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とにかく「感動」の一言です。
英田サキ先生初のファンタジー作品ということでしたが、先生らしいストーリーの構成やキャラクターたちのセリフの言い回しなどがあり、とても読みやすかったです。
「身分差」という王道な設定にもかかわらず飽きずに読み進められたのは、やはり先生の手腕ということでしょう。
また、中村明日美子先生の美しいイラストもキャラクターのイメージ通りでした。
本当に素晴らしいので、王道ファンタジーが読みたければ、ぜひ読んでもらいたい作品です。
竜と人、
身分ない者と王子、
寿命千年以上の飛竜と寿命80年ほどの人、
色々な差を超えた,500年生きた飛竜の竜王と小国の美貌の王子のj純愛。
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竜王戦(将棋ではない)で力を使い果たし、瀕死の状態で休んでいた飛竜。竜を恐れず近づいてきた幼少時のラシェルに水をもらい、体力復活、お礼に赤い竜の鱗をラシェルに渡して飛び去る。
小国のラシェルの国が敗退したとき、敵国の王が、美貌の亡き王妃に瓜二つのラシェルを人質に出すよう要望。人質に出たラシェルに、王は閨の勤めを要望する。自国と家臣を救うために男娼の勤めを受け入れたラシェル。
敵国の王が催す祝宴で、ラシェルは、人の姿になったジェイドと出会う。
色々あって、忠心なジェイドに次第に惹かれていくラシェルを見て王は嫉妬、ジェイドを殺そうとするが失敗。更に冤罪を着せて極刑を実行する。ジェイドの火炙りの日、足元に走り寄り、赤い竜の鱗と重ねて握る短剣で、自害したラシェル。
その時ジェイドは発光して竜に変化、竜族を呼び寄せ、事態は良い方向へ急転換。・・そしてハッピーエンドとなりました。
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特に感動した場面:
愛と恋の違いを問うたジェイドが、ラシェルに想いを告白する場面で、
人質であり敵国の王の愛妾であるラシェルが、王の怒りを受けて自国に害が及ぶことを恐れて、ジェイドの気持ちを受け入れられないと拒みます。事情を理解したジェイドに「そばに置いてもらえるだけでいい」と言わせた後、ラシェルが心の中でジェイドに詫びる言葉が切ない。
「これは無垢な愛情ではない
欲しいと思う己の欲を意志の力でねじふせた上の無償の愛情
だから傍に居れば苦痛が伴う 愛するほどに辛くなる」
・・折々に挟まれている心情を述べる場面は、人が忘れてはいけない大事なものに触れていて感動しました。英田先生の異世界ファンタジー、他の作品と共通するテーマがやはりこの作品にもあって、惹きこまれます。
竜とは言葉で会話出来ないけれど、心と心、想いの交流ができる、飛竜に乗って飛び回る世界のお話でした。
★攻と受はジェイドとラシェル、場面によって交互に立場が変っていて、どちらかと言えば、攻めはラシェルじゃないのかな?天の岩戸開きのウズメのように痴態でジェイドを人化させているし。どうなんでしょうね?
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★飛竜に乗った人を模した土偶が、各地で発掘されているので、本当に飛竜に乗った時期があったらしいです。
ちょっとカタカナが苦手な私は最初、国の名前や、人名を覚えるのにちょっと戸惑いました・・
しか~し!!
広い世界でした!入り込みやすくて常に続きが気になるお話でした。
竜が伝説のものではなかった時代・・楽しかったです!!
続きが出たら絶対に読みたいです!
そして最後の盛り上がりが私の胸にはキュンキュン来ました!
ジーンとも来ました!
ドキドキもしました!
ジェイドの忠実心にはすごく胸を打たれました!
すばらしいジェイド!
途中から涙で文字が読めません!!
入り込みすぎて・・ボロボロ感動して・・ 笑
すごく好きな一冊になりました!
感動をありがとうございました!
大好きな作品で何度も読み返してます。
ドラマCDも繰り返し聴いてて、神谷さんの声だけで美人だとわかる演技、安元さんのカタコトみたいな言い方から感情が入ってくる演技、とても良かったです。
何度も読んでるのでなんとレビューをしたものか。イラストの素晴らしさ!まるで外国の本のようです。そしてひひジジイの存在感!
麗しい不憫な囚われの王子ラシュリが、祖国と家臣を守るため必死に敵国の皇帝に媚を売り虜にし続ける孤独な戦いを繰り広げて。
突然現れた記憶喪失の奴隷ジェイド。彼もとっても良いんですよ!記憶を無くした半年前からしかわからない子供のような素直さで。
一心にラシュリを慕うジェイドとそんなジェイドを可愛く思うラシュリ。しかしラシュリは自分の皇帝への行為を恥じてジェイドの気持ちを受け入れられず。
何もかも新鮮でした。いわゆる誘い受けになるのでしょうが、嫌悪感はわかず、大切なものを守るための戦いで。
早くジェイドに思いを伝えて喜ばせたいのに、事態は最悪な状況へ。
ラシュリのジェイドへの愛。ジェイドの献身。素晴らしいです!
最後もジェイドのへっぽこにラシュリが羞恥を堪えて誘って見せて。
主従にこだわるのもなんか良いですね。
あとがきにあるように褒め褒め合戦です。みんな美しいのです。
一つラシュリが皇帝に使われるはりがた?大きすぎるでしょう!本当にはいったの?
英田さん初のファンタジーだそうです。(後書き参照)
タイトルがネタバレしまくっている件は取り敢えず置いておくとして、王道ファンタジーでした。
何というか…童話とか?そういうイメージです。
子供っぽいわけじゃなくて、世界観がしっかりしていて大人も楽しめる…みたいな?
ザクトーレ皇帝さっさとぽっくり逝けば良いのに~と何度思ったことか。
(※皇帝のブツは使い物にならないので道具使用です)
でもあんな卑劣で慈悲の欠片もないような人でも…人生捧げる勢いで愛してくれている人はいるようで…一体どこにトキメキが発動されたのか謎で仕方ありません。
ラシュリが自分の体をはって祖国や従者を守ろうとしているのが健気で…
ジェイドは偉そうな言動しているけどワンコ気質で何かイイんですよねっ!
聖皇サラマーヤ様は何気に世俗的だったり(笑)
「ケェーッじゃ、わからんっ」が何かほのぼのしい。
↑の直前がすっごくシリアスだったので余計にそう感じるのかな?
後書きの「変身するたび全裸で登場」に思わず噴いちゃったしw
いや、うん…そうなるよねw
下着は常に持っておくとよいよb
でも…ジェイドは種族の中では若手らしいので、ラシュリが先に命尽きちゃうんだろうな…。
そう思うと幸せそうなラストなだけに悲しくなるな。。。