ふばばさんのレビュー一覧

追憶のキスを君は奪う 小説

鳩村衣杏  あさとえいり 

初恋の罪と咎

「神」…神、ちょっと迷ったけど神にします!
元々鳩村衣杏さんの書かれる小説が好みで、この作品はその中でも特にドキドキを感じました。

何か過去に囚われている年上の美人、穂波。誘われて一夜を過ごし、忘れられない印象を刻み込まれた年下の男、冽。一夜の関係だったはずなのに、フリーライターとカメラマンという仕事上の関係で再会してしまう。距離を置こうとする穂波に『恋をした』と直球で対峙してくる冽。

7

王様と二人の料理人の話 小説

鳩村衣杏  エンゾウ 

3つの三角が響きあう。

鳩村衣杏さんの作品は数冊読んでおりますが、本作は他のどの鳩村作品とも違う異色な魅力を放っています。
BLというよりも、作者様の意図通り『ホモセクシャルとホモソーシャルの狭間の話』であり、エロがどうこう恋愛がどうこうという物語ではありません。
舞台は戦後、男爵家の当主と盗まれた童話の原稿を探す依頼を受けた探偵、そして男爵家の執事。
童話の内容は王様と、彼の料理人と、料理勝負をする捕虜の話。

15

唐梅のつばら 小説

水原とほる  山本タカト 

傑作

感想としては萌x2ですが、この作品の存在それ自体が「神」といえる。だから迷ったけど、神。

キーワードは、借金のカタに買われた美少年、ショタ、ヤクザ、調教、近親(義理)、初恋、ロミジュリ、記憶喪失。
主人公の少年初乃の境遇は不幸そのもの。13才で親の借金のためにヤクザ組長の養子になる。養子といっても結局は慰み者の初乃。ショタ残酷物語です。
第1章ではそんな爛れた生活を送る初乃が、自宅豪邸の…

16

やさしいあなた… コミック

西田ヒガシ 

男同士のメロウなロマンス

甘い「モナ・リザ」の曲が耳の奥に響く。
目に映るのは見ている方が気恥ずかしくなるような、恋をしている二人。

二人はヤクザで、でもそこまで血腥くもなく、片や振り込め詐欺、片や競売転がし。ゲイバーで偶然出会い、ある物件絡みでお互いが敵?のヤクザと知る…
それと知ってもこの二人。恋を諦めないのです。
西田先生の筆も冴え渡る!絵柄はいつもの登場人物なんだけど、なんか色気が増してませんか?恥ずか…

28

無恋愛紳士 コミック

ARUKU  

致死量の砂糖菓子

これは………神だ…
私は元々ARUKU先生信者的読者なんで、評価2割増しで神x2ですよ。

これは「無性愛者」が、迫られて押されて押されてほだされて遂に恋を知る、と一言で言えばそういうストーリーではあるんだけど、まー何というか迫る方の過剰すぎるアプローチ、迫られる方の戸惑いと心の声、背景とかも結構書き込まれた絵、ARUKUさん独特のなんか静止画みたいなバルテュスの絵画みたいな絵柄、これがもう…

25

くるぶしに秘密の鎖 小説

秀香穂里  祭河ななを 

俺様野郎が「できた夫」にヘーンシン!

この作品も前作に輪をかけて良い!(私には)です。
こちらは、な〜んか仕事命のバリキャリ(でも心はいつでもセンチメンタルで純情で、いつでもたった1人の恋人を思っているような生真面目さを内包してる)の、外ヅラや鎧を外からぶち壊してその上で心も躰も愛してくれる、そんな相手が現れる…とゆー、何とも連ドラちっくな展開と言えば言えなくもないのだな。
今作も俺様澤村の視点で、俺様一筋に染め上げてやったぜ、ク…

9

くちびるに銀の弾丸 小説

秀香穂里  祭河ななを 

これ好き!神!だけど…

もう、素敵すぎます。
攻めと受けが肉体的にどうこうなりそうな下りは、マジにドキドキが止まんない感じになった!
ですけどねえ……
ワタシ思ったんです。
私的には「神」なんです。疑いなく。
でも、コレはNL世界しか周りに無かった世代、子供時代にお姫様のお伽噺を刷り込まれて育った世代のファンタジーなのではないか、と。
攻めは俺様で、女から見て、まあイヤなヤツ。だけど、一見キレ者で仕事が出来て…

15

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

こんな愛があるのか?

神、一択。それしか言えない。
弱く流されやすい性格の成れの果て、前科3犯でシャブ中のモモと、偶然モモの自殺を止めた真面目警官、浜渦論(ロンちゃん)。
この2人の馴れ初めはモモの酷い八つ当たりの強姦。そのまま脅して関係を続ける。そして2年、3年、4年…
モモの、自分がロンちゃんに相応しくなくて、でも別れられなくて、それなら一度でも役に立って死にたいって思う気持ち、胸に刺さる。
人と人の結びつ…

13

春を抱いていた イラスト&カラー短編集「KISS OF FIRE」 コミック

新田祐克 

眩しくて、目がくらむ

「春を抱いていた」6巻のラストに収録されていた香藤x岩城の写真集「KISS OF FIRE」撮影時のエピソード編、それの現物版です!
いやはや、ページをめくるたびに胸がドキドキしてしまうのは、どうしてなんでしょうか?
この揺るぎない2人を眺める幸福感。
香藤は初めから一途に岩城を愛していて、私はそこがこの「春を抱いていた」の大好きなところなんですよね。
香藤の強くて深〜い愛情に射抜かれたり…

9

部長の男 小説

鳩村衣杏  佐々木久美子 

リバは愛!

久々に来ました「神」評価! 面白かった〜!
リバスキーな私は、「リバ」と聞くともう読みたくてたまらないのですが、以前から読みたい読みたいと思いつつ、やっと購入できてもうワクワクで読んだわけです。
そしてそのままのテンションで読み終えることができました。大満足です。
まず、攻めの日下部部長と受けの水科君、どちらも魅力的です。
日下部はいわゆる「大人の男」で、仕事が出来る。真っ当な野心があり、…

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