ふばばさんのレビュー一覧

恋してる、生きていく 小説

夕映月子  みずかねりょう 

厳しさと美しさと

山岳BL2作目。
しかしながら、収録の「solitude」は元々デビュー作の「天国に手が届く」より前に書かれたそうです。
登山が趣味だという作者様の山への思い入れが充分伺える作品。

レビューも多いので感想だけ。

私は、物語を大きく見せようとするがためのわざとらしい演出などが嫌いです。
大袈裟なドラマの詰め込みが苦手です。
正直、この物語。
私的には苦手な要素が入り込んでいます…

2

愛罪の代償 小説

水戸泉   

怖ッ!

バッドエンド、
病み、
闇、
ホラー…

…なんて言葉で言い尽くせないくらい超怖い作品。
ドロドロのタールみたいに真っ黒な心の中を覗き込んで、自分も日常に潜む暗い穴に落ちていってしまいそう。
久々にこういうの、読みましたね。
BLにおいては、このエンディングは珍しいですね。救いナシ!

受けの一人称で綴られる表題作と、攻め視点の短編の2作品収録です。
この、受けが語る形式。す…

0

束縛の指輪 小説

水島忍  三池ろむこ 

引き込まれて読んだッ!ゾクっとなる話

出版社によるあらすじや帯の文言からは、過保護で甘々な年上の男にロックオンされちゃった学生くん危うし!みたいなストーリーを想像すると思う。
実際…
恋に奥手な主人公の愁が逆ナンデートで女の子を待っている場面から始まります。
ところが、突然その子の兄だと名乗る男がやってきて、妹は渡さん!と急に殴りかかってくる。
愁は何が何だかわからない殴られ損。
ところが、その妹本人は兄に隠れて本物の恋人と…

0

モノトーン・ブルー コミック

ながべ 

ハチ’s My New BFF

人外モノ。
逆に、人間が出てこない世界観。
ネコや犬や、の獣型。
の男子校?
そこに転校してくる「トカゲの少年」。

アンソロジーでの単話が元の作品で、その元の「エスカレート」も読んでおりますが、本作とは空気感がちょっと違う。
だからこれだけ読むので大丈夫です。
「エスカレート」ではちょっとだけトカゲくんが淫靡な雰囲気。
誘う自覚はないけど相手が勝手に誘われるフェロモン、的な。

4

君の足元で愛を知る コミック

後之マツリ 

大切にしたい気持ちは両方向

個人的注目ジャンル・Dom/Subユニバース。
また一つ新作が届きました。

後之マツリ先生の「君の足元で愛を知る」。
事前情報無しに読ませていただきましたが、大変面白かったです!

主人公はリーマンの桔平。Sub。
しかし、自分のSub性を嫌がって受け入れず、パートナーも作らずプレイもせず、薬だけで制御しようとして、今体調不良に苦しめられている。
医師の強い勧めで仕方なく国営のダ…

5

仕立て屋の恋 小説

水原とほる  あじみね朔生 

美しい鳥は生贄

仕立て屋さんBLはコミックスでも小説でもいくつか読んでいて、そのどれもが結構好み。
そして本作も…
とっても心揺さぶられてしまいました。

母子家庭で育ち、一人で自分の進む道を紳士服の創り手として思い定め、フランスでの辛酸を舐めた苦労を経て今では東京で独立を果たしている河原清見が主人公。

ある日、病に倒れた社長の跡継ぎとして急遽ビジネスの世界に放り込まれた「御曹司」・三木恭介がスーツ…

3

「愛しのXLサイズ・続々 限定版」特別付録小冊子 特典

幸せ記念日に祝杯を

「愛しのXLサイズ・続々 限定版」特別付録小冊子となります。

以下、内容となります。
↓↓↓↓







本編後、青いグラデーションの酒が上手くできたら一緒に暮らします、という念書を小林くんに言われるまま書いた山本くん。
祝杯だ、と出してくれた「宮の雹」をほんの一口飲んでバッタリ瞬殺の超下戸・山本くんですが。

恋しあってる甘い甘い2人のHシーンは?
もちろんあ…

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メランコリックスパイラル コミック

SILVA 

夜明けのスリーサム

美麗でセクシーな絵柄で、切なくも熱いBLストーリーを送り出してくださるSILVA先生。
本作は、妖しく美しいポールダンスパフォーマンスが舞台となっています。

主人公は、日仏ハーフ?のユーゴ。舞台は日本。
一番人気のポールダンサー・ハルに一目惚れしたものの、ハルはワケアリで…
…というストーリーです。
「殺される」という物騒な言葉での牽制。
ハルのバックはヤクザ?裏社会?と思わせるが…

6

愛しのXLサイズ・続々 コミック

重い実 

日本酒大好き。なのでそこを読みたいのだ。

番外編が次々と配信されて、
「何描いてもファンは嬉しがるべ」みたいなニオイを感じ、「同棲編@長所」のレビューもカラく書いたわけだが。

またまた届けられた本作。
猜疑心アリで読み始めたが、読後感、非常に良かった。
というのは。
原点に帰る、を読み取れたような気がしたから。

すでに超多数の固定ファンが付いているこのシリーズ、過激に進むエロ描写だけで押していってもファン達の高い評価が…

4

好き、だから触れたい。 コミック

松本ノダ 

救済の寓話

「待てない犬の躾け方」で初めて出会って、遡る形で読んでいる松本ノダ先生。
まぁ〜引き出しが多い先生ですね。
どエロいの、ダーク、人外などなど。
感服。
そして、絵がうまい。絵、というか、この角度から体/顔はこう見える、というのが。
何もエロの体位ばかりでなく、ふとしたカットの絵なども毎度すごいなと思う。

さて、本作は「幽霊もの」。
でも、私の受けた印象はファンタジーというより「メ…

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