ふばばさんのレビュー一覧

大きなサボテンの木の下で コミック

歩田川和果 

悟り?折り合い?

レビューも多いので感想だけ。
普段は片方が不誠実なのはキライ。でも本作は「こんな2人もアリなのかもねぇ…」。

この受け(陽生)。
普通に考えれば「絶対ヤダ」と言いたくなる。
だって浮気も二股三股も当たり前。
その上、この攻め(巧)。
自分が付き合った1ヶ月ですぐに裏切られ、なのに別れた後もしょっちゅう会って、たまにセックスもする友人関係を10年続け。

巧は年下で、陽生とのHが…

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チョークの橋 コミック

歩田川和果 

心に橋を渡す

1冊通しての長編。

主人公はサラリーマン1年生の羽多野。
ゲイで、6年越しの恋人がいる。けど徹底してクローゼット。
そんな羽多野が新人の初仕事として「お花見の場所取り」を命じられ、その場所で中学の同級生と再会する…
…という冒頭から。

この同級生・城崎の登場で、羽多野の失恋経験と、その事に因るのかどうかの羽多野のネガティブ思考が炙り出されて。
しかも、城崎は今。
羽多野の失恋…

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ふじむすめ コミック

歩田川和果 

ご縁の不思議

BLコミックスとしては珍しい設定。
「長唄教室」です。
ふじむすめ、とは長唄の曲名なんです。

主人公は、偶然長唄を習うことになったど真面目なサラリーマン・杉森(29)。
教室の仲間は全員杉森より年下で、年寄りの趣味、という雰囲気は全くありません。
先生は、竜市(26)。
先輩生徒は、竜市の年下の幼馴染み・斗馬(20)と、作家だという楓(26)。
彼らは杉森が今までに出会ったことの…

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付箋の気持ち コミック

歩田川和果 

低温な君を好きになったら

1冊全部使っての長編。
一途な片想い、を歩田川和果が料理するとこうなる。
他にないタイプの作品。
だから好き。

主人公は、大学生の英太。
同級生の佳久と学部も取ってる講義も違うのに、学内での遭遇率ったら。
だってそれは。
英太が佳久が好きで。
寄せていってるわけです。良く言うと。つまりストーカーちっく。
とはいえ周囲も気づかないさりげなさ。だから。
当然本人にも伝わってない…

1

エディドヤ ~新装版~ コミック

歩田川和果 

一角が不在の四角形

表題の「エディドヤ」に関わる3作品と、全く別の2作品収録の短編集。

「バテシバ」
表題作関連の1作目。
バテシバとは、旧約聖書に出てくる女性の名前。
その「バテシバ」のお題で風景画を描く男と隣人の大学生の物語。
先達さま方のレビュー通り、観念的というか純文学的で、特にBL展開も起承転結も無い。空気感と雰囲気。

「アブサロムの沈黙」
幼馴染の両片想いを步田川和果が料理すると…

0

僕らの地球の歩き方 3 コミック

ソライモネ 

地球で生きていること

男2人のプロポーズ旅行譚、第3弾!
引き続きヨーロッパ旅行編です。

都市的に言えば、
まず「ロンドン」。
そこを拠点としての、エディンバラ〜南岸都市シーフォードの海岸崖・セブンシスターズ。
続いて「バルセロナ」でガウディの建築群を回り。
「モロッコ」、からのサハラ砂漠!

お馴染みの飯テロ描写。
ピンチョス!タジン!あ〜食べたい。
親切な友人達や真っ当な現地ガイドさん。

7

アンリミテッド・ラスト コミック

楢崎ねねこ 

底なし同士のマッチ愛

Dom/Sub好きです。

本作はまた新機軸で、「極限の支配を求めるSub」が主人公です。
セーフワードすらいらない、というSub。
それほどの欲求を持ちながら、Domに頼りたくない、と本能に抗っている。
そこには深いトラウマがあった…

主人公の天才フォトグラファー・坂巻蓮は、仕事にも自分のダイナミクスにも厳しい俺様な男。
仕事では妥協せず、Sub性に関しては自分の強すぎる本能を…

4

音姦 小説

かわい恋  高峰顕 

音で犯される

ファンタジー系が多いイメージのかわい恋先生ですが、本作は一味違います。

主人公は、少々奥手の大学生・悠。
恋人の颯太に頼まれて、颯太と共に立体音響プログラムのテストモニターになることに。
颯太の従兄・秀一が開発したのは、ラブホテル内で使用する恋人向けの刺激的なコンテンツ。
悠は気が乗らなかったが、颯太の頼みだし、颯太と一緒の参加だし…
明日の朝、感想を聞かせてほしい。そう言って秀一は…

1

闇の鳴き声 小説

蜜家シン  にやま 

山の怪談

怖い話大好き、怪談大好き、な私です。
と言っても、モンスターものやゾンビ、スプラッタ系はあんまり趣味じゃなくて。
好みは、ゾッとする、薄気味悪い、という系統。
で、電子で見つけた本作。
読んでみたら…
思った以上に怖かったんですよーマジに。寝る前に読んじゃったよ…

主人公は、パン職人の勇樹。
忙しすぎる恋人の絋一(獣医さん)とケンカしてて、やっと仲直りのデートの約束ができた…とい…

1

溺れた純愛 小説

中原一也  高嶋上総 

非キワモノ

まず表紙絵。
そしてあらすじのダイオウイカ。
意味がよくわからないながらも読んでみたのだが。
これは驚き!

どう言えばいいんでしょう?
まず冒頭が、漁船の甲板上で巨大ダイオウイカに絡みつかれ、身動きが取れない青年の描写です。
これは遭難なのか、事故あるいは(例えば)クマに襲われるといった事件なのか?
しかし、イカの10本の腕は巧みに動き回り、ある腕は青年の服を脱がせ、ある腕は青年…

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