月の裏を越えて〜オメガバース〜

tsuki no uragawa wo koete

月の裏を越えて〜オメガバース〜
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×26
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
60
評価数
19
平均
3.3 / 5
神率
10.5%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
価格
¥668(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784815500115

あらすじ

β(ベータ)の両親から生まれた日浦(ひのうら)ミツキは、自分もβだと疑うことなく生きてきた。
でも最近、なんだか体の不調が続いて、そのせいで成績も落ちてきて…
そんな中、生徒からは「鉄仮面」と呼ばれている教師の月ヶ瀬(つきがせ)が夏休み中補習をしてくれることに。
優しくしてくれる月ヶ瀬に、体も心も惹かれはじめるミツキだけど、月ヶ瀬にはミツキを受け入れられない理由があって――
恋煩シビトが描く、オメガバースBL!

表題作月の裏を越えて〜オメガバース〜

月ヶ瀬 蒼介,教師,番と死別したα
日浦 ミツキ,生徒,突然変異のΩ

同時収録作品月の裏を越えて〜オメガバース〜

月ヶ瀬 蒼介(α), 裕福な大学生
純(Ω), Ω専門風俗店のキャスト

その他の収録作品

  • 少し前のおはなし

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レビュー投稿数5

月はどこへいった…

とにかくα×Ωのオメガバースものに目がない私は、見つけると読まずにはいられない…
でも、ごめんなさい、やっぱり絵柄がイマイチ好みでなかった…。
オメガバースの設定も作品それぞれに独自な解釈で変化する事は仕方ないんですが、発情がいきなり満月と関係してる?だからタイトルが「月~」なのか…
まあ、より本能を動物的なものを表現したかったのかな。
フェロモン(匂い)の設定はありですが、薬はないらしい…それでは大変だわ。
番はあるけど、うなじを咬む設定はない。
特別な事がなくても本能で二人が番だとすればそれで番になるものなのか。
でも、私としては番はうなじを咬むことで成立するところは外さないでほしい…あの設定がオメガバースの愛情表現、最大の魅力ではないかと。
などなど、ありますが…ストーリー転回は今までにないもので、面白かったと思います。
ハピエンなのも良い。
ただ、暗いお話のなかでも幸せになって良かったなと思えるキャラに萌えると思うので、素直に幸せだ!という、顔の表情の変化や表現があっても良かったのではないでしょうか。
でも、それも作家さんの表現方法だと思いますので、あくまでも私の好みの問題ですね。
それにしても、オメガバース作品、マンネリ化しないよう色々なストーリーを捻り出して頑張って下さっている作家さんたちに脱帽です。

0

オメガバースの設定だよりなストーリー…残念だし悔しい!

”運命の番”は気持ちを無視した強制力にしか感じないし、Ωだからって虐げられるのも納得いかないし、オメガバースには正直ウンザリしてます。
それでもオメガバースを読むのは、このありきたりの設定を使って、どんなヒネリのあるストーリーを読ませてくれるのかって期待があるから。
シビト先生がこのテーマをどんな風に描くのか興味津々でした。

βだと思っていたミツキは実はΩで発情期を迎え、町で男達に乱暴されそうなところを教師の月ヶ瀬に救われる。でもαの月ヶ瀬もミツキを襲いそうになって…

自分がΩであり、Ωがどんなに虐げられるのか、突然、現実を叩きつけられたミツキが「これからどうやって生きていったらいいの」と途方に暮れてるところは胸が締めつけられました。どうしてΩってだけでこんな扱いを受けなきゃいけないの?
ただ現代社会を舞台にしているなら、性別検査や発情抑制剤の携帯などのケアがあって然るべきと思うのだけど、社会的なサポートも親の庇護もなく、Ωだから襲われて当然、「発情しちゃいました、先生抱いてください」的な展開は…
モロモロ引っかかります。

この世界には、Ωは風俗くらいしか働き口がなく、Ω風俗地区がある。
月ヶ瀬はかつてそこで働いていたΩの純と惹かれ合い、無理に身請けして、裕福な家からは勘当され、性的搾取でボロボロになった純に治療を施すこともできないまま死なせてしまった。
そして番を亡くしたαは、次の番を強く求める傾向があり、月ヶ瀬はミツキの誘惑に抗えず…

純の身体はボロボロで治療もできないのに、月ヶ瀬が抱いちゃうのもなんだかなぁ…
月ヶ瀬と純が出会ったのは15年前。純が死んだ時期はハッキリしてないけど、昼夜働いていた月ヶ瀬が教師になってることから、死後数年は経ってるはずなのに、その間に次の番を見つける強制力は発動しなかったのかな?

