デコイ-囮鳥-

デコイ-囮鳥-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神39
  • 萌×26
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
13
得点
242
評価数
55
平均
4.5 / 5
神率
70.9%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
エス
発売日
価格
¥860(税抜)  ¥929(税込)
ISBN
9784813011750

あらすじ

「あんたにとって、俺はなんなんだ?」 銃を手に意識を取り戻したとき、安見亨はそれまでの記憶をすべて失っていた。俺は誰だ? この銃は……? 自分に怯える安見に名前を教え、優しいけれど得体の知れない闇を感じさせる男、火野。安見は何かから逃れるように火野に溺れていく。一方で、高仁会前会長の殺人事件をめぐり、ある男たちが呼び出されていた。関東侠和会に属する那岐と加賀谷だ。那岐は加賀谷を誰よりも必要としていたが、男としての愛情は受け入れることができずにいた。交錯する過去と現在。そして、因縁。男たちの闘いが始まる!!
出版社より

表題作デコイ-囮鳥-

謎の殺し屋 火野
記憶喪失の男 安見

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数13

存在の不安、殺し屋への愛

「エス」シリーズのスピンオフ作品。
「エス」の4作品はずーっと前に読んで、「デコイ」未読のまま「最果ての空」も先に読んでて、別に「デコイ」読まなくてもいいかなぁ、なんて思っていたわけです。
読んでみたら!
なんで順番通り読まなかった私!と怒りと反省です。
イヤ、はっきり言って「エス」本編よりも読み応えあr………むにゃむにゃ……
英田サキ先生はヤクザとか警察とかの設定が多くて、クールでハードボイルド的な世界がお好きなのかな、その非情な部分を読ませたいのかな、とも感じるわけですが、「非情」だけの世界観よりもっとズブズブの「情」をしっかり書かれる方が合っているのでは?と思わせます。
火野と安見、加賀谷と那岐、何より続く「迷鳥」で描かれる火野と那岐…
抗いたくても離れることはできない絡み合う「情」の濃さ。そこが加わると英田ワールドがぐっと輝きを増してくると感じます。
本作は私のキライな「記憶喪失」設定。
しかし、コレがくると必ず私が感じる「逃げ」の空気は全く感じられず、「わからなくなってしまった男」の不安と、世界への恐怖、同居人・火野の不気味さと彼に絡め取られて退行してゆく安見の精神状態が、かなりドライかつキレキレな感じで描かれます。
対して、ヤクザの那岐と相棒の加賀谷の関係性はどこかウェットな空気。というのも、那岐ははっきり加賀谷に甘えてるから。
性的な関係を受け入れるつもりはない。というより過去何かがあって男とはデキないようなのに、誠実な加賀谷に忠誠心、あるいは真心だけは要求しているような。
後半、安見が自分の過去を手探りで探る様子、火野と那岐の接点、そしてあの篠塚の登場…とスピード感を増してくる面白さ。
何と言ってもやはり「火野」の存在感が凄い。
奈良千春先生のイラストも素晴らしい。
「迷鳥」に続きます。

1

意味ある、意義ある、記憶喪失設定!

オラ、ゾクゾクしてきたぞ〜が第一印象。

エスシリーズ本編最終話「残光」がチト飽きてしまってたんです。
でもスピンオフ「デコイ」で2冊ある。
それだけしっかりとページ数があるのなら読んで損はなさそうと読み始めたら…
最後のワンフレーズが気になって気になって。

もちろん多くの他レビュアーさんのアドバイスにならって下巻にあたる「迷鳥」買ってあります!ウヒヒ、この後すぐ読んじゃうよー。

しかし、ドラマ、テレビ、小説、どこにでもある記憶喪失設定。
韓◯ドラマなんか見てると交通事故があると「あ、また喪失ね、なんかお話が詰まっちゃたのかなー」なんて流してしまうんですが、本作ではなんて素敵なガチのミステリアス記憶喪失設定!
久しぶりに意味ある記憶喪失設定です。

あと、余計な一言を書きます。

「デコイだけでも」読めるよーとか「本編読んだ後「最果ての空」読んだよー」というご意見を、チラチラと見るのですが、
絶対に絶対にエス最終章の「最果ての空」は最後に読んで〜です。

本当に最終章「最果ての空」が全部拾っていくんです。
この順番で読んでいただいたほうがガッツリと満足感もあったし、エスシリーズは安心して買い足せるシリーズなんで損はないと思うんですよねー。
なので本作「デコイ」もこれだけで読めるけど、本編4冊読んでからが超オススメです。

上記からもいつも思うのですが、色んなシリーズものって、紙だと帯に「エスシリーズスピンオフ「デコイ」上巻」とかハッキリ書いてあるんでしょうか?

