みざきさんのレビュー一覧

別れる理由 小説

安西リカ  暮田マキネ 

身近に感じられる恋の良さ

いやすごい。するするとあっという間に読めてしまうテンポの良さがありながら、日常の中にさり気なく描かれた言葉ひとつで登場人物の感情がしっかりと伝わってくる。
安西先生の現代もの、好きだなあ〜!と改めて思った1作です。
普通の日常と心理描写重視の方はぜひ。

主人公の園田は流し・流されが上手い人だと思うんです。
揉め事は起こさず、巻き込まれず、全てが凪いだ人生になるように過ごしている。
押…

9

先生はダメな人 小説

渡海奈穂  小嶋ララ子 

アンニュイ系微ジャイアン

(元卒業生の臨時)教師×生徒の組み合わせは数あれど、ありそうでなかった味付けがツボにハマり、あ〜〜!なんだこれは…これは絶対に好きなやつだ〜!と思いながら終始楽しんで読めた1冊。
何気ない会話がすごく良かったなあ。

教師と生徒の組み合わせといえば、微かな後ろめたさだとか、禁断のなんて言葉が似合いそうなものですが、こちらの作品にはあまりそういった言葉は当てはまらない不思議。
するする〜っと…

1

紙の舟で眠る 下 コミック

八田てき 

凄い余韻

上巻だけではどう解釈したら良いのかが難しい重苦しさが渦巻いていて、いったいどんな結末を迎えるのかとはらはらしながら読み進めた下巻。
結果から言いますと、期待以上の決して予想通りにはならないドラマチックな展開が待ち受けていて、こう来るとはと夢中になってページを捲る自分がいました。
八田先生、本当に印象深い作品を描かれる作家さんですね。

上巻のあのずっしりとくる重みがあったからこその下巻だっ…

2

WISH DEADLOCK番外編 4 小説

英田サキ  高階佑 

大好きです

小冊子掲載作から期間限定ペーパー等、今では入手が困難なお話から、高階先生の漫画と英田先生の新規書き下ろしまで読める幸せ。
DEADLOCKファンにはたまらない、宝箱のような最高の短編集でした。

DEADLOCKシリーズのキャラクター達の海外風というのでしょうか…洋画のような独特の言い回しや表現がすごく好きで。
どの短編も小気味の良いリズムで会話が繰り広げられ、どこを切り取ってみても愛に満…

11

羊の皮を着たケモノ 2 コミック

九號 

濃厚な感情漂う社会派作品

続きはどうなるの…?と、非常に気になるところで終わっていて、始まりから終わりまでなんだかもう終始目が離せない作品でした。
本の厚みと同じくらい内容がぎっしり。読み応えたっぷり。
画力の高さと、先が気になる見事なストーリー展開で魅せてくれます。
攻めのクソデカ感情を浴びたい方はぜひ。

前巻も面白かったのですが、私には辰巳がなぜ大地にのめり込むのかも、大地の考え方も理解出来ずじまいで肝心の…

9

春になるまで待っててね 小説

伊達きよ  犬居葉菜 

圧倒的多幸感

あぁ〜〜〜…もうだめです。かわいすぎる…
なんてやさしくてなんてかわいらしいお話なの。
すっかりこのお話の虜になってしまいました。

大きな熊獣人のディビスと小さなリス獣人のリックは冬眠中。
ご飯をたくさん食べて、寄り添い合って眠って、お風呂に入って、同じベッドでまたくっついて眠るの繰り返しが描かれます。
この繰り返しが最高なんです。大きいと小さいの組み合わせが織りなす、ぬくぬくと暖か…

0

バイバイ、センチメンタル 3 コミック

波真田かもめ 

センチメンタルにさよならを

いくら好きだ好きだと言ったって、人の心模様というのは晴れの日もあれば雨の日もある。
波真田先生はそういう微妙なニュアンスを描くのが本当に上手い作家さんだなと思うのです。

「バイバイ、センチメンタル」もついに最終巻。
1巻ではまだ学生だった温とつばさたち。楽しいことばかりではない、時にほんのり苦い大人の階段を年若い彼らが少しずつ登っていく姿が非常に丁寧に、とても現実的に描かれていて、ああこ…

4

やさしいひと コミック

うづきあお 

すごく好きなテイストでした

はー、すごく面白かったなあ…
こちらが作家さんの初コミックスとのことで驚いています。
見る角度によって感じ方が変わる作品がお好きな方や、その後を想像したくなる、ほんのり闇を感じる作品がお好きな方はピンと来るものがあるかもしれません。

柔らかな白に黒みのある赤が混ざった印象的なカバーイラスト。帯の「既に正気は擲った」の文字を見て、これは一筋縄ではいかないお話なんだろうなとわくわくしました。…

6

抱いてください、冬己さん。 コミック

えだちほほ 

なんて甘いシコやかさ

viviONコミックスさん、すごい。
てっきり紙本に帯が別で巻かれているのかと思いきや、カバーと一体型なんですね!
そして、紙本を購入すれば裏面にあるコードを入力して電子でも同内容を読めるという親切仕様におおお〜!となってしまった。紙でも電子でも楽しめるなんて素敵すぎる。

えだちほほさんのこちらの作品。
ずっと創作BLで描かれていたのを追っていたので、1冊にまとまって読めるのがうれしい…

5

溺れた純愛 小説

中原一也  高嶋上総 

ただのイカ姦と思うなかれ

海のように深く黒い大きな瞳に見つめられながら、全身にキスを施されるように犯される青年がいた。

2023年最後の日にダイオウイカ攻めはいかがですか?
なんて言いたくなってしまうほど噛めば噛むほどと言いますか、余白を考えたくなる不思議な読後感がとっても良い。
元々はアンソロジーのエロとじに収録されていたこともあって、なかなかに色っぽいことになってはいるのですが…
なんだろうなあ。それだけで…

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