過去の後悔があるのに、やっぱりΩを求めてしまう。
月ヶ瀬自身もそれが本能からの強制力で、好きだと思う気持ちは勘違いだとわかっているのに、Ωの発情には負けてしまう。
発情でカラダを求め合う激しさはそれなりに官能的だけど、やっぱり気持ちを無視してるように感じてしまって共感できない…

シビト先生ならって期待してましたが、私が納得できないオメガバースの設定頼りなストーリーのまま終始してしまったのが残念でなりません…
それと、二人の結末がクライマックスから時間軸を飛び越えたいきなりの展開なのも戸惑いました。(描き下ろしでその間のことが描かれてはいましたが)

あと私はミツキより純のほうに魅力を感じてしまったんです。
過去の人を、ヒロインを霞ませてしまうほど魅力的に描かなくても…
シビト先生の作品が好きだからこそ、本作のストーリーは残念で悔しくてしかたありません。

1

惹かれ合う魂たち

恋煩シビト先生の大ファンです。
本作はシビト先生によるオメガバースもの。
舞台は、βの教師にβの生徒が集う学校のようです。そこに勤める教師の月ヶ瀬は、αを公言はしていない?、そしてβであったはずの生徒・日浦にΩの兆候があり…
という冒頭。本作のカップリングはα教師xΩ生徒です。
本作でのΩ設定は、風俗でしか働けないと周りも見ているように差別された存在。
Ωである事に絶望しつつ、匂いに引き寄せられ月ヶ瀬にすがる日浦。
しかし、月ヶ瀬には辛く悲しい過去がありました。
月ヶ瀬は伴侶・番であったΩ男性と死別していたのです。この設定は斬新!
今でもその彼が忘れられず、彼の死に責任を感じ、今目の前の日浦を受け入れることができない。
強烈なフェロモンの誘惑に抗って…
この感情は、この欲望は、勘違いだ。そう諭す月ヶ瀬。それでも抱かれに行く日浦とやっぱり抱いてしまう月ヶ瀬の姿は切ない。
今までのシビト先生のイメージだと、月ヶ瀬は少し冷淡で、日浦はひねくれた妖艶系で描かれたかもしれませんね、でも本作の月ヶ瀬は、αの尊大さを手放して一種の弱さを見せる等身大の男だし、日浦はΩの現実に打ちひしがれ、それでもなんとか受け入れようとする健気な姿を見せます。
ラストはハッピーエンドです。周囲も祝福してるらしい幸せの結末。
わー良かったー!…なんだけど。
やっと手に入れた小さい幸せ、ハッピーエンドなのに少しさびしくてなぜか哀しい…そんな雰囲気があります。それはきっと月ヶ瀬のはじめの番・純の印象なのかな…でも、純もきっと幸せだったはず。ですよね?

2

別視点のスピンが読みたい!

シビトさん初読みです。

個人的にオメガバース作品が好きというのに加え
目を惹かれたのは【αの教師×Ωの生徒】【番と死別】という点。
オメガバースの世界で「番になるまでの過程」を楽しむことはあっても
「番と死別したら残された片割れはどうなるか」と考えたこともなかったので新鮮でした。

オメガバース設定は細かい部分が出版社によって違うので
未だに慣れないのが微妙に難点です…(^^;


こちらの作品のΩ性は酷い扱われ方で痛々しい。
「Ωが働けるのは風俗ぐらい」
「咥えるしか能がない生き物」
「(Ωを集めた娼館で)"保護"されている」

受けは、そんなΩの境遇は自分に関係ない。
自分はβだからと…気にせず生活してましたが、突然変異でΩに。
街中を歩くだけで一変し、
「Ωってこんな風に扱われるの?」
「どうやって生きていったらいいか…俺…」
と泣き縋る姿がとても苦しかったです。

