表題作MIXS vol.2

永倉康介
刑事
小鳥遊真生

その他の収録作品

  • ノーザンホテル・五〇五
  • 鷹の願い

作品情報

作品名
MIXS vol.2
著者
英田サキ 
媒体
小説
サークル
人工楽園〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
エス
発売日
4

(1)

(0)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

切ない・・・

英田サキさんの「エス 咬痕」に出てきた、メインカプとは別のカップル、永倉と小鳥遊のお話です。
時間軸的には、永倉が「当分は同僚に連絡係を頼むつもりだ」と作中で言っているので、本編の始まりの頃だと思われます。

お話は、ホテルで永倉と永倉のエスである小鳥遊、永倉が追っている組の組員の田原が組長が海外旅行に行っている間に会う予定だったのですが、田原が急な用事で来れなくなった、という設定で始まります。
永倉がいる時にだけ、田原に小鳥遊を抱かせてやる、という状況なんですが、田原が来れないとなると二人が会う理由はないわけですが、小鳥遊は雨が降っている、というのを理由にホテルに一晩永倉と一緒に過ごす、と我侭を通します。
永倉は無関心を装っているのですが、部屋でつけているAVビデオを見ながら小鳥遊に「ホモのお前に女の良し悪しなんて分かるもんか」とバカにし、小鳥遊は「俺はホモじゃないよ」と答えます。
永倉は、女に欲情するのを証明するのに、AVビデオを見ながら小鳥遊に自慰をしろ、と命令するのですが、自分を見てくれない永倉に「俺の達くところ、ちゃんと見ててよ」と頼む小鳥遊。
終わったあと、一緒のベッドで寝ることになるのですが、小鳥遊が「ファースト・カー」という歌が好きで、歌詞の意味を永倉に説明しながら、自分を抱いてくれない永倉に抱きついて泣き疲れて寝てしまいます。

ストーリーの上辺はこんな感じなんですが、行動の裏にある心情はずっと深いです。
「ノーザンホテル・五〇五」は小鳥遊視点で、「鷹の願い」は永倉視点で書かれているのですが、もうほんと切ないです。
本編で悲しい結果になった二人なのですが、更に切なさが増します。
永倉は自分の気持ちと小鳥遊が自分に寄せる気持ちに気づいていて、それに対し小鳥遊は最後まで永倉の気持ちを知らずに別れなければならなかったと思うともう!!!(泣)
永倉の分も小鳥遊が幸せになってくれればいいな、と思いました。

4

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