電子書籍だとシリーズものと書いてある時とない時があり、何名かのレビューを見てやっと「やだこれ、スピンオフらしくて3巻目まであるらしい」とわかるような状態。
「最果ての空」なんてエスのエ文字もありゃしない!もうちょっとで先に読んじゃうところだったよ!(`_´)とプリプリしてしまいました。
私だけかなーと思ったら結構そんなレビューが散見されるからそんなに変な事ではないと思うんだけどなぁ。
でも今はインターネットやSNSがあるから下調べしていけばいいのかな。
でも本作みたいにロングセラーの作品こそ書いておいて欲しいなあ。
ただ、タイトル、サブタイトルにこめる作者さんや編集者さんの意気込みもわかるし。

英田先生の作品だと「DEADROCK」を順番通りにおっていくのが苦労した〜英単語のサブタイトルなので目がすべるすべる。とおもってたら、ちるちるではシリーズ説明がありました。さすがのちるちる!

続いて!さすがのエスファンだーと思ったのは
「デコイシリーズの表紙に羽でSの字が書いてありませんか?」
というレビューです。鋭い方もいらっしゃるー。

ただ、ウフフと思ったのは紙で買うと書店員さんな周りを気にして家で確認して調べていったけど、慌てて下巻だけ買っちゃったという方。
電子ですけど、気持ちはよ〜くわかります!
肌色率高めを開いて裏を見て「既刊は何冊あって、この本が今出てるうちの1番最後なんだなー」なんてのんびりしてらんないですよねー。

3

2組のカプの視点で話が展開

エスが面白かったので、その流れでデコイも購入。
でもエスを読んでいなくても大丈夫です。
2組のカプが登場して同時並行で話が展開。

まずは記憶を失った安見と同居人だと名乗る火野。
とにかく火野が独特の空気感を出していて引き込まれます。
(表紙のイラストからも影響受けしまってると思いますが)

そしてもう一組はヤクザの那岐と加賀谷。
お互い信頼し必要とし合っているのに、二人の間には薄ーい壁があり、これが読んでいてすごくもどかしいです。
個人的にはこのカプの方が好きでした。

話は高仁会前会長が殺され犯人を捜しを命じられた那岐・加賀谷とその殺人事件に関わっている安見・火野のそれぞれの視点で話が進んでいきます。
後半では那岐と火野のつながりも明らかになり、一気にいろんな過去が見えてきたところで次巻へ・・・。

1

下巻買ってから読むべし

エスの関連作ということになっているけど、実質はほぼ別のお話。囮鳥と迷鳥で上下巻の構成になっていて、本当に上巻はいいところで終わるので、両者そろえてから読みたいところです。

二組のカップルが描かれます。過去の因縁、それぞれの人生が絡み合いながら真相をあばいてゆく過程は、しっかりとストーリーが練り込まれていて、サスペンスとしても読み応えあるものでした。面白くて一気読みなので上巻読み終わったところで呆然。「え~、ここで終わり!?」という。下巻を急いで手に取りました。

エスでは、潜入捜査官と協力者となったヤクザという、恋愛できない仕事上の関係に悩むカップルでしたが、今作では、同様に切ない関係にあるカップル二組が登場。ただし、二組になったことで、それぞれの恋愛の描き込みは浅くなったかなという印象。
また、ベタ甘にならない男同士の関係、会話は大好きですが、結構大事な場面で”ん?”と思うセリフや設定がチラホラあるのは、エス同様。一貫して切な面白ければ神以上つけたいすばらしい作品なのですが。。。