そんなΩの生徒にどうしようもなく惹かれつつあるα教師。
番と死別した過去があり、その影響で強くフェロモンが出るようになっています。
本能が次の番を求めようと働くようで…。

生徒と惹かれ合うのは本能のせいで恋愛と勘違いしているという疑念や、
番を亡くしてしまった自責の念に駆られ、少し臆病になっているようにも見えました。
そんな教師に体当たりしていく生徒の姿はとても良かったです!

個人的にちょっぴり悲しかったのは、
初セックスで受けが幸せを感じてるのに対し、攻めはαの本能が暴走しのに怯え。
「ごめんな」を繰り返してるのが切ない。
ハッピーエンドなのにどこか暗く感じます(;ω;)
表情…?雰囲気…?キャラの性格…?
うまく言えないんですけど、幸せなお話を読んだ実感はあまりなかったです。
(シビトさんは初読みで作風を理解できていないだけなのかも…すみません)

また「突然変異のΩ」と説明がありましたが、
どうして突然変異したのかわかりづらかったのが残念です。
番と死別しフェロモンが強くなってるα教師に当てられ眠ってたΩ性が出たのか、
2人は"運命の番"で、出会ったことにより本能が動き出したのか。
うーん…私の読解力が足りない。。。

α教師の過去はもっとじっくり見たかったです。
亡くなった番・純が魅惑的な人でとても印象強く残りました。
純視点で純の一生を見てみたいです!

3

切ない恋のお話

作家買い。シビトさんの新刊はオメガバースもの。αの高校教師×ΩのDKの恋のお話です。

ネタバレ含んでいます、ご注意を。






主人公はDKのミツキ。ごく平凡な日々を送るβ。
ミツキは最近体調不良が続き成績がガタ落ち。そのため現国担当の月ケ瀬先生が夏休み中に補習してくれることに。ところがある日、発情期に入ってしまい自分がΩだと認識し…。

というお話。

Ωであるというだけで「性の対象」となり、粗雑な扱いを受けるようになるミツキ。
月ケ瀬先生に惹かれる気持ちを制御することができない。
Ωであるという絶望と、そして自分を受け入れてくれることのない月ケ瀬先生への叶う事のない恋慕の想いに苦しめられていく。

前半はミツキ視点でストーリーは展開していきますが、後半は月ケ瀬先生視点へと移行する。
そこで、先生自身、過去につらい恋をしていたことが分かってくる。

ミツキに対して抱く愛情とともに、過去の恋の懺悔の想いにとらわれた先生の葛藤が描かれていて、胸がぐっと締め付けられました。若さゆえに全力で突っ走ってしまったことの後悔が今の先生を形成していることが読み取れて、ミツキに対して大人でいようと努める先生の心情に寄り添えるためにストーリーに無理がなく感情移入できる。

ただ、ストーリーの内容が濃い分、長さが足りていないような気がしました。

先生の過去の哀しい恋。
そこからミツキと番になり。
そして新しい家族が増え。
ストーリーとしてはめちゃめちゃツボに入る展開で、だからこそ巻数を増やすなりしてもっと深いところまで描いてほしかったなと思いました。
特に、終盤、ミツキが「好きて言われたことがないから…」と泣くシーンがありますが、先生がミツキに対してどう思っているのかが若干分かりづらかった。オメガバースならではの、番の首を噛むというシーンもなく、そういった点では若干物足りなさも。

またシビトさんらしいブラックさはあまりない作品で、いつものシビトさんらしい作風を求めて手に取られる方には若干物足りなさを感じる作品かもしれません。

が、切なさと、優しさと、お互いが抱く恋心が良い感じにミックスされていて、めっちゃ萌えました。先生×ミツキにも萌えが滾りましたが、個人的には先生の過去の恋人の存在がツボ過ぎて、神評価しかつけられませんでした。

4

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