑違いのエンタメ誌の、しかも美術に全く興味が無いのにイラストコーナー担当になり、若くしてすでに巨匠的な日本画家・九重との打ち合わせに臨むが… …