ですが、全体としてみれば、やはり面白いストーリーで、よいセリフも多かったのでこの評価としました。

1

異人さん

丸ごと一冊がひとつのストーリーでした。

火野の異人っぷりったらすごかったですねw
人としての感情が欠落している。
だからこそ、逃げたくなっちゃうんでしょうけどねー。

ストーリーとしては、安見の心情変化が
とても面白く読めました~。
記憶喪失の安見の気持ち、記憶が有って火野に近付いていた時の気持ち、
篠塚さんへの感情・・・などなど。
その時々の微妙な心境・変化が、読み応えありました。

2巻続いているので、たっぷり楽しめます♪

0

エスを読み返したくなりました(笑)

英田さんの代表作「エス」のファンでしたので、エスとの接点やらチラッと出てくるキャラに前に読んだ「エス」を読み返したくなりました。(エスもこれも発売されてだいぶ後に読んでます)
本作に対する感想ですが・・・
こちらも、続編の「迷鳥」に続く下準備というか伏線をしっかりさりげなく書いるので、「迷鳥」を読み終えると、「囮鳥」を読み返したくなりました。
2組のカップルが同時進行しています。
殺し屋×記憶喪失青年とヤクザ×ヤクザ
前者は一方が記憶喪失なので、2人の過去の関係が少しづつ明らかになる過程、ヤクザ組は2人の関係の変化を追っていくのが楽しく、また2組は各々深い接点というか繋がりがあり、それが解き明かされていくのが「迷鳥」です。
前者の方はある程度先が読めてきてしまうところもありますが、全体にすごく練られていて脇役達もとてもキャラが立っているし、どんどん謎が解き明かされてぞくぞくさせてくれます、やはりさすが英田さん!

とにかくコレを読んだら絶対「迷鳥」も読みたくなりますので同時に揃えることをお勧めします。「エス」をもし読んでいない人はこちらも読むとなんだか得した気分になります。(大洋図書の回し者じゃないですけど笑)

4

二組のそれぞれの、愛憎!

出演者がなかなか、多彩な面々。
一人は、人殺しをしてしまった、刑事。
一人は、人殺しを職業としている、謎の男。

かたや、二人はヤクザ。

前編の、囮鳥では、刑事の男が、おとり捜査として、殺し屋の男の
恋人として暮らすが、自分の親の敵の男を、殺して、記憶喪失になる、
不安と恐怖から、男に惚れこんで、記憶が戻るとまた、不安になる。

殺し屋の、火野は、刑事の安見に何もかも分かって、構い関わりを、
深くしていく。

この二人の葛藤が、凄く切なく感じて、ついつい読みふけってしまいました。

これに、ヤクザの二人が、少し絡んでいく、二人のお話は、
後編に、進展があるので、省きます。でも、35ページに、
イラストは、とてもよかった、惚れてしまいました。

サスペンスもので、はらはらして、
とってもいい作品でした、
イラストの、奈良先生、とても素敵な火野と、安見に合わせてくれて、
ありがとうございました。

1

このタイトル好きだなー。『デコイ』

那岐と加賀谷のコンビがツボに入りました。
ヤクザの裏部隊である「鳩」にいる二人。
過去にあったナニカのせいで那岐は屈託を抱えていて、加賀谷はそんな那岐を見守りながら、忠犬のごとく側にいる。
一番萌えたのも、この二人のキスシーンでした。
主要登場人物四人のなかで心が健康なのは加賀谷だけです。そのせいか、やたらと加賀谷に感情を寄り添わせながら読んでました。四人のなかで出番いちばん少ないのにさw

対する火野と安見は…、病んでますな。
火野は「病んだ状態がデフォ、それが正常」みたいなキャラで、壊れっぷりがデッドロックシリーズのコルブスっぽい。英田サキさんが得意とするキャラだよね。殺人を犯しても罪悪感は皆無という恐ろしいキャラなのに、なぜか寂しさを感じる男。こういう闇を抱える人物というのは、怖いけど魅力的です。
で、安見。安見が不満だったんだよね、私。BL的にはぜんぜんokなんだけど、「ミステリ」という目で見て不満でした。
安見は記憶喪失なんだけど、過去探しをする過程での鈍さが気になりました。「精神的に不安定だったから」と考えればアリかもだけど、のちに明らかになる前職やそこでの実績を考えると、可能性を考えたり潰したりしていく作業や手順にもたつきがありすぎるなぁ…と。目眩ましのブラフがもうちょい欲しかった。
ダメだな、英田サキさんが大好きで期待が大きすぎて、期待したぶん細かいアラをあげつらうイヤな読者になってるぽい自分がとってもヤダwもともとミステリオタクだったもんで、脳ミソをそっちのスイッチに切り替えると、とたんにイヤな読者に成り下がってしまう。ミスオタはうんちくたれが多いんですよ。
ただ、夢で記憶の一部を見て逃げ出したシーンや、火野に裸足で迷子になってた理由を聞かれてさりげなく巧妙な嘘をつくシーンは、完璧でした。説得力と緊張感に溢れてる。もちろんミステリ的にw

