ふばばさんのレビュー一覧

AWAY DEADLOCK番外編 2 小説

英田サキ  高階佑 

その愛で生き直す…愛を乞うひと デイックという男

「STAY」に続く「DEADLOCK」の番外編第2弾。
小冊子、書き下ろし、漫画、作者様コメント等の15編が収録されています。
こちらには「外伝」の「HARD TIME」のCP、ダグとルイスのエピソードも盛り込まれています。これがまた甘い!
さて、ディック。
描写される彼の姿は、正にグッドルッキングガイ。素晴らしくハンサムで、深くユウトを愛している…でも心は?
強く信頼で結ばれていた仲間…

4

STAY DEADLOCK番外編 1 小説

英田サキ  高階佑 

その愛で包みこむ…ユウトという男

ドライで暴力の渦巻くアメリカの刑務所の中から始まる「DEADLOCK」の世界。その本編の番外編として、小冊子やCDのブックレットのSS、漫画、作者様からのコメント等、16編が収録されています。
テロと陰謀、死と復讐がメインの本編よりも、はっきり言ってこちらの方が甘くて好きかも…
あ、決して本編をdisっているわけではありません。あの本編があるからこそのこの甘さ、なのだと思います。
さて、ユウ…

3

貴族の恋は禁断の香り 小説

アヴァ・マーチ  寿たらこ 

失うものなど何もない。オリヴァーという男

「貴族の恋は禁断の香り」
出版社の粗筋通り「寄宿学校からの親友と秘密の一夜を過ごすために、貴族のオリヴァーは男娼に扮する決意をして…」
使用する部屋には拘束具や鉄の輪、鞭、足枷に首輪そして張形…暖炉の火だけの暗がりの中で、オリヴァーは自分に気付かないヴィンセントに全てを捧げる。この娼館での描写は、言葉責めや乳首責め、鞭打ち、張形等のSMプレイながら、オリヴァーのヴィンセントに対する恋情と、偽り…

3

間の楔 6 小説

吉原理恵子  長門サイチ 

死=成就、の時代性

全巻通してのレビューとさせていただきます。
私の読み方は変則的で、クリスタル文庫1〜6巻+キャラ文庫5,6巻という読み方をしております。

設定はSFで、時代・舞台・状況等、全てしっかり作り込まれている。主人公は「スラムの雑種、リキ」。対する攻めは「タナグラのブロンディ、イアソン」ブロンディというのは、脳だけ生身で他は全身人工体の不老不死の最高の存在、支配階級。
物語は延々とスラムの雑種と…

7

灼熱のカウントダウン 小説

  小山田あみ 

ただ触れて、肌を重ねて、

BLというより男x男のメンズラブ、という趣き。
CPはテロ対策特別捜査官の二人。麗しいイラストは小山田あみさん。
攻めの北浦大駕は爆弾処理のスペシャリスト、受けの工藤琉己は元警視庁捜査一課。物語は工藤視点で進みます。
集団行動に馴染まない北浦との攻防の末、 何故か取り引き的なセックスをすることになる二人。
さて、いざヤッてみたら……情が湧いてくる!そして、惚れ合う!
それから後の、テロリ…

6

鴆 -ジェン- コミック

文善やよひ 

新時代の耽美、なのかも

美しくて、哀しくて、切なくて、甘くて。

一切の手抜きなしの作画、全編カラーで読みたいくらい作り込まれたツァイホンの造形、虹の羽根だけでなく衣装や宝飾品、また屋敷の天井や調度品も凄く凝っています!
そして何より設定が素晴らしいじゃありませんか。粗筋を読んだら絶対興味が湧きますよ、これは。
実際読んでみると、膨らみきった期待も裏切られることなく充足感を味わえます。迷っている方、何も迷う必要は…

5

ケンジとシロさん 1 コミック

よしながふみ 

知人のHを盗み見してしまった

「きのう何食べた?」のBL編!と聞いてどうしても読みたくなり、同人誌初買いです。
内容は前出のお姐様方にお任せして、私は感想を。
シロさんの元カレはイヤ〜な奴!でも、イヤなヤツって頭では分かっていても、またおんなじタイプを好きになるパターンが多いと思うけど、シロさんはケンジと出会えて良かったね!と心から思ってしまった。しかし!付き合って1年目位のシロさんは何かというとノブさんを思い出して比べて…

8

恋愛操作×ねこぼん 蓮川愛雑誌デビュー15周年記念 コミック

蓮川愛 

君は何て可愛いんだ…!

本家「恋愛操作〜コントロール」では日本人離れしたキザっぷりを「これでもか!」と見せつけてくれるザ・キザ男、奥村喬。
でも啓がネコになるとアラ不思議。ネコを飼ってる人はみ〜んなあんな事フツーに言ってます。……よね?
しっかし、この啓の造形スゴイぴったり!ツンツンツンなのに帰宅した奥村を見て急いで家に帰るところとか、他のネコ(浩介)を褒める奥村にイラついてシッポでビシビシひっぱたくところなんて最高…

3

君の夢を見ている コミック

ARUKU   コウキ。 

ARUKUワールド飛翔の第一歩?になり得る

ARUKUさんのファンです。今回の作画担当コウキ。さんは初読みです。

今作は、口絵の寄り添う二人のショットを見てすぐにコウキ。さんの絵柄の世界に入り込み、「ARUKU原作」を忘れてコウキ。さんのコミックとして読んだような読後感でした。
内容は初めは普通の現代物かと思わせて、実は近未来的なSF世界が立ち上がってくる複雑かつ重層的な物語。初めは相手が自分を予知夢で見て、次第に自分も相手の予知夢…

8

ハニーソルトアンドビターシュガー コミック

ソライモネ 

エゴン・シーレがポップでキュートなBLと出会った

花は人間とちがって 何でも聞いてくれるし… やさしいし きれいで…つよい!

「それでも恋する迷探偵」のスピンオフです。前作も読んでますが、私としてはこの「ハニーソルトアンドビターシュガー」の方が好みでした。
と言うのは、主人公の総悟が好ましい!出だしは、変にこじれちゃったコミュ障君そのものだったけど、単に極端な人見知りで植物やお花が好きな優しい子だというのがすぐにわかるから。隠れ場所で上級…

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