総合的に見ると非常に面白いです。挙げた不満点も、レベルの高い場所での不満なんですよ。
四人の過去が複雑に絡み合っていて、練り込まれていて、骨のあるストーリーになってます。
エスシリーズの登場人物もチラホラと登場してて、シリーズのファンならニヤケること間違いなし。

伏線だらけで何ひとつ解決することのないまま、『迷鳥』へと続きます。
この終わらせ方で次巻へと引っ張るのは、心憎い演出だよねー。

2

身体は深く繋がるのに心をつかめない、心は惹かれ合うのに身体を繋げられない・・・どちらも酷くイビツなのに甘く読者の心を蝕むような魅力がある。

『デコイ』というのは、狩猟に使う木で作った囮の鳥のこと。
-囮鳥-そして続く-迷鳥-で完結するお話です。

奥多摩で殺された男の事件を発端に動き出す
2カップルのお話が綴られています。

記憶喪失の安見と殺し屋の火野。

犯人を追うヤクザ那岐と相棒の加賀谷。

身体は深く繋がるのに心をつかめない
心は惹かれ合うのに身体を繋げられない
どちらも酷くイビツなのに甘く読者の心を蝕むような魅力がある。

記憶喪失の安見の視点から見る火野というミステリアスで
美しい殺し屋・・・
怖いと思っていても、ずぶずぶと火野という男に溺れていくさまは
本当に、ゾクゾクしました。

そして、記憶を自ら隠している那岐
かたわらで辛抱強く支え続ける加賀谷との関係もまだまだ闇の中・・・

なにひとつたしかなものがない中
同時進行する2つの視点。
これが巧みに合わさってくる!

正直BL本のハードボイルドやサスペンスなんて
底が知れてる!なんて思ったら火傷しますからっ!

『エス』シリーズの登場人物も、ちりばめられ
壮大なドラマの序章となってます。

『デコイ』と名づけられた意味がわかるのは
続く-迷鳥-なんですよー。

-囮鳥-読んで-迷鳥-読んで
もっかい-囮鳥-読むと、あー!とか、くぅー!とか
いろいろ声が漏れます。
ほんとに素晴らしい作品です。

ドラマCDも、素晴らしかったです。

3

2冊揃えて読みましょう。

那岐のキャラがすごいツボでした。
マジ好きなタイプでなんです。

世界で一番大切な相手がいるのに過去の自分の秘密を言えなくて。
そんな那岐にずっと好意を持ってる加賀谷を受け入れたいと思うのに、身体の最後で拒否してしまう部分があったり。
一度、過去に那岐が拒んでからは加賀谷は求めないし、表面上はそれなりの均衡を保って仕事のパートナーとして過ごしてるんだけども。
このビミョーな関係がすごいなんかいいです。
那岐の気持ちもホントのホントに拒んでる感じでもなくて。
いや、身体が拒絶反応的なことになる部分があるみたいなんだけども。
それでも、絶対的に一番自分に必要なのが加賀谷という存在なのかわかってて。
那岐次第でこの均衡が破られるのは確実で。
でも、今はまだ…みたいな。

一方、記憶喪失の安見なわけですが。
こちらは火野という妖しい男と暮してたりするわけですが。
こっちもこっちで何やらいろいろありげで。
過去とかいろいろ絡んでくるし。

ものすごく気になる感じで「迷鳥」に続いてて。
私はコレだけ先に買って読んでしまったので、「あー続きが気になるー」と走って買いに行くはめになってしまいました。
ので、「囮鳥」「迷鳥」揃えてから読むことをおススメしたいと思います。

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